第9章 新たなる境地に
「で・・もう一つ、リンが海底個からかなり陸地奥まで探索していたアバター探索で、どうもその方向がこの地底湖付近に向いているらしい事と、俺は何度も地上から縦穴を抜いている中で、何か、地下通信路がこの湖の岩盤上まで抜けているのではと言う情報も入っている。そこは、近くに居るリンに聞いて欲しい。またショウも忙しいだろうが、MAPにインプットを願いたい」
「ほうっ・・それも、もう少ししたら、恐らくランに呼ばれると思うんで、補佐と一緒に検討するつもりっす。とても膨大なデータが収容出来るデータベースがこのMAP用に出来るかも知れないんで、吉報を待っていて下さい。俺は引き続き、進入路であるとかその辺の詳細を調べて貰いたいと思います」
「そりゃあ・・喜んで」
こうしてマコトもまた現場と言う現地に戻って行った。その場でまたアマンと話が始まった。
「・・と、どんなアプローチがあるのかは分からないけど、そう言う意味においては、隊長にも伝えたけど、データベースは分析的にも役立つと思うんすよ」
「はい・・そうなれば、正直申し上げますが、データが複雑且つ幾多もの方向性がありますので、積み上がれば積み上がる程難しくなっておりました」
「それが維持出来て来たのも、3名が優秀だったからですよ。でも、そう言う資料整理の忙殺作業よりも、もう少し大きな柱を立てて、例えば3本と言う形の枝分かれをする方がやり易く無いっすかね、素人考えで申し訳無いですが、この前お聞きしていて、そう思ったんす」
「あの・・一つよろしいですか?」
アマンの言葉に、シンは、
「ええ・・何すかね」
「その敬語を止めていただけません?私は普通に首班に対する今のままで良いと思いますが、首班が年齢が上の者・・と言っても1歳しか違わないんですから、それに組織である以上、タメ口で構いません。むしろ、その方が私も喋りやすいので」
「え・・でも‥良いんすかね」
「勿論です!」
アマンがにこりとすると、シンも、




