第8章 シンに初めて助手兼秘書が・・
シンは何の為の会議だと言う事をここで、はっきりさせたのである。このメンバーが居れば、きっと困難な事も乗り越えられる。これからはチームでやろうと提案したのである。コウタはきっとそれを言いたかったのであろうし、こんな天才博士である第一人者の手助けは、きっと必要になる事だ。それを求めて、研究の後押しをして欲しかった彼女の気持ちも弁護したのである。それが何度も言う、シンなのだ。
「そこで次のパネルをご覧ください。この細胞を使った人工マウスです」
「おおっ!」
一同が声を上げる。
「この細胞の特徴は、皆様が思われた同一個体、クローンとは全く違うのです。それぞれに個性が伝達されます。よって、10名の人間の同時誕生も50の優性遺伝子の50名誕生も可能だと言う事です。皆様もお分かりでしょうが、精子は全て一つです。卵子が同じでも、授精する精子が違うのですから、全て同じ血族、兄弟にはなりませんし、もう22世紀の終わり頃には近親弊害と言う言葉はありませんでしたものね、その感覚で思えば我々第3世代は皆兄弟と言う事になります。あ・・メイ・リー博士とショウ班長、それにサテン、ウテン班長は兄妹、兄弟の定義ですが」
「分かった・・君の言う事は、もしこの方法を用いれば、今までのやり方を大幅に軽減し、且つ同時試験管ベビーミッションが可能だと言うんだね?」
コウタが言うと、アマンは、
「まだ、そのマウスより先は実験・検証が必要ですし、人間で行うと言うのは倫理面も御座いますので」
「主査、それを決めるのが俺達なんだよ。だって、もう俺達はそれをやっちまっている、なあ・・補佐」
シンが言うと、コウタは憂い顔で・・
「ああ・・だから俺は本当はやりたく無かったんだ。しかし、方法はそれしか無かったし、ついでに言うがAIでさえも、やはり失敗はあったし、我々を含め組織の者達が全て成功体だったのかい?もうそんな時代はとっくに過ぎちまった。だって、俺達の先祖が地球大虐殺をやっちまったんだよ」
「え・・あ・・あの」
アマンが困惑した。




