第8章 シンに初めて助手兼秘書が・・
「おう・・そうだったのか」
「ランは、その考えがあるんで、月を今も中心に回収してきているんす。それに、放射性の危ないものは、かなり宇宙空間に回収してから廃棄して来ていますからね、今それも自動探索機でチェックしながらやっているっす。とにかく俺達は、色んな事を考えて行かなきゃならない。これは生き延びる為のミッションだともう一度認識をして下さい。そう言う事で動いている自覚が必要なんす」
シンは、初めて今のミッションをマコトだから吐露したのである。ぴりっとマコトの顔が引き締まった。と、言うのはやっぱりランにしてもリンにしても、感覚を優先させるタイプと思われがちだが、彼らの真髄はそこでは無い。やはりどこかにクリエーター的な創造する能力を持っていると言う点なのだ。
「そうだったのか・・成程、俺は周囲にも、もう少し眼を配らないといけないよな」
「隊長は今のままで良いと思うんすよ、でも、最後に報告の順番を回したのには意図もあるんでしょうから、お願いします」
「ああ・・そうだったな。確かに地球上で絶滅したかに思われていた生物群、植物群にも生き残りはあった。深海はそのまま生物群、甲殻類、植物性プランクトン、動物性プランクトンも残っていて、今に浅海上にも進出してくるだろうと言う事だ。ただし、やはり地球上の生態系や、植物群にしても大きく激減をしているから、何世紀、数千年単位の時間が掛かるだろうと言う事だ。その中で、俺はシベリア凍土の中から古代の恐竜や主にマンモス等の存在も確かめて来た。それはM国付近の氷河でもそうだったと聞く。だからこそ、このI国も新前代のIT王国としてのし上がって来た国だ。痕跡を探していた。現地に飛んでな。勿論、幾人かのメンバーは同行しての話だ」
単語調の喋り方は、マコトの人柄そのものだ。頭脳も明晰だし身体能力もずば抜けているが、器用ではない。オールマイティなシンのようなタイプとは違うし、リンやケンのようなやはり実働型の人物でも無い。特に突出した部分は無かった。しかし、その人柄は組織の中にあって常に慕われる人物なのである。
「ええ・・」
何が言いたいのかは、今の所は見えない。シンは次の言葉を急かさないで待った。
「俺がこれは、何となくと言えばまたかと思われるかも知れないが、M国との国境付近を調べて来た。その中で山岳地帯だが・・」
「ちょっと待って下さい。I国はM国とは国境は無いっすよ、T国やP国、N国など間には国がある」
「あ・・そうか、じゃあ、N国付近だ。ただし、その時代にはもうT国が我が領土と主張し、I国と激しく争っていたんじゃ無かったのかな」
「そう言う観点でいけばそうなります。済みません、じゃあそのままの表現で続けて下さい」
シンは、不確かな情報はまず訂正した。そうじゃ無いと、おぼろげな過去をあいまいのままの歴史認証でやれば、現在の構図、未来の構図も見えなくなるからだ。




