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シンカラス  作者: 白木克之
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第8章 シンに初めて助手兼秘書が・・

「それは、もう必要性が無かったのよね。だって電磁パルス爆裂によって空中に拡散したミクロの粉塵は、風によって運ばれ、重い重金属類は先に地上に落ちた。地上のあらゆるものは粉砕され粉々になった。又、火山噴火は今も続いているが、もう資源など必要など無い少人数の人類が地上に残ったのみ、酸素を供給する植物は消えたけど、逆に消費する動物も居なくなった。それと同じ事よね、そんな資源などもう必要もない事で、ミネラル豊富な栄養素と塩分は人工的に製造出来るし、地下倉庫にはもう200年分以上の保存もあるから、そんなM国資源など必要もないでしょ?」

「そうだね、必要などない」


 エイジは頷いた。しかし、


「なおもそれでもM国岩塩の鉱山下にある磁鉄鉱の鉱脈、重金属層は非常に厚いから、国後であったような現象によって、意外にも無線光ケーブルの弱点がそこにあったと思われる・・そう俺は見ているんだよ」

「まあ・・!」


 和良式無線光ケーブルに弱点があると誰が見ていただろうか。そんな理由であれば、地球全土に磁鉄鉱、重金属の採掘鉱山はあるし、宇宙の各衛星にもそれはある。それなら、地球どころか今や太陽系惑星群すら網羅しているのが分かった無線光ケーブル網には、大きな欠点があると言う事になるのだ。アマンは、敢えてこの場でそのやりとりはしなかった。と言うのは、エイジがダン副首班の元に配属されてから、その考えを持つ事になったのだと感じたからだ。そこは無言で通し、優秀な2人の秘書的存在の主査と主任の会話は、ここで終了する。彼らが感じているのは、次第に迫る大きな不安であった。もしかしたら、パンドラの箱を開けるような事態が待っているのでは無いかと言うようなものだった。

 ここで月の探索と言うか回収作業をしているランとコウタの会話がここにある。


「ラン、かなり拾って来たよな、宇宙のごみをさ・・」

「補佐、ごみって言うなよ、お宝と言え」

「ははは・・でもさ、これってリアルサイボーグ形式なんだよな」

「サイボーグって・・人間の改造計画を22世紀には進めていたようだが、結局さ・・それこそ全てAI管理で、50Dプリンターの世界なんじゃないのかい?」


 2人は、座って話をしようと対面に座った。ランが居る場所にはもう広大な月面基地の機械類を始め、様々なものが保管されている。

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