第8章 シンに初めて助手兼秘書が・・
「今日主査がこの話をしなかったら、俺は首班との約束で公開する事は無かった。しかし、理解してくれたと思い、承諾した。首班、この判断は良かったんだよな?」
「ああ・・俺が快諾したのは、この偽装を誰かが見破るだろうと言う期待感もあった。だって、実際にまたこちらは趣旨が違うが、新に抜擢した少年・少女博士達が配属されているし、その一分野に優れている天分の名に恥じぬ色んな提議もしてくれている。だけど、恐らくそこに定義の有無を、皆すっ飛ばしてT新人類と言う架空の話になるんだが、成長促進効果や色んな事を、大天才博士のやったものだからと、深く考えた者は居なかった。だが、生物学上おかしいと思える者を俺は待っていたんだよね。それが主査だった事に嬉しさを感じるよ」
「そうでしたか・・それは私がメイ・リー博士と近い関係もあったかも知れないですね」
それは謙遜に近い言葉だ。シンは首を振る。
「いや・・それは無い。両博士もそこに疑問は持っていなかったからね。それなら真っ先にランが疑問をぶつけて来ているさ」
「まあ・・」
アマンは驚きの表情を隠さなかった。
「俺が主査・・全く違和感なしにOKを出した理由は分かりましたか?そう言う者が居れば、すぐ首班に報告もするし、俺の裁量に任されていたんだ。だけど、先ほど俺が呼び止められて話をしなかったら、今回こう言う事は無かったと思う」
「一体・・何がその事に触れられたのか・・とにかく1歳半になっているT新人類を見せて下さい。猿人の姿で勿論誕生していますよね?人間の姿じゃ無かったでしょう?」
「ふ・・ははは。そこにヒントがあるんだけど、最初にそれを言っちゃったよ、なあ、室長」
「ああ・・ずばり言うもんなあ、その部分なんだけど・・」
「やっぱり・・」
アマンは口を押えた。
「でも、百聞は一見に如かずって言葉がある。そう言う確かに主査の見解はずばり的を射ているんだけど、そう言う経緯になった事を知って頂く為にもまずは見て頂こうと思う」
「はい、そうですわね」
キョウは何重にも扉がある先に、この件は、シン・ダン・コウタ・キョウと神野元老と黒川首班しか知らないトップシークレットだった事も告げたのである。
最後の扉が開かれると、アマンは思わず息を呑んだ。




