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シンカラス  作者: 白木克之
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第8章 シンに初めて助手兼秘書が・・

「そこでだ・・自分が何故月の探索に手を入れたか・・つまり、地球外惑星の基地は健在であったと言う事だ。そこには確かに人類は生存していたし、AIも電磁パルス以前には健在であったと言う事になるだろう?」

「そこも否定しません」

「そして、電磁パルス爆裂は、地球上を周回する衛星全てを破壊し、いずれかの国であろうとも地球全土に渡る電子制御的機能を破壊した。そしてAIは完全に機能しなくなった。端末としての地球外惑星のAIも、では消えたのか?と言う謎が残らないだろうか」

「いえ・・それは残っているでしょう。しかし、メインAI管理で制御されている各国の端末は、それ単位では作業的な役割しか果たせません。通信もそうなる筈です。違いますか?」


アマンはやっぱり鋭かった。この潜在能力アップ会議に自分も入り込んで来ていた。そこでシンが参加する。


「ちょっと待った。その部分は実はどうでも良い。だって、そうじゃ無いか、いずれの国においても、地球外に自分達の国の領土と言うか固有地を求めて先陣争いをした結果、棲み分けが出来たんだ。つまり、地球上には来る大事変へ備えての準備もあっただろうが、居住地としてのまだ役割りでは無かった。まだ100年単位で時間も必要だったのでは無いか?AIはやはり世界的人口減による、ロボットやクローンの開発にて補う労働力と言うものを構築しようとしたが、まだまだ準備が間に合わなかった」

「それは・・そうだろうが、何故関係無いんだ?首班」

「今言っている部分は、地球上のメインシステムを破壊した後の各惑星の状況の話だ。俺達は、その痕跡を補佐が探している事は分かって居るが、現実の話だろう?このヤモリの話がそこへ飛ぶのは解せないよな」

「おっと・・そこから離れているように感じたか、いや・・そこはやっぱり聞いて欲しい。A国は、地球上で出来なかった実験を、月でやろうとしていたんだ。つまり、遺伝子MIXは日本でもやっているが、生体武器もそうじゃないか、つまり真空でも動ける生物兵器さ」

「え・・どうして、そんな」

「肺で呼吸すると言うのが生物であるし、外気をそこで取り込むのが基本だけど、体内で酸素を作り出す事は不可能だと思うかい?」

「いきなり来たねえ・・」


 シンも眼をくりくりとする。


「深海生物で、過酷な環境の中で微生物を体内に棲ませ、その微生物が有害な物質を有用な物質に変換させる共存と言うものがある。失われてしまった地球上にも深海には、まだ生物が存在する。浅海の植物系の藻は消えてしまったが、深海にはその植物系のこれも生命体と言い換えても良い。そう言う存在は居るし、クマムシなんてその典型的な例に挙げても良いだろうな」

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