第8章 シンに初めて助手兼秘書が・・
「まあ・・首班式と言うか、これがシン班のやり方なんだよね。うん、実は回収作業はランに任せとけば大丈夫だろうし、リンはそう言う事なら、俺から言っとくか、それを」
「ああ・・この所リン程の者が活躍出来る機会が狭まっている。何しろ地球全土探索は一端中止しているからな。無人MRで十分だ。今5000機位は世界中を飛んで居る。地上型の衛星のようだ、ふふ」
「もうあっと言う間に5000機か・・でも、データ集約はどうしている?データ量が半端じゃないからさ」
コウタは、そこを少し心配しているようだ。
「それぞれのMRには数千テラバイトの記憶チップが埋め込まれているようだ。3年間は記録できるそうだ。それに殆ど旧式になるが、有線光ケーブルを利用すれば、それ自体がデータ保存出来るようだ。メカニズムは部長に聞いてくれ・・と言うか、お前達が月から持ち帰ったA国のデータ用の機器が使えるようだぜ?とても大容量のものらしい。情報回収をずっと続けていたスパイ行為をし続けた国だもんなあ」
「はは・・そう言う事か、それなら月の地下に大規模な地下データ基地があっても不思議はない。ランがそう言っていた」
「成程・・先にランがそこへ眼をつけていたんだな。お前がそこに乗っかった」
「全部、言うな・・言わせるなよ、首班」
コウタが苦笑いすると、アマンもくすっと笑った。
「ふ・・まあ、聞こうか、その一端ってやつをさ」
3人はまた3つの椅子に座り、解析したデータを正面パネルに画像化したのだった。
確かに電気は、この時代になっても切り離す事は出来ない。しかし、各所に太陽光発電式や、地熱発電設備などが作られていて、オオコウモリの脅威が無くなって来た事もあるが、地下通信路網の発見によって飛躍的に彼らの行動範囲が広がったのだ。そしてそれにマッチするようなケンシン部長のMSI飛機の開発があった。まるで絵を描いたようなタイミングでもあった訳だが、彼らの行動範囲が確かに広がったものの、大きな進展は無い状態なのだ。
この辺でとにかく生物・食物が確認されたM国の突破口を開こうと動いているのだが、コウタが何を告げるのか・・
「じゃあ、説明するよ、このヤモリの特異的な・・未知の生物に間違い無いんだが、恐らく原種に近いものと考える」
「ほう・・その理由は?」
「うん、殆ど我々人間のDNAのヒトゲノムと言うのは99.9%が同じで、残り0.1%が個人差と言う事になっているんだ。習った事もあると思うがね。それを今回ヤモリ風の子の生体の解析を行ったものの、近似種であろうと思われるデータ上の両生類を見比べたが、やはり殆どは一致した。と言う事は、これまで発見されていなかった新種ではあるものの、両生類である事の疑いは無い」




