第8章 シンに初めて助手兼秘書が・・
「まあ、何となくだけど、反重力、リニアカー的応用のものが繋がるだろう?これこそが日本とM国が構築した探知されない主要制御室の存在だったとしたら、どうだ?」
「それをダミーにしつつ、恐竜を防衛壁のようにも利用した?」
「ふ・・とまあ、夢想のような事を考えた訳だ」
「例えば、同じ螺旋状の地下通信路があると言う事になるが・・そしてそっちこそが本命であろうと考える・・だな?」
「俺の考えはそこまでだ。それを一緒に調べたい」
「分かった・・その推論、不可思議の一端が見えた気がするよ」
シンがやっと表情を和らげた。確かに2人のやりとりを聞いているだけで、アマンも先々に理論が向かっている事を感じつつ、要点をしっかり捉えている事に感心をしていた。これがダンも含めて今組織のトップ3と言われる突出した者達なのだ。キョウも素晴らしい才能の持ち主であるが、どちらかと言えば自分も含めて実務派であろうと思った。そして、実働派こそ、マコト隊長を含めたシン斑の4人であろうと思った。ようやくここへ来て本来の組織が固まって来たのである。ケンシン部長も忘れてはならない。恐らく今後は、ダンを含める新たな行動派と呼ばれるかも知れないなと思った。
「大体の方向性は見えて来た気がするが、ヤモリ捕獲は新たに戦略が必要そうだ。ショウも隊長も相当の訓練をこなして来た。今やランにも劣らぬ位のバーチャル操作も出来ていると思う。補佐、知恵を貸してくれよ、室長、お前も黙ってないで喋れよ」
「いやはや・・と言うべきか、補佐と首班の話が速すぎて、ようやく理解が出来つつある。俺の知らない部分、二重螺旋の事や、人工遺伝子が自ら増殖すると言う部分だ」
「補足しとこう、推論だと言う部分だし、それは今も言っただろう?ヤモリ風の生体を捕獲出来れば調べられるんだよ」
コウタが言うと頷きながらもキョウは、
「それは分かっているし、その準備もして来た。新たな作戦も考えてくれと言う事で俺も今から考えるが、その前に、以前発見した草食恐竜の卵は、孵化したのがヤモリだったのか?俺は十分にその事は把握していないんだ」
「あれ・・?室長に報告して無かったかな」
「してねえわ。聞いてねえわ」
キョウが突っ込んだ。苦笑いをしながらシンは、




