表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンカラス  作者: 白木克之
1041/1722

第5章 とうとう彼らは

 ダンが、


「ラン・・驚く事を時々お前はやらかすよな、ショウ・・お前もだ。この俺の眼をかいくぐって・・よくぞ、そんなプログラムを?」

「ダン、黙っていた訳じゃないさ。有線LANなら、断線すりゃ、そこから先の光は消える。でも、これが電気コードのようなものだったら、断線した段階で全てが消えるが、無線LANは、切れた先からもまた繋がる。振動で光子に変異する仕組みだだからな。でもさ、それを人為的に行おうにも、このM国のMAPが相当の精度を持っていなきゃ出来ない訳だ。まあ、その辺にしといて、ケンシン部長にはアドバイスも貰っていたからどうにか出来た訳だ。俺達だけが開発した訳じゃねえよ、チームワークさ」

「野郎・・ここでチームワークだって言いやがる。はは・・でも、良くやったよ、これで真っ暗闇の中で動けるとすれば、また考えるよ、大蛇以外はな・・」


 シンが笑う。だが、大蛇は動ける・・と言うのは、その脅威が去っていない事を意味する。ランがもう一言加えた。


「あ・・おれ達がやれたのは、この先だけの話だからな。それに振動を止めたら、全部が消える。それは今まで通りさ」

「ああ・・分かった」


 ここで、翌朝到着すると言うケンシン部長の贈り物なる物の到着を、ゆっくり休んで待とうと言う事になった。

 そして、荷物が到着した。やはり同型の地下通信路用MSI機であった。


「早ええな」

「まあ、人間が乗っていないからな、その辺はスピードも出せるさ。皆、良く眠れたか?」

「ああ・・ばっちりだ。何の異常も無かったようだしな、遮蔽板は機能したし、電源OFFも効いたんだろうな」

「この先は真っ暗と言うのが不気味ではあるけどな。でも、何とか凌げた。でも、厳重に梱包されているようだなあ・・かなり大きそうだし」

「シン、機外に出ても大丈夫だよな?」

「ああ・・大丈夫だ、皆で出よう・・あ、ランだけ用心の為、機内に残っていてくれ。お前の判断で、もし何かあれば防衛手段を駆使しても構わない」

「おい・・」


 ダンが顔を曇らせたが、


「ダン・・俺達には常に危険が伴っている。それは忘れるな」

「分かった・・じゃあ、ラン、お前に任せよう」


 もうその間に、リンとケンは到着機の所に。シン達の話なんぞ聞いてなかったようだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ