第5章 とうとう彼らは
「その昔疫病が流行って、地球では火葬も既に廃止になっており、殆どそれこそ粉砕され、海洋などに投棄されてお終いだったそうだ。既に宗教的儀式の一つである葬式は、無くなっていた。それもその筈だ。もう先祖なんて誰も分からないんだ、試験管ベビーだったんだからな。家族も居やしない。ただ、双子や三つ子は居たから兄妹姉妹は存在している。サテン、ウテンのような実は男同士の兄弟は、こんなタイミングで言うのも変だが、稀らしいぞ。圧倒的に卵子が提供出来る女性の方が多かったそうだ。その話で脱線ついでに言えば、ドーム内は男性の方が圧倒的に多い。何故かは分からないがな」
ダンもどこからそんな情報を引っ張り出して来るのか、このタイミングで話をするのだった。全く脈路なんて関係無いと思っていたが、ランが、
「それ・・やっぱりコウタが興味ある話に繋がるんだよな?多分」
「さあな・・そこまでは、コウタも自分の考えを簡単に言やあしねえよ」
「まさに・・まあ、どこでどんな関連があるかも知れないって事だ。小出しの情報もそれ相応に頭に入れておくさ。まあ、このミッションに何等かの成果は見つけないとな・・さあ、用心は怠らないが、最後のメインターゲットに進もうぜ。そこに鬼が居るが蛇が要るか分からねえけどな」
「今度出会ったらやばいぞ、相手の力量が全く分からないんだからな」
ケンもリンも緊張するのであった。
「おう、ケン・リン、緊張するなよ、こっちまで伝播する」
「へ・・武者振るいだよ」
「そうか・・で?ショウはえらい大人しいな、お前は何を考えている?」
シンがショウを見つめて聞くと、
「あのさ、確かにMAPが正しければ、後3キロも進めばその地点に到達する、だが、奇妙な事が少し出て来てさ、それで考えていた」
「何?それは何だ・・」
全員がショウを見つめた。
「うん・・位置的にはほぼ到達しているんだが、方角がくるくると変化しているようなんだ」
「それって・・つまり地磁気のずれ?確か、国後でもあったよな、そう言う事が」
「そのような感じだが、良く分からない」
ショウが困惑の様子。ダンが、




