第7章〜気になる人〜
お久しぶりです。久々の更新となりますね。お待たせしてしまい、申し訳ございません。
このお話は、前回のお話から、およそ1ヶ月程度経ってます。設定上。
では、ご覧くださいませ。
…今日は、彼の方を見かけませんでしたわ…お忙しいのかしら?
彼の方は、今年で成人いたします。つまり、私が声をかけられるのは今年までということでもありますが…おそらくお忙しいのでしょう。最近はあまり見かけておりませんわね。
「…ファーリトル様が小旅行に誘ってくださったので、兄君であるラントゥーミン様をお誘いしようと思っていましたのに。」
私が、少しばかり気になっている彼の方は、ラントゥーミン・アルンベル・クラフティ様といいます。
ラントゥーミン様は、私の昔馴染みである、ファーリトル・アルンベル・クラフティ様の3つ上の兄君で、文武両道でありながらも決して驕らず、常に高みを目指して直向きに邁進している、素晴らしい方です。
ですが、女性からの強烈なアプローチ_____主に、ヒュクンティリエンの方からの_______を、「心に決めた方がいらっしゃるから、貴女方とはお付き合いできない。」というお言葉により避け続けております。…心に決めた方…ですか。誰なのでしょうね?些か、気になってしまいます。
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しばらく歩いていますと、前方にすらりとした後ろ姿が見えてきました。あら…あの後ろ姿は、もしや…。
私は歩く速度を少しばかり速め、その方に近づきました。
「お久しぶりです。ラントゥーミン様。」
そう、前方にいらした方は、あのラントゥーミン様だったのです!
「ジュリー。久方ぶりだね。元気にしてたかい?」
ジュリー…懐かしい呼び方ですわね。幼い頃仲の良かった方のみが読んでいた愛称ではありませんか。____とっても懐かしくて、少しばかり哀しいですわね…。もう、あの頃には戻れない。そう、突きつけられているように感じてしまいますもの…。
「えぇ。元気にしておりましたわ。ラントゥーミン様こそ、体調等は如何でしたの?最近は、フランチェル学院の中でもお見かけしなかったので…。」
「大丈夫だよ。ただ、最近ここにいなかったのは確かだね。実家に帰っていたんだよ。」
納得しましたわ。ご実家にいらしたのですね…。ならば、ここにいたはずがありませんわ。
だって…ラントゥーミン様のご実家は、フウィルチェナにありますもの。そしてここは、フランチェリナ。見かけなかったのも、至極当然だったのです。
とうとう出ましたね、ラントゥーミン様。彼は、貴族らしい物腰と、昔馴染みらしい呼び方を併せ持った方です。これからも、ちょくちょく出てくると思います。
今回も文字数が少ないので、後ほど加筆いたしますね。