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年頃の男女が一緒に過ごすって色々問題あると思う

待て待て待て、3人で同居?俺たち16歳、思春期の真っただ中。しかも、二人は掛け値なしの超美少女。


朱莉は、ふわふわ赤毛を細い黒リボンでツインテールにして、くりくりした赤い目で、折れそうなくらい華奢な体つきの小動物のようなかわいい系の美少女。


シャルは、サラサラの水色の髪を腰のあたりまで伸ばして、透き通るような水色の目で、出るところがでて引っ込むところが引っ込んだ抜群のスタイルの華やかな美少女。


日本は異能者の重婚は許可されているんですけど……。こんな美少女二人と一つ屋根の下って……。


「いやいや、いろいろ問題あるだろ。てか、朱莉。お前、異能名家令嬢だろ?親になんて言われた」


「特に何も言われませんでしたの。私たちは許嫁ですの。だから問題ありませんの」


いい笑顔で言われた。いやいやちょっと待て、


「いや、婚約破棄してくれって、おじいさまに頼んだはずなんだけど」


「それなら、蓮夜様のおじいさまが握りつぶしましたから、何の問題もありませんの」


おい、おじいさま。お前は孫に拒否権を与えようとしないのか!


「シャルは、許嫁とかじゃないだろ」


同じパーティーということ以外全くの部外者だ。


「シャルも、第二夫人として婚約したなの」


はい?いやいや、いつの間に。


「いつの間に?」


恐る恐る問いただしてみる。なんだか嫌な予感がする……。


「ローが引きこもりだして、アカリとの婚約破棄を言い出した時、私も婚約打診されたから、ローのことも、アカリのことも好きだし婚約することにしたなの」


軽いな、おい。というか、婚約って本人の許可なくできるもんなんですか?というか、朱莉はシャルのことどうなの?


「えっと……」


「どうせ、男性の異能者は、最低二人は娶るという暗黙の了解がありますの。それなら、蓮夜様のことも思ってくれていますし、性格もかわいいですし、シャルが第二夫人で問題はありませんの」


あっそうなの。確かに異能名家では、最低二人以上五人以下と結婚しろって暗黙の了解があるからな。変な奴と結婚するよりは・・・・・って、いやそうじゃなく。


「シャルって、俺のこと好きだったの?」


「そうなの。昔、龍から助けてくれた時からずっと好きなの」


初めて知った。シャルを龍から助けたのって、9歳の時だよな……。5年も思われてきたってことですか?


「初めて知った」


「ローは、鈍いから大して期待しいなかったなの。正直、蓮夜のおじいさまに頼んでみようかと思ったら、向こうから打診されてうれしかったなの」


そうだったんだ‥…。衝撃の事実、なんかいろいろ驚きすぎて、頭に入ってこない。


「蓮夜様に、伝えられていないことが私たちには初耳ですの」


俺、この部屋の電話番号おじい様に伝えてないし、スマホも捨てたからな。連絡手段がないんだよ。


「この部屋には、連絡手段がないからな。それでも、いくら婚約者同士とはいえ、同居はさすがにあれだろあれ。七色の虹メンバーを住まわせたいなら、虎華とか、アレクサンドルとか男メンバーでいいだろ男メンバーで」


女子メンバーを抜擢する意味が分からない。普通同姓だろ、同姓。


「それができたら困りませんの」


「どういうこと?」


虎華はともかく、アレクサンドルは孤児だったはずなんだが……。


「アカリ、そういえば今の七色の虹の状態を蓮夜に説明するの忘れていたなの」


「あっそういえば、忘れていましたの」


いや、それ絶対大事なことだよな。忘れちゃダメな奴だよな。


「今の七色の虹の状態ってどういうことだ?」


「今、七色の虹は、活動停止状態なの」


「はい?」


「正確に言うと、強制活動停止状態ですの」


確かWSNの強制活動停止指示は、パーティーメンバーが、犯罪を犯した。パーティーメンバーの半分以上が、休養を取っている。パーティーメンバーが、死んだ。この3つのどれかに該当すると、強制活動停止指示が出る。まさか、とうとう誰かが、犯罪を犯しやがったのか。きっと誰かがやるとは思ってた。


「なるほど。誰がやらかしたんだ?どうせ誰かがやるとは思ってたんだ」


「何を言ってるなの?ロー」


「何を言っているのですの?蓮夜様」


「いや、どうせ誰かが犯罪でもおかしたんだろうなぁと」


だってそれ以外ありえないし。あのゴキブリよりも生命力の強いメンバーがあ死ぬはずもないし、休養なんぞ俺意外とるはずもない。消去法で、誰かが犯罪を犯したが、一番あり得る。


「いえ、半分以上のメンバーが休養を取っているで、強制活動停止を食らいましたの」


「え?」


いやいやあり得ないだろ。あのメンバーたちが、病気するとは思えないし、ケガだったら虎華が1分もかからずにチャチャっと直す。セラフィーナと虎華が親の事情できゅようを取るかもしれないけど、それ以外ではありえない。


「欣莹が、WSNの創造者なのは知っていますの?」


「知ってる」


初めて会った時に、年齢を数え忘れていることと一緒に教えてもらった。


「で、しばらく私たちとパーティー活動に集中しすぎて仕事をさぼりまくっていましたの」


「まさか……」


ちょっとなんとなーくおちが読めてきた気がする。


「で、仕事を片付けるために欣莹が休養。一応欣莹の秘書の虎華とセラフィーナも休養しましたの」


そういえば、あいつら俺と同い年なのに、欣莹の秘書をしてたな。


「これでロー、リーダー、セーラ、フゥファの4人が休養を取って半分以上になったなの。これで、活動停止を食らったなの」


なるほど…‥。俺にも少し責任があるのか……。少しじゃないな。巨大な責任だな。


「で、アレクサンドルは?」


異性と同居はちょっと……。


「アレクサンドルは、武者修行の旅に出ましたの」


「マジかよ」


「マジなの。これを機に拳士としての修練を積んでくるって、行ってしまいましたの」


アレクサンドルの口真似うまいな。じゃなくて、あいつは相変わらずだな。自分を高めるために戦ってる。そういうとこは、楽しむためにとか色々俗的に戦っている俺と違って、本気で尊敬する。


「ちなみにそれは一昨日のことですの」


「めっちゃ最近だな」


最近過ぎるだろ。1,2週間前のことかと思ってたんだけど。


「ちなみに、エジプトのギザの大迷宮の中での一幕なの」


「世界最難関迷宮の中で、何やってんの?」


エジプトのギザの大迷宮、ギリシャのオリンポスの大神殿、バミューダトライアングルの船地獄 世界最難関迷宮とされる5S+を獲得しているクソ難しい迷宮で、何回か、仲間割れを起こして自滅しかけたことがあった。


「そんなこんなで、フリーなのは私たちしかいないですの」


「あきらめて一緒に住むなの」


仕方ない、諦めて…ん?何で、こいつらと住まなきゃいけないんだ?


「なぁ、なんで俺はお前らと住まなきゃいけないんだ?」


「「監視 (ですの)(なの)」」


……俺の信用について、真剣に話し合おうか?

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