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~無題~

作者: 有屋春



後ろから抱きしめること

髪を触ること

夜の電話や

手を繋ぐこと

じいちゃんになったら

俺の体に寄りかかるのはお互いにキツいかな。

夜の電話もすぐ寝ちゃうかもね(笑)

君を抱える力はなくなるだろう

体も無理はきかないさ。

それでも支えあい、日向ぼっこをしながら手は繋げるよ。

おはようやただいまやおやすみを言えて

起きたら、隣に君の寝顔がある

それでいいじゃないか

僕らは大人になっても未完成で

じいちゃんばあちゃんになったら不良品

それでいいじゃないか

完成しないから、不良品だから支えあえるのさ

なにもない日に家で映画を観たり

たまに肩を貸してうとうとされたり

膝枕で寝せてもらったり

夜の営みの後になんでもない話を布団にくるまって話したりさ

年老いたら

肩を貸すには弱りすぎてて

膝枕するには足が悪くて

そういうことはできなくなる。

体は弱っていくものさ

それでものんびり歩いて神社まで一緒に散歩はできるだろ?

布団の中で手を繋いで昔の話を言えて

起きたら君が俺の寝顔を見てたなんてことがあって

それでいいじゃないか

僕らはいつまで経っても不完全で

だからいつも支えあえるのさ

体は弱るけど

心は貪欲で(笑)

なかなか動かない手で君の手をにぎる。

なんだか今日はいつもより深い眠りにつけそうだ

どうか、

起きたら君が寝顔を見てたって状況で起きたいな、、、、、、、




読了ありがとうございます。

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