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結局俺は不信のまんま  作者: ◾️
第六章 ある冬の思い出
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第十四話 さぁ、反逆の旗を立てよう

遅れてすみません!


パスワードを忘れると言う失態……

━━━━━あぁ、知っている。この地獄を俺は何度も見て来た。けれど俺はあの日、あの時から何一つ変わっていない。目の前で無残にも殺される大切な人を俺はただ見ているだけだ。助けることはできない。毎回毎回俺は俺は後からやって来る。そう、まるで正義のヒーローのように。



「よう、改変者。残念だったな。余のほうが少し早かったらしい」


「……あぁ。そうみたいだ。あいつらに謝るのは帰ってからにするよ」


「仲良く死んでから、の間違いだろ?」


「つまんねぇ堂々巡りはやめろ。聞いてて気分が悪い。ンなことより、テメェなんで三人いるんだ?」


「仲間の死を目の前で見て頭がおかしくでもなったか?どう見たって二人であろう」


「━━━いいや、三人だ」



俺は右手で掴んでいる荷物を俺と奴の間に投げ捨てる。ドサッと言う音とと共に地面に落ちたのは、赤いしみが付いた服、ボサボサになった青藍の髪、そして焦点の合っていないきつね色の瞳。フエーゴはまるで自分の写し鏡のようなその荷物を見て、今までの中で一番驚きに満ちた顔をしていた。



「貴様ッ!!」


「ほら、三人だろ?そしてそのうちの二人消える」


「何を言って……」


音もなく、気配もなく、どこからともなく飛んで来た弾丸はシャロがいた場所に佇んでいた偽物のフエーゴを射抜いた。その体にはポッカリと穴が空き、偽物は大量の鮮血を撒き散らしながら崩れ、そして倒れた。偽物の体がバウンドし、地面に静止すると同時にその体は光の粒子となって消えて行った。フエーゴからは声の一つも聞こえない。絶句、そして今まで優位に立っていたはずなのに、いつの間にか形勢逆転されていることへの怒り。そんな感情がぐちゃぐちゃに混ざって今のフエーゴに至っている。俺はそんなフエーゴを嘲笑するようにまだ微かに息をしているフエーゴの分身を蜂の巣にした。血だまりが完成し、見るに耐えない状況に変貌し終えるとさっきの奴と同じように消えて行った。



「喧嘩を売った相手が悪かったな。ヘリスとシャロの分、キッチリ返してもろうぜ?」


「━━━━━━フッ、フフ、フハハハハハハ!!!!笑わしてくれる!たかが分身を倒せたぐらいで息巻きやがって。さっきの狙撃で余を狙わなかったのが貴様らの敗因だ!!」


「クソ!だからチーターは嫌いなんだよ。絶望の一つぐらいしやがれ!!」


「絶望?絶望ならもうしている。この世界がまた終わってしまうことにな!」



フエーゴは声を荒げてそう答える。最早奴を止めるには徹底的にぶち殺すか、逆に殺されるかのどっちかだ。だから俺は、フエーゴに銃を向けた。流れるように引き金を引き、銃口から鉄の弾丸を発射する。弾丸はそのまま直進しフエーゴの体に突き刺さる寸前で、弾は弾かれ地面に叩き落とされた。



「帝王に銃を向けるとは愚かだな」


「ウッソーマジかよ。なんで無敵チート付けてるの、お前」


「━━━━━━マスターーーーーーー!!!!助けにきたよーーーー!!」


「銃ゲーって格闘でのダメージ低いよなぁ……」


「ん?なんか言った?」


「この世界で銃を使わずに敵を倒してるのはおかしいって言った」



さっきのフエーゴの分身とは違い、ラミの服や顔は返り血で汚れていた。一体何人の人間をナイフで斬ればあそこまで汚れるのだろうか想像もつかない。しかし彼女は息の一つも乱すことなく、俺の横に平然と立っている。やはり帝と言う生物は化け物なんだとつくずく思う。



「それじゃ、勝つよマスター!!」


「あぁ、倒そうぜ三人で!!」



ここに俺達はこの世界の創造主への反逆の旗を立てた。















はい!どうも!■です!


次回は金曜日の夜九時です!お楽しみに~!

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