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結局俺は不信のまんま  作者: ◾️
第六章 ある冬の思い出
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第四話 抵抗しろ!拳で!

「━━━━ようこそ、お越し頂きました。改変者オオガミ ライ様とその御一行様。先の失礼は私、案内役のイーシャがお詫び申し上げます」



正面きっての突撃で城門が吹っ飛び、その空いた空間から一人の銀髪の少女が現れた。だが一同は彼女を目の当たりにして一歩後ろに引く。なぜなら、彼女の体は全てネジやら歯車でできている上にその構造がわかるよう体の表面は半透明のプラスチックだった。



「とうとう来ちまったか……ロボット少女」


「言っちゃ悪いけど……気持ち悪い」


「い、生きてるの?」



俺は遠い所を見ながら物思いにふけり、イリスは言葉を濁しながらも本音を暴露し、シャロは頭から煙を出しながら質問している。他の面子はあまりに異様なその光景に絶句していた。イーシャと名乗る少女は俺やイリスの『感想』には口を出さず、シャロの『質問』には口を挟んだ。



「いえ、生きてはいません。プログラムが稼働しているだけです」


「ぶろぐらむ?」


「英語?!英語喋れんの!?」



新たなる問題だ。このロボット、Englishができる……!Programって言ったよな?俺が言ったんじゃないよな?



「えいご?すみません、わかりません」


「なぁ、プログラムってどんな意味なんだ?」


「はい。プログラムとは私達に与えられた命令、のようなものです」



彼女はそう淡々と答える。コッチとは少し違うが一応だが伝わるらしい。工学系の単語だけだろうけど。



「・・・・・・」


「ライ?何で黙るのよ?」


「ライ殿?何かありましたか?」


「い、いや、何でもねぇ」



気づいちまった。もうなんで気づくの俺!こんな、こんな事に気づいちまったら夜もオチオチ寝れねぇよ。



「ラー君?私の顔に何か付いてますか?」


「あーうん、顔が付いてる」


「?」


「……あっ!!!」


「ど、どうしたのシャロさん!?」


「気づいたのか、同士よ」


「恐れながら」


「何?何?!」



ウチの貧乳キャラで一種の才能を持つ彼女に匹敵する、いや脅威となる存在が現れた。属性で言えば貧乳ロボット少女。 これは……ヘリスのキャラが危うい!向こうの方がロボットって点で一枚上手、その上に銀髪付きと属性の数で攻めれば向こうが強い。



「ヘリス、対抗するんだ。拳で」


「えっ!ちょっと!なんですか!?」



シャロが後ろからグイグイ押して、イーシャの前へと出す。それはまぁ綺麗な絶壁が二つ、いい感じに並び立った。コレを見た瞬間、イリスはあっと声を漏らし、ロイテはため息を一つ吐いて落胆し、ミツは顔を下げて視線を外し、俺とシャロは逃げれるよう後ろに下がった。



「・・・・・」


「・・・・・」


「すみません。今わかりました。オオガミ ライ様。私の胸、の話ですね。心配無用です。自動で調整ができるので」


「「なっ!!!!」」



イーシャが胸元に手を当てると、粗末な胸がボヨンボヨンとEは軽く越すほどの爆乳へと進化した。普通ならば服が耐えられず破れるところなのだが、彼女の服のサイズも自動で変化して行き、少しだけ谷間が見えるピッチな姿へと一瞬で変化した。



「あぁ!あぁ!!」


「イリスッ!」


「わかってる!!」



サッと彼女は動いて変な声をあげるヘリスの目に手を当て光を奪い、シャロはユサユサとなる音を防ぐため両耳に手を当て音を奪った。我ながらコンビネーションがよく取れているチームだと感心する。



「もうツッコンでいい?」


「?」


「巨も貧も合わせて全世界の女性に喧嘩売ったなお前!」


「なぜです?いつもこの状態だと肩への損傷が大きくなるので小さくしているだけですし、色気を出さなければならない場面なら適度な大きさに調整するだけです」


「だからそれだってぇ!……いや、俺そんな胸に興味ないんで早く戻して下さい!」



持ち上げたりクルクル回ったりする彼女を黙らして、元の壁の状況に戻す。ごめんなさい女性の方々。胸の大きさを自由に調整できるとか、実在したらダメですよね?男どもがわんさか湧きますよ。ホント申し訳ありません!!



「あれ?彼女の胸が勝手に大きくなったような……」


「あぁ、それは気のせいだって。ほら、そんな美味い話なんてねぇだろ?考えてみろよ、な?」


「う、うん」


「危なかったぁぁ」


「今度からは単体で攻めよ」


「それな」



ドッサリと腰を下ろして次回への作戦を練る俺らを他所に、イーシャは話を戻す。



「さて、茶番「茶番だと!?俺らは死にかけたんだぞ!!」……はい。それはここまでとして、今から王城……機帝様の元へ案内します。皆さん迷子にならないよう注意して付いて来てください」


「だってさ、イリス」


「わ、私は迷子なんかならないわよ!」


「よく迷子になる人、第一位」


「ら、ラシエルまで!」



イーシャはそんな俺達を見て少しだけ頰を緩めるが、すぐに戻して後ろに振り返る。彼女は一呼吸入れ、スタスタと歩き始めた。





















この後、本当にイリスが迷子になるなんて誰一人として予想していなかった。














はい!どうも!■です!


皆さん、今年の秋は気温の温度差が激しくて体調を崩しやすいです。気をつけて下さい!因みに僕は体調を崩しました(||´Д`)o


次回は月曜日の夜9時です!お楽しみにー!

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