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結局俺は不信のまんま  作者: ◾️
第一章 黒髪黒瞳の憂鬱
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第十二話 奴隷決闘大会 一回戦

「はぁ…。今日か…。嫌だなーこっちは見せもんじゃねーんだっつーの」


「あんたそれ今日3度目よ。どれだけ嫌なのよ。」


「普通に嫌だ。別に唯の決闘ぐらいならまだしも、何人いやがるんだよコレ。」



ライが指さす方向は客席、そこにはプロ野球の試合のように大勢の人が座っている。

ここはクリフォト王国にあるコロシアム。名前は特にないらしい。唯の決闘場らしい。それは兎も角、見物の人間の数が異常だ。軽く1000は超える。それに、場所の大きさこれはアホほどでかい。何を血迷ってこんなとこ作ったのか。

五月蝿い声援が飛んでる。さっきから魔法で実況している奴が俺の名前を呼ぶ。



「今度はあのイリス様からの抜擢だー!!名前はライ!!容姿はあの忌々しい傀儡だが本人曰く全く関係ないらしい!!」


「余計な説明はいいんだよ…。普通にやれ普通に」



会場内が傀儡と聞いて静かになる。あいつらって本当に迷惑だな。何もしてないのに引かれるとか俺の学校時代と一緒じゃねぇか。


実況は俺の事など気にもせず次の紹介に入る。

残りの人が呼ばれていき、最後の一人が呼ばれると会場内のボルテージがマックスになる。



「さぁー全員揃いました!皆さんはこの中で誰が優勝すると予想しますか?みなさん!ご投票お願いします!!!」


「うわ〜。絶対金取るヤツじゃん、止めとけって…ホント人間って馬鹿だよな。」


「そんな事言ったって何も変わらんだろ?この世の中じゃ金は正義より強い時もあるんだぜ?」


「まぁそうだな。で?あんたは誰だ?」


「あー悪い。俺はモーロンだ。第1貴族の奴隷だよ。」


「それはドンマイ。あんな奴の奴隷なんて絶対に遠慮するね。」


「別にあの人と会ったりはしてないからそんなに辛くないぞ。ずっと俺は牢屋の中だったからな。」


「それならまだマシだな。」



待って、俺案外フレンドリーかも!中学、高校と友達なんて居なかったのに!まぁ違うわな…。似たような境遇だからだろ。



そんな事を考えてたら実況がまた叫びだした。

相変わらず五月蝿いなホント。



「さーて、一回目の投票が終わりました!!唐突ですが結果を発表します!」



実況がそう言うと目の前に大きなスクリーンみたいなモノが現れた。そこには結果が張り出されており、1〜9までの順位が並んでる。その結果は・・


1、モーロン

2、サルテ

3、ダム

4、ポルケ

5、ブロ

6、ニック

7、セルド

8、ダグラス

9、ライ



え?おい!俺最下位かよ!?貴族達が座っている所にいるイリスは大爆笑。あいつ仕組んだだろ。



「え、えー投票数はすみませんが内緒にしております。ご了承下さい。やはり今回は強者揃いですねー!今までとは違って白熱した戦いになりそうです!!」


「公表できないのって俺のせいじゃん!!」


「さて!内容の確認をしてもらい!その後一回戦が始まります!!対戦はライ選手とブロ選手だ!!!」



この後手短なルール説明があり、一回戦が始まった。いきなり俺が出場なのは、どうせ投票数が低かったからだろ。弱者はちゃっちゃと潰れろって腹だろ。



「運営が何を思ってるのか知らねぇが、勝つのは俺だ!諦めろブロリー!!」


「ブロだ!リーは要らない!舐めてんのか?調子こいてたらぶっ殺すぞ!」



なんか少し言葉のイントネーションがズレてる気がするが…。知ったことはない。



「調子も何もここにいる時点で喧嘩は売ってるでしょお互いに?俺も手加減はしないんでそこんとこよろしく!」


「ガキが!」



ゴングは貴族の奴らが鳴らすらしい。あの鬱陶しい女が持ってる。



「さぁ妾を楽しませよ!」



これが合図となった。

武器は俺は持ってない。あそこにあった物はどれもガラクタ同然、使える物はあまり無かった。しかし、ブロは長めの槍を持っている。



「武器無しとは舐められたものだぜ!武器を持って来なかった事を後悔しながら死ぬんだな!」


「はぁ…。武器ってそれガラクタじゃん。」


「オラよ!!!」



俺はあいつの突きを右に避け、槍の真ん中らへんに蹴りを入れる。すると、槍は綺麗に真っ二つに折れた。



「ハァ!?」


「黙りやがれ!」


「ウガッッ?!」


武器を折られた事に動揺している所を、右ストレートでぶっ飛ばす。ブロは勢いよく飛んでいき、5メートルほど先で止まる。



「あ?もう終わりか?」


「ガキが!!調子に乗るな!!!」



モブ真っしぐらのセリフを吐き、魔法を発動させる。魔法陣が変化し、3つの炎の玉となる。そして、それらを一気に投げ両手で操り当てようとするが、当たらない。



「おいおい…。数で言えば1対4だろ?なんで当たらない。」


「テメェ!いい加減にしろよ!オラオラオラ!」



ブロは全神経を集中させ狙ってくるが、遅すぎる。こんなの弓矢とかと比べれば蝿が止まるぐらい遅い。俺は避けつつも少しずつ距離を詰める。

そして、ブロが押されている事に腹を立て攻撃がむっちゃくちゃになる。俺はそうなった事に気づくと全速力でブロの方へ全速力で走った。



「どうした?死にに来たのか?」


「んなわけねぇだろが!!」



あいつのアホさ加減も大概だ。俺は飛んでくる火の玉を避け、あいつの後ろに回り込む。そしたら火の玉の進行方向上にあいつが立つ事になり、自滅する。


「んな!?ウワッッアツイ!!」


「お前最後の最後まで馬鹿だったな。」



そうして、第一回戦の幕は降りた。



「一回戦なんと勝利したのはあのライだー!!なんという番狂わせ!これは次も期待が高まりますね!!」



「別に期待とかしなくていいんだよ…。」



ふとイリスの方を見ると、それぐらい当たり前ねって顔をしていた。あいつ今からこの場に降ろしてやろうかな?まぁ勝てたんだし良いか。これは確かトーナメント戦だから次まで時間があるな。

ゆっくり休むとしようか。





「フフフ、決勝の相手はあいつだな。」



何処かでそう話していたが、誰の耳にも届かず消えていった。






今回は沢山新キャラさんが出て来ましたが、今日はブロリーではなくブロさんです。では!


名前 ブロ

性別 男

身長 173

髪、瞳の色 どちらも 茶色

体型 少しポッチャリしている。

その他 火の玉に当たったが命に別状はなく、ピンピンしているらしい。



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