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結局俺は不信のまんま  作者: ◾️
第四章 激甚の島
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第二十七話 生還

「んじゃまぁ、帰ろうぜ!ミツ、よろしくな」


「結局僕は足に使われるのか……」


「だってこっから飛び降りたら死ぬし」


「頑張れ〜」



新龍帝との会談があった夜が明け、俺達は荷造りをし龍焉島から出るのであった。荷造りと言っても武器と街で買った服ぐらいしかないが。まぁ、俺は左腕もなんだけど。



「場所は……そうだな。王宮に突っ込め!!」


「ラー君は戦争を起こす気なの?!」


「その辺はお前らがなんとかしろ。俺は知らん」


「ラー君が言ったんじゃん」


「僕はどこでもいいですよ。案内はお願いしますけど」


「任せとけ!どっかに着くから!!」


「何を任せろと!?」



だってこの世界の衛星写真とか知らんし。世界の地図とか言うけどまだ見てないし。まずどこにあるんだよ、それ。



「それじゃあ、出発しますよ!ちゃんと捕まってて下さいね!!」



黒龍へと変化したミツがゆっくりと飛び立つ。後ろでは島の人や団長達が手を振って見送ってくれていた。ライ達も手を振って空の旅へと旅立った。



ーー



「ミツ、お前って龍帝の仕事知ってるの?」


「はい、一応は。僕も父さんと一緒に会議などには参加しましたから」


「え、会議とかあるの!?会社かよ」


「いえいえ、会議と言ってもただ帝の人達の団欒会みたいなモノですよ?」


「帝達の団欒会って……」



想像するだけでも寒気が止まらない。わかりやすく説明すると、色んな小説やマンガの主人公と悪役が一気に集まって話し合っているってる感じだ。つまり、わかるか?話どころか席に全員が座るかどうかもわからないってことだ。会議なんてものは二の次、いや百の次ぐらいだな。



「団欒ってのはもっと和やかなものだろ。どう考えても戦争にしかならないな」


「はは、ライがそう思うのもわからない事もないですね。僕だって初めは怖かったですし」


「特に白髪で巨乳な女の子が、だろ?」


「えぇ、それと堕帝さんと魔帝さんですかね」



おいおいおい!あんなのがまだ二人もいるのかよ!聞いてねぇぞ!!もう引き篭もりたい……。



「平和な生活が送りたい………」


「無理な話ですね。ライは改変者ですもん」


「クソガァァァ!!なんでハーレム主人公じゃねぇんだよ!!!!それだったら、全員堕とせば俺の勝ちなのに!!」


「あ、ライが壊れた」



幾ら何でもおかしくない?ひたすら命狙われるんだよ?俺もそろそろ泣くよ?マジで。ハーレム主人公め!貴様ら、末代まで呪ってやるからな!覚悟しやがれ!!



「そんな事言いながら結構仲良くなりそうですけどね?」


「一生かかってもカロを本心から信用はできねぇな。いつ首取られるか……」


「多分、僕も狙われると思いますよ?代変わりした直後だし……」


「あ?その話なら大丈夫だ。ちゃんと俺と同盟組んでるから狙われることはねぇよ。まぁ、さっき言ってた二人は知らんがな」



大きな雲の中を優雅に飛び、大空を駆け回る。某ジ○リアニメのワンシーンのようだ。そのままミツと微笑ましい会話をしているが、一つ気がかりな事がある。



「なぁミツ、お前俺を恨んだりはしないのか?」


「なんでです?僕がライを恨むことなんてあるわけないじゃないですか」


「だって、俺はお前のオヤジを殺したんだぜ?まぁ、消したの方が正しいか」


「あー、その事ですか。別に僕はライを恨むことはありませんよ。だって、僕が誘ったんですから。ライは僕の味方をしてくれただけです。だから僕があなたを恨むことなんてありません。それに、ライの味方がゼロになった時は僕が味方になりますよ」


「頼もしいな、新しい龍帝は」


「へへ、ありがとうございます」


「あ!着きますよ、クリフォト王国」


「よっしゃあ!突っ込め!!修理代はカルロスが出すから問題なし!」



優雅な空の旅は若龍の咆哮で締めくくられた。後ろからヘリスに抱きつきられながら俺はニヤケながら国に辿り着いた。



ーー



クリフォト王国は大騒ぎだった。先ず、国の王宮に龍帝が出現して来たことで騎士団は全員登場するし、クリエルは泡吹いて倒れて混乱状態になる。そして、空が白く光り輝いたかと思えば━━━━━



「僕、参上ッ!!!!」



と、神帝が降臨した。国はもう戦時中の時のように大慌てで、滅茶苦茶だった。目の前にいるのに神に祈る神父や、泣き叫ぶ子供。世界が滅びる前兆だと騒ぎ喚く人達など、とんでもない街中だった。



「よぉ!帰って来たぜ!!」


「「「「「……。…………。お前かよぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!」」」」


「お、おう。俺だ。」



突っ込みまで国中が揃うほど、今の王国は混乱していたのだ。まぁ、帝が二人も揃えばそうなるか。この後絶対始末書書かされるだろうな。ミツとカロで脅すか。それもイイかもな。ククク、勝ったも同然だぜ!


この後、俺はイリスに怒られながらも泣きながら心配された。まぁ、これもアリなのかな。



「━━━━ただいま。イリス」


「うぅ、どんだけ心配したと思ってるのよ、ホント!………おかえり」




第四章 「激甚の島」〜龍焉島編〜 fin.

はい!どうも!■です!


結局シリーズ第2弾を投稿します!!

内容はオフレコで、投稿開始もまだわかりませんが投稿しますのでお楽しみに〜!



では!また!

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