ピンチって?
ホントは昨日の内にあげるつもりでしたがちょっと時間配分ミスりました!すいません!
ではどうぞー
「リゼ様!c級程度の魔物が200程の群れでこちらに接近中!探索者や傭兵の方が事に当たっていますが、危険です!坊ちゃんと奥様方を連れてお逃げください!」
まったりしたいといった途端にこれだ。フラグ回収早すぎー!
と嘆くのはここまでにしといて、魔物にはランクがある。上から災害級、a級、b級、c級、d級、e級
でe級は大人なら普通の一般市民でも2.3人いれば殺せるレベルで、災害級はラオ○ャン○ンとかの言い伝えみたいな1体で国が滅ぶとかそういうレベルの魔物の事をさす。
c級は国の騎士が2.3人居れば殺せるレベルの魔物なので騎士が600人位攻めて来たと思えばいいという事になるな。
…普通に戦争レベルの大事件じゃん、やばくね!?
「わかりました。では奥様を緊急避難通路にご案内し、逃げなさい。私は坊ちゃんを連れて行きます。」
「はい!そちらもお気をつけて!」
マジか、生まれて早々にピンチか。楽しくなってきたじゃないの!
そも、前世の俺は暗殺科ではあったが、普通の格闘戦の方が得意なまでにあったし、暗殺技術も忘れちゃいない。このままやっても勝てる見込みはないが、時間稼ぎ位なら出来るはずだ。
「リゼさん、敵がよく見える所わかる?」
「何を言いだしますか坊ちゃん。さっさと逃げますよ。坊ちゃんに何かあったらどうするのですか!」
「大丈夫だよ、ちょっと時間稼ぎをするだけさ。そろそろお父さんも帰って来るって言ってたでしょ。それまで籠城すればどうにかなるんじゃないかと思うんだけど…」
「ダメです、坊ちゃん。そろそろと言ってもあと一日で帰るのか2日で帰るのかもわからないのです。そんな可能性にかけては危険です!」
やっぱそうくるよな。どうしよう、多分このままだと行けないよな…説得材料があれば…
「今の話、聞いたわよリュー君!いつそんな話せるようになったかは後で聞かせてもらうわ!」
「ええ、私達だけ逃げる訳にはいかないわ!」
やば、バレちまった…
「アンナ奥様!リーザ奥様!なにを言っていらっしゃるのですか!」
「だってエド君が留守の間は私達がこの領地を守らなきゃ誰が守ると言うの!私は元宮廷魔術師だし、リーザも元a級冒険者よ!c級の魔物位耐えるだけなら大丈夫よ!」
「ですが…はぁわかりました。では本当に不本意ですが、私もサポートさせていただきます…」
ナイスお母さん達よ!
「僕もやる!魔物と戦うよ!」
「…ふふっリュー君の魔力が多いのは知ってるけれどまだリュー君には早いわ。私達を見ていなさいな。子供の前の母親は強いんだから!」
ああっダメだった!さすがに1歳児じゃあ無理か!
無理か…そりゃそうだわ。俺だったら絶対やらせないわ。仕方ないコソコソやろう。暗殺していこうか…はぁ正面突破したかったな。
「では奥様方、行きましょう。とりあえず領民を近くの砦の中に呼んでください。あとは籠城しながら旦那様達を待つことにしましょう。」
なるほど、近くに砦なんてあったんだ。ぶっちゃけ魔法で堀でも掘って籠城するつもりだったから助かったわ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さぁ砦まで来たけど、どう手を出そうか。
安全のためってことで高くて矢の届かない部屋に入れられたけど出ようと思えば出れるしこの部屋からでも見えるな。
来てるのは、鬼みたいなのと狼みたいなの、後はスライム?みたいなのがいるな。鬼とか狼とかなら削れば死ぬだろうけどスライムってどうやれば殺せるんだよ。粉々に飛ばすのかな。
まぁまずはお母さん達に任せてみようか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「リュー君の前でかっこつけちゃったけどどうしよう〜!?リーザ何かある!?」
リュー君がなんかめっちゃしゃべっててしかも籠城とか子供じゃわからないようなこと言ってたけど、でもエド君みたいにかっこいい事言ってたから、つい調子に乗っちゃったー!
「無計画であんな事言うとかびっくりよ…まぁあれくらいが200なら大丈夫、罠でも張って引っかかったら大技で叩き潰せばいいから。」
ううっリーザにも呆れられた…
「なるほどじゃあ、私が落とし穴で落とすからあとはよろしくね!」
「仕方ないわね、じゃあちゃんと1度にいっぱい落としなさいよ?細々とやるのめんどくさいから」
「わかってるわよ!じゃあいっけー!」
見える範囲で地面を消して…
ズッ、ヒュー、グシャッ
「…エグいわね…」
…後続の魔物も落ちて言ってほぼすべて罠にかかったしよしとしてね!
「じゃああとはよろしくね!」
「正直そこまでやる必要感じ無いけど、ちゃんと止めは刺しておかなきゃね…」
ブワッ、スゥー、ゴウゥ
すごい大きな炎の塊をリーザが出して私が作った穴に投げ、大爆発した。
「これでいいでしょ。大抵は焼け死んだと思うわよ。」
よかったーこれで解決だね!リュー君にもかっこいい所見せれたし、後でエド君にも褒めて貰えるかも〜キャー!?
ボソッ
「はぁ、あんなボコボコにして後で怒られるかもしれないわね…」