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ヒロイン、それは物語の主人公

この世は平等に不平等だ。


生まれた瞬間にそれは決まっていて、ある程度の努力で変えられるというが、そんなものは一握り。


どうしたって馬番の息子は馬番になるし、王城で生まれた男児は王子として育てられる。


物語の中じゃ、それがひっくり返ることもあるけれど。


現実は早々そんな奇跡は起こらない。


だからみんな物語に夢を描くのだ。













「お初にお目にかかります、王太子殿下」


習ったばかりのカーテシー

震える声は緊張が隠せておらず我ながらお粗末だ。


しかしながら父も王も微笑ましい表情でこちらをみていた。


「面を上げよ。」


言い回しは堅苦しいのに反して幼く舌っ足らずの物言いに、この方も緊張しているのかもしれないと、ホッとした。


ゆっくりと顔を上げていく。


華美過ぎない品の良い装飾が施された装い。

まだつるりとした喉元を過ぎてパチリと目が合った。



その瞬間、私は世界が不平等であることを悟った。


端正に整った顔立ち

意思の強い瞳



この世にこんな美しいひとが存在することを初めて知った日だ。




その日、私は恋に落ちた。

まるで出会いのシーンなど一瞬で終わる短編小説のような早さで。




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