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レベル8

 目を覚ますとそこは知らない天井だった。

「ここは?」

「ミィナ良かった!もうこの子は心配したんだからね」

 サクラが現れた。

「あたいの部屋だよー、ミィナ姉ちゃん倒れちゃったから運んだんだよー」

 そうだ!魔女との戦いはどうなったの?

「わたしたちの勝ちで良いみたいだよ、ほら」

 サクラの後ろには魔女が立っていた。


「ミィナ貴方の覚悟、確かに見せてもらったわ」

 わたしの前で魔女が膝をつき、手を胸の前で交差して頭を下げる。

「勇者ミィナ様、エルフの盟約に従い、魔女アンの名のもと、共に打倒魔王バラモスの旅に同行いたします」

 えっ?いきなり丁寧になったなこの人。

「最後のライデイン見事だったわ!この塔が半壊しちゃったけどね」

「えっ?半壊?」

 部屋を出て、先ほど戦ってた場所には天井と床が抉れていた。

「なんじゃこりゃー!」

「これが貴方の力よ、当たってたら私も危なかったわね」

 これをわたしが……。

「けど、使いこなせなければ宝の持ち腐れよ、ミィナ1ヶ月はここで修行してもらうわ覚悟するのね。どっちにしろ塔を少しは修理してからじゃないと旅に出れないのよね」

 確かにこの力を使えるようになれば強力な武器になる。頑張らないと!

「修理費は弁償してもらうからね、旅しながら請求させて貰うわね。100万Gは超えるわよ~」

 ……お金も頑張って稼がないと。


「足止めは仕方ないわね、でもバコタちゃんも一緒で良いのかしら?」

「そうそうバコタ、あんたの事があったわね」

「ばあちゃん!あたいの事忘れてたのかよ!」

「バコタ、あんたの作ったカギはね。普通じゃないのよ封印の扉を開けてしまうのさ」

 封印の扉?

「どういう意味?普通に作ってみただけだぞーここの扉を開けられるように作ったんだしー」

「ここの扉はね、エルフの魔法が込められた特別な扉なのさ。それを開けてしまうカギを作ってしまったんだよ、あんたはね」

「えーあたいすごいじゃん!」

「そんなホイホイ開いて良い扉じゃないのよ、あんたの能力は特別なのさ、知られたら魔物が殺しに来るほど危険なものなんだよ」

「こっわ!なんちゅうもん作ってんだよあたい!」

「えっと、扉が開いてしまうと何が問題なんですか?」

「ふー、特別な扉は、当然特別な場所を守るために作られている、アリアハン大陸から外の大陸に繋がるいざないの洞窟もそうだ。世界中にある扉が開け放題になったら大混乱になってしまうのさ」

 すごいじゃんバコタちゃん!危険じゃん!

「そんな訳で、バコタには旅に付き合ってもらわないといけないのさ。その力役に立つだろうからね。そろそろバコタの親も探してやりたいからね」

「あたいは別に困ってないけどなー。親なら、ばあちゃんが居れば良いしー」

「まぁ、これは私のわがままさ、見つかったら儲けもんくらいの軽い感じさ」


 こうして修行の日々が始まったのであった。








○パーティメンバー

・勇者:ミィナ

・武闘家:ルイーダ

・僧侶:サクラ

・商人:プリン

・盗賊:バコタ

・魔法使い:アン

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