レベル10
塔を登るマラソンして、ルイーダさんアンさんとの模擬戦闘をこなす日々が過ぎ、
「よし、良くなったわね。明日はいよいよ いざないの洞窟に出発するわよ」
長いようで短い1ヶ月が終わった。ディンも使えるようになったし、わたしたちは強くなった(尿道が)、もうどんなに高い所から飛び降りても大丈夫だ(尿道が)。
いざないの洞窟はアリアハン大陸の最東端にある、山脈に囲まれていてわざわざ行く人は居ない地です。
「ミィナにこれを渡しておくわね」
ルイーダさんが1冊の手帳を渡してくれた。
「これはオルテガさんの冒険記録よ」
「お父さんの!」
「これからはあなたが私たちを導いてね、頼りにしてるわよ勇者様」
必ずバラモスを倒すから、お父さん見ててね。
翌日、私たちはいざないの洞窟へ出発しました。道中はモンスターも強くなった。マヒと仲間を呼ぶさそりばち、ホイミを使うホイミスライム、どくのバブルスライム厄介な相手だ。だけど私たちは強くなった。
前衛のルイーダさんとプリン。
中衛の私とバコタちゃん。
後衛のサクラとアンさん。
バランスの取れたパーティーの敵じゃ無いのです。
山道を抜けると大きな湖がある開けた場所に到着した、ここにいざないの洞窟の入口があるそうです。
ドキドキとワクワクを胸に私たちは未知の土地へと旅立つのだ。
「ねぇねぇミィナ」
「何?サクラ今良い所なんだけど」
「あ、うん、ごめん。だけど突然語り出すから気になって」
「だって、ちゃんと解説しないと読者が困るでしょ?」
「読者って誰よ?!」
ふぅ、これだから素人は、困ったもんだぜ。
「その顔、なんかイラっとしたわ!」
「あなた達、遊んでると置いて行くわよ」
「「はーい」」
「仲良しだなー姉ちゃんたち」
いざないの洞窟は洞窟というよりも遺跡みたいだった。地下への階段を降りると石壁で作られた大きな部屋、大きな2体の石像に迎えられた。サクラ3人分くらいの高さがある。
「わー凄い石像」
「精巧な作りですね、高く売れるかしら?」
「売るんじゃないよ!まったくプリンあなた本当にお姫様なのか怪しくなるね」
まぁ、否定できないな、旅に出てからお金の執着が凄いんだよね。
「それでここからどうするの?」
「正面の石像のある壁に玉が有るでしょ?ミィナ玉にディンの魔法を撃ちなさい」
確かに、壁には手のひらより少し大きい玉が埋まっている。わたしは玉に手を当てて「ディン」を唱えた。
玉が光り、壁に光の帯が広がっていく。
「わぁお、綺麗な紋章?が浮き出て来た」
「それはロトの紋章と呼ばれるものよ、勇者の証らしいわ」
これがロトの紋章、力強い鳥のような紋章がこれからの旅を応援してくれているみたい。
「すごいミィナが石像の玉を触って光らせたわ!」
「ミィナ姉ちゃんがゾウサンの玉を触って光らせたんだなー」
「ミィナさんのゾウサンと玉が光りましたわ!」
「絶対わざと言ってるでしょ!お前ら全員にディン食らわせるぞ!」
「「「きゃーミィナのムッツリー」」」
「はぁ、なにやってるんだか、早く旅の扉に入りなさい!行くわよ!」
新天地への不安を振り払うように、にぎやかに旅の扉に入る。




