3 ☆たびろぐ
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【RUの宇宙旅行】
天の川銀河の皆こんにちわ☆
久しぶり
覚えてる人いる?
宇宙一の美少女RUだよ☆
衛星都市アマリリスって綺麗なところね
春風が気持ちいい
サラダのお花かわいい
(*˘︶˘*).。.:*♡
明日はフラワーワールド、へプライベートで行くの
ローズソフトクリームは外せないよね☆
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ピンク髪のゆるふわハーフツインテールの美少女のアバターが、昨日廻ったアマリリスの場所の画像にスライドショーしながら、電子音声で喋るショート動画である。
分からないようにとは言ったが思っていたより、明後日の方向性に、シオとユージンは硬直した。
ルイは自信ありげだ。
「学生の頃作った、美少女アバター手直しした。気に入ってたんだけど、ちょっとワケアリで閉鎖したんだよね」
多分、警察沙汰だと察するシオとユージンは。
「すっごいかわいいんだけどさぁ、見たこと無いはずなのに既視感が・・・」
「オレの顔取り込んで作ったからじゃないか?12か13の美少年→美少女なら楽だろ」
10年前の記憶が既視感の正体だった。
「自己肯定感の鬼め」
「オレが『全然キレイじゃないよ』って、言って良いと思うか?鏡みたこと無いのかよって話になるだろ。ナルシストじゃないけどさ」
否定が出来ない。
「男3人には結びつかない感を出せるだろ」
「・・・ワケの方は大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫。今なら前より穏便にできるさ」
それは、大丈夫と言って良いのか。
【RU!?懐かしい】
【本物復活?】
【まさかの通知!懐かしかわいい】
コメントも入りはじめていた。
「任せるけど、フラワーワールド行く予定無いぞ」
「フェイクだよ。遊園地なんて疲れるだけのとこ行きたくないし、時系列もランダムにするから・・・次はジエルの宇宙港のデータ使うか。週1くらいの予定だけど、作ったら教えるよ」
「そうしてくれ」
朝食を済ませ、買い出しをして、シュガーソルト号に戻り、出港する。
「次は・・・衛星都市スターカートだね。どんなとこ?」
「行ったことはないけど、星間レースが有名だったと思う」
「レース?」