表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星間航路の旅人  作者: 水縹
思い出が今になる
5/49

5 もひとり

「若。御立派になられて」


十年前は特に何も思わなかったが、ニューミヤファンドの代表は、ルイの父らしくナイスミドルだった。


「連絡できず申し訳ありませんでした」


「従軍されていたのでは仕方ありません。ステラ惑星の軍規は親族以外に連絡はできないのでしょう?連絡代わりに口座振り込みされていたのではないですか?」


「それくらいしか思いつかなかったんだ。でも、かえって申し訳ないくらい資産が増えたんだが」


相続した残った資産を守るために、シオ自身はステラ惑星連合軍に入ることになってしまったが、その資産管理を頼んだら驚くほど育ってしまった。


「これから減る一方になるかもしれないが、使っていいか?」


「もちろんです。私は資産管理を任されただけに過ぎません。減った分はまた増やしますよ。何を始めるか教えてもらえますか?」


「銀河を・・・まずは、双子惑星跡が今どうなっているか見に行きます。星間航路の旅を」

「ぜひともルイを連れて行ってください」


食い気味に言われた。


「跡取りなんじゃ」


「そんなのは誰か優秀なものを用意できます。ここにいるとコイツはそのうち捕まる犯罪を起こしかねないのです。この愚息はもう大人だというのにやることが子供の頃と同じで」


「正当防衛」


「すぐコレだ」


額に手を当て、ため息をつく。


「ジエルに引っ越してきてから毎年2、3人刑事事件が普通だというのか。10代ならまだしも、最近も何かやってるだろう穏便に何とか出来ないのかお前は!」


「甘い顔したらイケると勘違いされるの。2度目はないって分からせないと」


「こんな奴だが、色々役には立つと思う・・・頼めるだろうか」


押し付ける気満々だった。


「よろしく。シオくん、ユージン」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ