表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

300字SS

深夜の脱出劇

作者: こどー

 自転車さえ手に入れたなら、どこにだって行ける気がしていた。

 上の町から落ちて来る廃棄物の山で見つけた奇跡的に歪みのないフレームと数々の部品。もとの姿を想像しながら組み立て、油を差す。

 決行の深夜、行く手を阻んだのはろくに整備もされていない坂だった。想像以上に体力を奪われ、荷物と化した自転車を引きずって上る。

 あまりの足の重さに諦めかけた頃、頭の横を何かが通り過ぎた。つられて振り返れば、小型の無人航空機とはるか向こうの無数の追手。

「こっち! 後ろは攪乱しとくから」

 声の出どころを確かめる間もなく引っ張られ、自転車ごと車の荷台に詰め込まれた。

 追加で飛び立った無人機に後ろを任せ、車は走り出す。

第23回 毎月300字小説企画、お題は「車」でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ