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悪の組織の雑魚とは

続けるか、まだ分かりません。

暗い街中の路地裏、行き止まりの壁際にて、一人の女性と、眼だしマスクを被った男達が相対している。

よくある、ザ悪党と、か弱い女性という構図である。


さて、考えたことはあるだろうか?


「追い詰めたぞ、女~」


正義の味方、勇者、ヒーローなどの物語には、必ず悪者と呼ばれる敵が存在する。


「きゃぁぁぁ、誰かぁ助けてぇぇ」


本来で言えば逆で、

敵が、悪が存在するから、正義が存在する。犯罪者がいなければ警察官が必要ないように。

悪者がいなければ、ヒーローは存在出来ない。


「へへへ、手間どらせやがって、叫んだ所で誰もこなゃしねーよ」


って、言う事は、ヒーローがいるのは、悪者のお陰であるといえるだろう。そう考えれば、悪者、俺も社会にとって必要な歯車なのだろう。うん、きっとそうだ。


俺は覚悟を決め、涙眼の女の手首を掴む。


「やっ、やめ、な、なんで、私が、だ、誰か..」


「だーかーらー、誰も」


「待て、悪党どもその女性から手を離せ!」


その時、一人の赤い男が颯爽と現れる。そして、覆面男達と違い、顔は丸出しである。暗いからよく見えないが、身長が高くイケメン感が溢れ出している。

きっとヒーローなのだろう。ヒーローは美男美女が基本である。


「あぁ、 誰だてめえ、邪魔すんな」


悪党共のリーダー的な男が、謎の男に向かってそう吠える。


まぁ、お決まりのセリフだ。リーダーも正確に誰かなのかは分からないだろうが、きっとあのパターンだとは分かっているに決まっている。もし分かっていなかったら、ある意味才能がある。でも依頼的に、いや命令的に、こうなるのは予想出来ていたが、いざ分かるとうんざりする。


「俺は、リンク。ヒーローさ」


薄暗い街灯に照らされ顔が見える、イケメン、やっぱりイケメンだ。

でも、どう見ても日本人。でも名前は偽名、いや、ヒーローネームというやつだろう。

もしかすると凛句とかいうキラキラネーム的なものかも知れないが。でも見た事が無い顔だ。そこまで有名ではないのだろう。


「ちっ、面倒くせーな、野郎共やるぞ」


俺は女から手を離し、リーダーを含む覆面男4人でレッドカラーの男の前に立つ。


話は戻るが、ヒーローには存在意義的に、悪が必要である。そして悪の組織には代々ボス、または黒幕が存在する。

そのボスや黒幕は、優れた強さ持つバカとか、現代には理解出来ない酔狂な思考な持ち主とか、かなりのサイコパスとか、ただの自己中なヤツとか、他にも色々あるだろう。

ただ言える事は誰も彼も、ボスや黒幕は常人と違い、変わった奴って事だ。


では、そのボスや黒幕以外の悪の組織はどんな奴なのか?

その悪の組織に脅されたりとか、前科があるとか、狂信的だとかは、居るだろう。

だがそれ以外は?メンバーが四、五人だけならまだしも、頭がおかしい奴だけで大規模な悪の組織になるは難しい。そんな物ファンタジーな世界ならまだしも、現代社会では不可能だろう。もし人だけ集めても、まともな奴がいないと、まともな事が分からない。しかも人間ってのは、集団になると、バカになりやすい。

そうして、隠す事なく悪を続けていれば、すぐに社会に潰される。


なので、悪の組織にもまともな人は居ないか?と聞かれると、答えはNOである。

まともな奴は勿論いる、少ない部類だが、確かに存在している。まぁ、そのほとんどが、金目的なんだけどな。


さて、ここまで言えば分かると思うが、俺はいわゆる悪の組織に属している。

では、なんで悪の組織にいるのか?という理由は、入った最初の頃とでは、変わっているが、今は自信を持っていえる。


悪の組織のザコ敵が好きだからだ!!


まぁ、自分でも思うが、うん、変わった人間だと思う。


「困った人は見過ごせない。来い悪党ども」


そうして、俺はレッドカラーヒーローの正面立ち、拳を握る。そして腕を大きく振り上げ、覚悟を決める。


何の覚悟かって? そんなの決まってるだろ。雑魚だぞ


殴なれる覚悟だよ。


「やっちまえ、お前ら」


リーダーの合図で飛び込み、こうして俺達覆面男はヒーローにぼこぼこにされた。









主人公は特にMというわけでは無いです

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