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エッセイ

計算するのが得意です。でも好きなわけじゃありません(数学の話ではありません)

作者: 古森 遊

「集まれエッセイ企画」という、つぶやき好きにはたまらない美味しい企画が催されました。

これはチャ~ンス!飛びつかないわけには行きませんよね。

でも、ちょっと待てよ、私ったら一人一作品なこの企画に、すでに参加しちゃってます。


ああ、だけどだけど。

どうしよう、書きたいことが出てきちゃったのだ。


と言うわけで、「集まれエッセイ企画」には参加できませんが、門前市をなすその企画周辺でうろちょろするべく、エッセイを書かせていただこうと思います。


そもそも、そうと思い立ったのは、こまの柚里さまの「長所が短所を上回る、という話」というエッセイを読んだことがきっかけでした。


同じような考え方を持ってる、と言うのが最初の印象。


私自身はこの「長所が短所を上回る」な見方を、人間関係を整理する際に「+・-」の計算として取り入れていました。

主に職場や、強制的に参加せざるを得ない近所やその他の社会の輪。

付き合いたい、ではなく、付き合わざるを得ない人たち、との関係整理の手段です。


なので、密かに「あたしって計算高くて嫌なやつだな」と思っていたのです。

が、先出したエッセイを読んでいると、なんかステキな考え方みたいな雰囲気。

感想欄もかなり好意的です。


え、そうなの!?

それって良いの?許されちゃう?

ええー、じゃあ、ちょっと私の話も聞いてもらえますか?

すぐに読み終わるから!時間は取らせないから!


ってな感じで、思うところを文章にしてみることにしました。



例えば子どもたちの学校関係で……


とても我が強くて押しの強い人がいたとします。

ずーすーしいです。他の人が困惑していてもお構いなし。

けれど、まめに動く人でもあります。口も出すけど手も出すタイプ。

本人がリーダーになったら困るけど、リーダーからみたら強力な助っ人として頼れるタイプです。

この場合、±でプラス判断で『笑顔でお付き合いコース』です。



例えば職場で……


感性が独特で、言葉一つでも自分のそれにそぐわないと認めない上司がいたとします。

メールの文章もすべてチェック。一般的にはおかしいと思えるような単語でも、自分が正しいと思えば強制です。

指示に従わざる得ないので、その言葉使いを私が選んでいると思われるのが苦痛です。

でも、博識なので、思いも寄らない情報を教えてくれたりします。

もちろん仕事上の知識も豊富。頼りになることも多々あり。

この場合、±でプラス判断で、やはり『笑顔でお付き合いコース』でした。


他にも、周りの方たちが「とてもじゃないけど付き合えない」と言って拒絶反応を示すような人でも、±でプラスだと思えば笑顔で付き合います。

長所(+)が短所(-)を上回っている、とわたしとしては考えるからです。



そして、ここからがこまの様と私との決定的な違いだと思うのですが、


私にはマイナスになる相手がほとんどいません。


全肯定システム搭載なのです(笑


どんな相手でも、付き合わざるを得ない状況になったら、全力で長所(+)を探します。

相手のプラス面を拡大して、マイナス面を出来る限り覆い隠します。

ある物事は、一方向から見ればマイナスだけれど、逆方向や他の方向から検討するとプラスになることが多々ある。


長所が短所

災い転じて福となす

禍福はあざなえる縄のごとし

あれ、だんだん遠のいたな……


なぜこんな風に考えるようになったのか。


色々あったんです。

それまで持っていた価値観や、こだわりを、一度全部手放さないと生きていけない、と思える時期が。


そこを過ぎて、今に、至る。


そして、私自身は、この『全肯定システム』を自分の長所だと、長らく思っていました。

だって、誰とでも付き合えるし合わせられるし、何なら気に入られることも多かったからです。


が、最近思うのです。


長所は短所、だよね?と。


この『全肯定システム』のせいで、私は非常に曖昧な人間になっていないか?と。


物語を書く上でも同様に、色々な方角から考えすぎるあまり、『一部分から見た強いメッセージや個性を出すことを良しとしない気持ち』が、私の中に根付いてしまっていないか、と。


こまの様のエッセイを読んで、わたしには絶対に書けないだろう、

>自分にとって短所のほうが大きい相手に、寄り添う必要はありません。

そのきっぱりとした言葉に、何だか劣等感を抱きました。

っていうことは、本当はわたしもそう書きたかったんじゃ無いか、と気付いたのです。


先に書いた『笑顔でお付き合いコース』のタイプの人は、マイナスもプラスも値が大きい人たちです。

一緒にいると感情が振り回されて非常に疲れます。

でも、小計を出してみると値はプラスなので付き合えると受け止めて、実際に付き合ってきました。


でも、でも、


もう疲れちゃったんだよ、パ○ラッシュ……


どこかで、わたしは自分が便利に使いこなしている『全肯定システム』を止めたかったのかも知れないですね。

自分と同じような事を考えながら、自分とは違う答えにたどり着いた人のエッセイを読んだことで、それに気付きました。

だから感想欄に書き切れなくて、エッセイにしちゃった。

ここから先は、もう今までのように貼付けた笑顔では過ごせないかも知れない。


一つのエッセイで、人生が変わることもある。


この出会いが、プラスか、マイナスか。



今は数字では表せないわたしがいます。








まずは、読んでくださったことに感謝を。


そして、こまの柚里さま、ステキなエッセイをありがとうございます。

ちなみに、初見の方のために『長所が短所を上回る、という話』(https://ncode.syosetu.com/n1157im)

古森が取り上げているのは、エッセイ中のほんの一部です。



ひだまりのねこ様、ステキな企画をありがとうございましたにゃん。

たけのこ派推しのおすすめ作『きのこたけのこ戦争』(https://ncode.syosetu.com/n0934im)


ここまでお付き合いいただきありがとうございました☆

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― 新着の感想 ―
[良い点] 分かる。分かるけど、説明長くなっちゃう。だから後でエッセイにでも書こうかな~。 (*^^*)
[一言] (割烹コメント続きです)たとえば「笑顔でお付き合いコース」の人たちって、本当は「長所が短所を下回る人たち」ですよね、古森さんにとって。古森さんはやさしいから長所を過大評価してあげてるけど、疲…
[一言] 凄く共感しました! その昔私は意見を言わないタイプの人だったのです。それは臆病さからでもありますが、優しさでもありました。 私よりもっと優しい人がなにも言えずにただ搾取されているのを見て『言…
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