くまのパーカーミニワンピ
私はいつものように、山に行き薬草を採取していた。
すると、突然魔物が現れたのだ。
しかも大型の魔物が数体もいる。
私は魔法はほとんど使えない。
それに、魔物と戦うことはあまり不向きだ。
実はこの地域で魔物が出ることはほとんどなかった。
なので安心して薬草を採取していた。
一体どういうことなのだろうか。
怯えていた私だった。
すると、突然、フードのあるパーカーを被った少女らしき姿が見えた。
私はこの子を知らない。一体誰なのだろう。
すぐさま彼女は魔物に対して素手で攻撃する。
一撃で魔物は倒れていく。
しかし、彼女の姿はどうみても山に入るときの格好ではなかった。
パーカーを被っていて、長袖ではあった。
しかし、ミニワンピースで膝が見えていた。
こんな格好で怪我したらどうするのか。
しかし、そんな心配は必要はなかった。
魔物より彼女の方が圧倒的に強い。
しかし、そのとき私はありえないものを見てしまった。
ワンピースの中から見えたのは"男性器"だった。
つまり、少年だったのだ。
とにかく、彼は無事魔物を殲滅した。
「大丈夫か?」
「私は大丈夫・・・。魔物を倒してくれてありがとう」
でも、私は気がかりなことがあった。
確か、魔物は村方面から現れたのだ。
まさか、魔物は村にも侵入したのではないのか?
「急いで村に行かなくちゃ!」
私は急いで村に向かった。
村に向かう道中も魔物が現れた。
私が魔物と戦えないことを知ってか、彼もついてきてくれた。
彼の手により魔物は倒されていく。
そして、村についた。
「やっぱり・・・」
私の悪い予感は的中してしまった。
なんと、魔物が村にたくさんいるのだ。
しかも、私の両親も含めた多くの人が・・・魔物の手により無惨に殺されていたのだ。
私は言葉も出なかった。
しかし。
「許せない・・・村人を殺すなんて・・・」
彼は魔物をみるなり、攻撃を始めた。
「無謀だからやめて!さっきとは比べ物にならないほど魔物が多い!」
「大丈夫!これくらい!」
「え・・・」
彼のいう通り、魔物は一撃で倒れていった。
そして魔物は全滅。
私たちは、残っていた村人の手当てをした。
「ありがとう・・・君が来なければこの村は滅びていた・・・」
「まあ・・・僕は当然のことをしたまでだから」
「まだ油断はできない。魔物の発生源は・・・この村のすぐ近くにある」
「村の中?」
「そう。この村のすぐそばにダンジョンができてしまったようなんだ。僕は今からダンジョンを壊してくる。でも、危ないから絶対ついてきちゃダメだ」
「わかった」
そして、彼はダンジョンの中に入っていった。
次の日。
警備隊が村に来てくれた。
「なんということだ・・・これは大惨事だ」
警備隊の方々もこの惨状を目にして唖然としていた。
「それで、魔物は現在どこにいるのだ」
村長が説明した。
「魔物はダンジョンから現れた。だから今勇敢な少年がダンジョンを壊すと言って、ダンジョンに向かっていったところ」
そして、警備隊と私たちの前に"彼"が現れた。
「ふう。ダンジョンは壊した。これでこの村は安心だ」
すると、警備隊は彼を攻撃し始めたのです。
「まさかここにあの魔物が出るとはな!」
え、魔物!?
「あの、魔物って・・・」
「そうだ。こいつは凶悪な魔物だ。ここで討伐しなければな」
「ちょっと待って!」
しかし、私の言葉を警備隊は聞いてくれなかった。
そう、大勢の警備隊によって彼は殺されたのだ。
「え・・・・」
私はまた言葉が出なかった。
「こいつはこちらで処分する。私たちとは別に復興部隊が来るから、しばらく待っていてほしい」
彼を引きずり、警備隊は村を後にした。
「許せない・・・」
私がこの国の警備隊に恨みを持った瞬間だった。
この後については反響次第で続きを書くかもしれません・・・




