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如来ストリーム  作者: 古屋裕
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如来ストリーム もょもと

やあ皆さん、素敵なゲストと素敵な時間をお送りする如来ストリーム。


心残りもありますが、今回が最終の配信となります。


そして、最終回を飾るゲストは、この方。


如来ストリームの担当プロデューサー、もょもと氏です。


よろしくお願いします。


「いやあ、すいません。リスナーの皆さんも、最終回が、僕で、さぞがっかりしている事と思いますが、まあ、この配信に関してだけは、僕は、神さまよりも強い権限を持ってますからね。」


「だから、最後の最後に、職権を濫用してみました。

今は反省しています。」


本当は、最後に、この配信の説明をしたかったんですよね?

素直じゃないなぁ。


「まあ、一応、区切りとしてね。

読んでる方も気になっているとは思うんですよね。

これ、本当に神霊が語ってるのか?って。」


「僕としては、その話が、役に立つかどうかが、重要なのであって、誰々が、どう言ったとか、そんな事は、別にどっちでも良い事なですよ。」


「でも、この配信は、全て、自分の実体験が元になっている事だけは確かですよ。」


「数年前から、自分の中で、急激に内面の統合が進みまして、まあ、そうなりますと、家系のカルマやら、自分のカルマやらが一気に噴出する訳ですよ。」


「今まで閉ざしていた蓋が開いちゃったものですから、そりゃあ現実も濁流と言いますか、嵐のようになる訳ですよ。」


「困った事に、そうした現実は、変えようとして、足掻けば足掻くほど、状況は逆に、悪化していくものなんですね。」


「結局のところ、逃避や回避ではなく、それに対して、真剣に向き合う事でしか物事は解決しないのですが、今まで目を背けていたものを直視しろと言われても、それはそれで、勇気が必要ですから、結局、僕の家庭は崩壊してしまいまして、一人ぼっちになってしまったんですね。」


「良かったのは、僕はそれなりに、孤独に対して耐性があった事と、ある程度、この状況に対しての理解と知識があった事ですね。」


「ですから、僕は、闇にのまれずに済んだ。

誰かや、何かのせいにする事がなかったので、その現実から、早く抜け出す事が出来たんです。」


つまり、その受け入れ難い現実を、受け入れたって事ですね。


「人間は究極のところ、一人で生まれ、一人で死に、それは、誰も替わることが出来ないと、無量寿経と言う経典でも説かれています。」


「だから、人が何かを、本当に成し遂げる時は、いつだって、一人きりだと思い定めて、己を見つめる意味で、書き始めた配信が、これだったんですよね。」


ほう。


「ですから、これらの配信は、2016年に書かれたものに、加筆修正を加えたものになります。」


「これは、大きなカルマが昇華された直後で、しかも、自分がある程度、統合が進んだ状態で、尚且つ、愛と孤独だけが友達と言う、いわば、減量中のボクサーみたく、感性がキレッキレに研ぎ澄まされた状態の時に、書かれたものですからね。」


なるほど。

しかし、個人的なプロセスを記した割には、第三者に向けて書いてある感じがしますけど。


「僕は、元々、一人飲みやら、一人カラオケみたいな一人なんちゃらが得意な性格ではあるんですけど、例えば、一人でカラオケに行くと、誰かが見てる体で、歌を歌う訳ですよ。」


一人で、イェ〜イ、乗ってるか〜い?みたいな事をするって事ですか?


大丈夫ですか?


「いや、流石に、人がいたとしても、それはやりませんけど、まあ、それに近い状況を妄想したりはしますね。」


なんだか、もょもとさんが哀れに思えて来ましたよ。


「まあ、そこら辺は良いじゃないですか。

ただ、対話調にすると、浮かんだイメージを言葉にしやすいんですよ。」


「そこで、思い浮かんだイメージや思い付いた事を言語化して、誰が語るのかが適任なのかを考えると、ああ、これを語れるのは、この方しかいないなと言う感じに閃きますからね。」


「そんな手法を使って、この配信に登場するゲストさんを、決めていましたね。」


う〜ん。

それは、言い方は悪いですが、神の名を騙る不届き者と言う事になりませんか?


「でも、そのお陰で、日本神界から、ライトワークの依頼が増えた感じはありましたよ。」


「ライトワークって言うのは、まあ、言ってみれば、精神世界に影響を与える活動になる訳ですけども、だから、まあ、そこはね。

ご都合主義と言われても仕方ないんですが、ギブアンドテイクだと思いますよね。」


その依頼が増えたとは、どう言う事なんですか?


「僕の身に起こった、カルマの解消と、内面の統合の流れの中で、不思議な事に、大勢のシャーマンの方に出会ったんですね。」


「渡る世間はシャーマンばかりって。

んな訳あるかいと。」


「これは、単純に、自分が必要としているから引き寄せていただけの話なんですけどね。」


「そんな折、一人のシャーマンの方と話す機会がありまして。」


「話をしている最中に、そのシャーマンの方が、もょもとさんのところに、二柱のみずら頭をしている神さまが、お見えになってますよと仰る訳ですよ。」


「なにかの仕事の依頼に来たようですが、何も語ってくれないですね。

でも、恐らく、それは、近いうちに分かるでしょうと。」


ふんふん、それで?


「その直後に親戚の叔父さんが、古墳を見に、福島まで行こうと言い出しまして、叔父さんは、古代史を趣味で研究している人なんですが、バイト代も出すからと言われたら、まあ、断れませんよね。」


「僕も古代史は大好物だし、しかも当時は、一人で暇でしたから、運転手兼助手として付き合った訳ですよ。」


「そしたら、まあ、短い日程の割に、行く場所がぎっしり詰め込まれてまして、昼食もまともに取れず、参りましたよ。」


「でも、行ってみて分かったんですが、古墳って凄く重要な場所に築造されてるんですね。」


「何か、地脈だとか、龍脈って言うんですか?

そうしたエネルギーの通っている場所にあるので、いわゆるパワースポットなんですよ。」


「ですから、これは、結構なライトワークだと言う事に気が付いたのですが、ライトワークって、やるぞとなると不思議なもんで、お金が無くても、急にお金が必要な分だけ入って来たり、行く暇が無くても、何故だか、ぽっかり暇が出来ちゃったりするもんなんですよ。」


「ただし、カルマが残っているとなると、ライトワークも、本来の目的から逸れて、その人のカルマを解消する為の方向へと動いてしまうものなので、なるべくなら、カルマが解消されている状態が望ましいのです。」


「その点、当時の僕は、カルマどころか、生きる意味すらない、ふわふわした状態でしたからね。」


あははは。


「いや、本当、笑い事じゃないんですってば。」


「その古墳巡りの旅は、行く場所をあえて聞かずに臨んだ訳ですが、東海道をメインに進み、会津にある陸奥国二ノ宮の伊佐須美いさすみ神社と言う神社を最後に、旅は完了したんですね。」


「伊佐須美神社を参拝する為に、車から降りて、参道の先に進むと、立派な楼門がありまして、よく見ると、そこに、みずら頭の二柱の神さまの像が立ってまして、ああ、これか!と思いましたね。」


「その二人は、四道将軍の大彦命おおひこのみこと武渟川別命たけぬなかわわけのみことと言う、日本の建国に功績のあった皇族で、流石に、いくら鈍い僕でも、この二柱の神に呼ばれたって事は分かりましたよ。」


確か、四道将軍の大彦命と武渟川別命は、親子ですよね。


崇神天皇の御代に、大彦命は北陸道から北上し、武渟川別命は、東海道から北上し、共に、東征を行ったとか。


最終的に、大彦命と、武渟川別命の二人は、会津で落ち合い、それが会津の地名の由来になったと言います。


確かに、叔父さんと甥と言う親族の二人旅が、大彦命と武渟川別命の二人の東征を連想させます。


彼らの歩んだ道に沿って、大和政権と関係が深い大型の古墳が築造されたのでしょうから、なかなか意味深いライトワークだったんでしょうね。


「ふふふ、詳しい説明をありがとうございます。

まあ、そうは言っても、僕が何かをしたって訳じゃないんですけどね。」


「でも、こうしたライトワークを続けていくと、自分自身も極まっていきますから、身体や精神に抵抗が出る場合もありますね。」


そうなんですか?

なぜ、抵抗が出るのでしょう?


「それは、自分が変わってしまう事を、本能的に、人は恐れるからですよ。

だからこそ、自分は変わりたくないけど、人には変わって欲しいと思うのです。」


ああ、確かに、そうかも知れませんね。


で、その後は、何か得られたものはありましたか?


「神界がらみのライトワークは、わりとスパルタになる事が多いのですが、その分、受け取れるものも大きいんですよね。」


「ですから、その半年後くらい後に、友人が、彼女を紹介してくれまして…。」


おお、良かったじゃないですか。


「聞いてみたら、その人は、まさかの福島出身で、しかも、とんとん拍子に結婚が決まりまして。」


おおお、それは素晴らしいですね!


「いや、お恥ずかしい。

でも、何でもかんでも神さまのお陰ってのも、それはそれで、違うと思うし、気持ち悪いと思うのですが、カルマの解消と、自己の統合と言うプロセスは、ある種の死と再生なんですよ。」


「ですが、高次元に意識が開いていくと、地に足が付かなくなって、バランスが悪くなってしまう場合も多いんですよね。」


「変に傲慢になってしまい、まともに社会生活を送れなくなってしまう人もいますからね。」


「ですが、僕の場合は、天の采配と言いますか、配慮が、本当に行き届いてまして、ちょっと精神的にキツくなって来るタイミングに、支えてくれる人や、サポートが必ず入りましたからね。」


「元々、グループだとか組織が苦手な人間ではあるんですが、そんな僕に、箱庭療法と言うものを教えてくれた人がいて、それには、随分と助けてもらったような気がします。」


「箱庭療法は、ただ遊んでるだけで、自分の潜在意識を変化させたり、潜在意識が今後、どのように変化していくのかを、視覚によって、知覚出来るので、老若男女問わず、お勧めですね。」


「まあ、思い返してみれば、確かに、苦労はありましたけど、そうしたプロセスの先には、必ず幸せが待っていると、今は、しみじみと感じますね。」


「結果的に、家系や個人的なカルマの大部分は昇華されたので、今は、煩わしい人間関係は何もないし、自営業を営む事で、自分の時間も比較的自由になりました。」


「生活は、決して裕福ではありませんけど、貧困って訳でもないので、余った時間は家族に割り当てられるし、今だって、こうして好きな事が出来ますからね。

贅沢って言えば贅沢ですよね。」


そうですね。

大金さえあれば、のんびりと過ごすのにって、逆の方向で考えてしまうって人が多いですからね。


でも、お金の心配とかありませんか?


「どう頑張ったって、不安がなくなる訳ではないのですが、今は、お金持ちになって何かをするイメージが、全く湧かないんですよ。」


確かに、お金を引き寄せる為には、それを使って何かを成すイメージを持たなくてはなりませんよね。


「ですから、それが明確になった暁には、色々なものを引き寄せて、物事が動き出すと思うんです。」


「でも、今は、子供と遊んでやれる時間を、大事にしたいんですよね。」


お子さんも?


「お陰さまで。

かつて、欲しくても出来なかった子宝にも、今は恵まれまして、本当に穏やかな日々を過ごしています。」


それはおめでとうございます。


「ありがとうございます。

こればっかりは、他の方に語ってもらう訳には行きませんからね。」


「古墳を巡るライトワークを終えた後は、旧約聖書のニュアンスで、日本各地を巡ると言う、妙なインスピレーションが降りて来たので、妻と二人で、そんな場所を巡ったりもしましたが、このエピソードも、機会があったら番外編として、配信したいと思います。」


「まあ、需要があるかどうかは分かりませんけど。」


そうですね。まあ、内容が内容ですからね。


さて、今回で最後となりますが、この配信で、気を付けていた点や、話さなければならない事があれば、お願いします。


「気を付けていた点ですか。

う〜ん、まあ、専門用語は、なるべく排除しようだとか、フラットな精神状態を心掛けていたくらいですかね。」


ありがとうございます。


あとは、何か、伝えたい事があれば。


「そうですね。今後は、家系や個人的な小規模なカルマから、いよいよ国家的な規模でのカルマや、人類が共通して抱えている大きなカルマが浮上してくると思われます。」


ふむ。社会は、ますます混沌としてくる訳ですね。


「そうですね、何も、不安にさせたい訳ではありませんけどね。」


「ただ、人々の個人的なカルマが解消されれば、引き寄せる現実は、カルマがらみのものではなく、その人の魂が求めているものになりますので、その人は、ただ存在しているだけで、社会に貢献する事になります。」


「全ては一つですから、人は、心のどこかで、社会に貢献したいと願っているものだと思うんですよ。」


「でも、その状態にさえなってしまえば、社会に貢献しようと思う必要もないし、どこかのグループに所属する必要もなく、その人がいてくれるだけで、世界は明るくなっていくんですね。」


それが、本質的なライトワーカーの仕事ですか。


「高次元になればなる程、活動の基本は喜びになっていくものなんですよ。」


「今までの、この物理次元では、カルマと向き合い、悩みや苦しみによって、学びを深めていくと言う手法が取られていました。」


「しかし、これからは、魂が求める喜びによって、学びを深める事が可能となります。」


なるほど。地球は、そうした状態を目指して、次元を上昇させているんですね。


光を育むのは闇であり、光もまた闇を育む。


だからこそ、夜明け前の世界こそが、もっとも暗いのだと言います。


「そうですね。人が生きる目的なんて、幸せになる事以外にないですよ。

最初は、自分に向き合うと言う、個人的な意図で始めた、この配信ですが、今は、これを読んだ誰かの、何かしらの役に立ってくれると嬉しいと思いますね。」


「それと、僕をここまで、導いてくれた、目に見えない働きに、最大級の賛辞と感謝を意を表したいと思います。」


はい。


ありがとうございました。


「こちらこそ、ありがとうございました。」


それでは、DJアフロの如来ストリーム。


最終回となりましたが、また、いつかどこかでお会いしましょう。


最後までお付き合い頂きありがとうございました。


これを読んで下さった皆さまに、星の数程、良い事がおきますように。



如来ストリーム。


終わり

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