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如来ストリーム  作者: 古屋裕
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如来ストリーム ハテス

やあ、皆さん、こんばんは。


素敵なゲストと、素敵な時間をお届けする、如来ストリーム。


今回のゲストは、人類の創造主である、この方に、お越し頂きました。


どうぞ、よろしくお願いします。


「どうもありがとう。ここで話す事が出来て、私も嬉しいよ。」


いや、リスナーの皆さんには、言葉でしか説明出来ないのが、とても、もどかしいのですが、この方、見た目は、完全に地球人では無いですね。


顔つきは、目が大きく、鋭い感じがしまして、爬虫類を連想させます。


肌の質感は、イルカのように、少し光沢があって滑っとした緑色です。


分かりやすく言えば、完全に宇宙人です。


ちょっと、雰囲気も、怖い感じがします。


ちなみに、お名前を教えて頂けると有り難いのですが。


「少々、待ってくれないか…。」


「いや、失礼。

我々の文明は、言葉と言うコミュケーションの手段を、とうの昔に放棄してしまったので、こうして言語を介して語るのは、本当に久しぶりの事なのだよ。」


ああ、そうだったんですね。


「我々の文明における思想形態は、元より、言葉で説明出来ないものばかりだからね。」


「無意識に、別の側面を創り出してしまうと言うリスクを回避する為に、我々は、言語の使用を止めてしまった。」


「しかし、私も、この配信の意図は、理解しているつもりだ。

出来る限りの努力はしてみよう。」


よろしくお願いします。


「私の名は、ハテスと言う。

人類を創造した者の中の一人だ。」


「私が、存在する次元は、あなた方の自意識で捉えるには、少々、深すぎる領域なのだが、私は、人々の潜在意識の中には、必ず存在している。」


そうだったんですか。

それは、どんな人でもですか?


「どんな者であろうともだ。」


「無論、獲得した宗教観や、民族性により、私の姿の見え方には、多少の差異はあるだろうがね。」


「しかし、私の存在は、地球人類が、地域や国籍を問わずに、似通った神話の形態を持っている事の説明になると思う。」


なるほど。


「かつて、この地球上には、高度な文明を誇る大陸が存在した事を、あなたは、知っているだろうか。」


ああ、沈んだ大陸のお話は、何処かで聞いた事がありますね。


「ならば、話が早いな。

その大陸は、様々な宇宙存在達が自由に出入りする事で長い期間繁栄し、また高度な文明を誇った。」


「しかし、末期になると、その文明の集合意識に、過信や優劣意識などのエゴによる欲望が入り込み、その大陸は、一夜にして海底に沈んでしまったのだ。」


「世界の諸神話に共通する大洪水の物語は、この時の出来事を示唆したものである。」


そうだったんだ。

確かに、神罰によって大洪水が起こったと言うのは、世界中の神話に見られるテーマですよね。


「この未曾有の大洪水は、人類の潜在意識に深く刻まれているのだが、実は、早い段階で、大陸が沈む事は分かっていた。」


「しかし、それを信じなかった者や、沈みゆく大陸に殉ずる道を選んだ大勢の者が、海の藻屑と消えていった。」


「その中でも、海底で生きる海神族達は、水中でも自由に呼吸する事が出来た。」


「その為、大陸が沈む事に対して、さして意に介す事もなかった。

所詮は、住む世界の違う地上の出来事でしかなかったからだ。」


「しかし、いざ大陸が海底に沈み始めると、海神族は、それまで当たり前に出来ていた、水中での呼吸が出来なくなっていた。」


「その時の地球上で起きた大災害により、地球の波動は著しく低下した。

その為に、それまで当たり前に行えた事が出来なくなったのだ。」


「そうして、大勢の海神族達も、海の底に沈んでいった。」


「もう言わずとも分かるだろう。善女龍王が言う、龍族のカルマとは、この時にもたらされたものだ。」


そうだったんですね。

当たり前に出来ていた事が、出来なくなる恐怖か…。


「更に、この大災害は、地球を構成している多次元世界にも深刻な影響を与え、4次元層には、深い断層が出来る事となる。」


「その為、人類は、4次元層を超える事が出来ずに、死後も地球の輪廻に囚われる事になった。」


なるほど…。


つまり、キリストの昇天や、仏陀の解脱は、この時に出来た、地上の輪廻のサイクルを断ち切った事を示すものなんですね。


「そうした逸話からも、地球の輪廻から抜け出すと言う事が、どれだけ困難であるかと言う事が分かるだろう。」


「さて、よくよく考えて欲しいのだが、地球人類が、何故これ程までに死を恐れるのか分かるだろうか?」


う〜ん…。


それは、単に、本能によるものでしょう。

死ぬのは、誰でも恐ろしいものだと思いますよ。


「いいや、それは違うのだ。

地球上で、これ程までに、死ぬ事を恐れているのは、人間だけだ。」


「自我の喪失と、有限の生命に対する失望と言う、人類が共通して抱えている死への恐怖は、大陸が没した際に、人類が獲得してしまったカルマなのだよ。」


そんな…。


「その後の事も、少し説明しようと思うが、ここから先の話は、更に、あまり気分の良い話ではなくなると思うが、大丈夫だろうか?」


そんな事言われると少し躊躇しますが、大丈夫です。

お願いします。


「この宇宙は、結果が全てなのであり、善や倫理と呼ばれるようなものには、何の価値もない。

実は、そう考える者は少なくない。」


「弱者は搾取されるのが当たり前で、利用出来るものがあれば、何でも利用するのが、宇宙の現状なのだ。」


「従って、一度入り込むと抜け出す事は、容易ではないと言う性質を利用され、地球は犯罪者の流刑地となった。」


「宇宙でも手に負えない者が地球に送られて来るのだから、ますます地球の現状は悪い方向に向かって行った。」


「更に、次元の下降により退化した地球人類を支配しようと、神と偽った様々な宇宙存在が地球にやって来るようになった。」


「世界各地に、勃興した古代文明とは、彼らの拠点であったのだ。」


「そうして、地球の覇権を目論む者達の対立は激化していき、地上にはいくつもの砂漠が出来た。

その争いで、多くの文明は衰退の道を辿り、滅亡して行った。」


それが地球の実情だったんですか?


それじゃあ、地球はめちゃくちゃになる訳ですよ。


「しかし、彼らの多くは、そうした争いの中、地球の覇権を諦めて、故郷の文明へと帰って行った。」


「ところが、その後、彼らの文明は、滅亡の危機に瀕する事となる。」


ああ、それはそうですよ。

この地球で、それだけの事をしでかしたんだ。


地球で作り出してしまったカルマが、彼らの文明へと影響を及ぼしてしまったんですね?


違いますか?


「その通りだよ。

地球のカルマは、次元を超えて、その者を何処までも何処までも追いかける。」


「そして彼らが、その事に気付いた時には、もう遅かった。」


しかし、カルマの解消は、この物理次元でしか為されないのですよね。


「これまでの配信を良く理解しているね。

ならば、どうする?」


もう一度、この地球にやって来るしかありませんよね。


「そう、彼らは、自分達がしでかした行為を償う為に、リスクを冒してでも、この時代に転生してくるしか方法が無かったのだ。」


そのリスクとは、地球の輪廻に取り込まれてしまうと言うリスクですね。


「いいや、それだけではないな。

この地球に誕生する為には、全てを忘れると言うのがルールだ。

ならば、彼らが、もし目的を思い出す事が出来なければ、この地球上に新たなカルマを作り出してしまう可能性だってあるのだよ。」


ううむ。


「さて、ここまで語れば、もう分かるだろう。

今の日本には、これらの時代のカルマを請け負っている者が集められていると言う事が。」


その話を聞く限り、この時代に、生まれて来ている個人って、実は、めちゃめちゃ影響力と言うか、責任が重いですよね。」


「勿論、興味本位や、観光気分でやって来た者もいるにはいる。

だが、そうしたカルマの解消を目的としている者の影響力は、非常に大きいものになる。」


そうですよね。

下手したら、一つの文明の未来を背負っている事になりますものね。


なるほど、合点がいきました。


この配信で、カルマの解消が盛んに語られていたのは、そうした理由だったんですね。


それをサポートしていたのが、神界や仏界だったんだ。


「いや、それだけではない。

大陸が海底に没する前に、地球から脱出した者や、地球の現状に心を痛めている者達も、地球人類の意識の覚醒の為に手を尽くしているよ。」


「だから、人類は決して孤独ではないと言う事を忘れないで欲しい。」


なるほど。

ありがとうございました。


「もっとも、今の地球の現状を変えない為に、悪い意味で地球人に干渉してくる存在も、少なからず存在するがね。」


そうだと思ってましたよ。


善良な者がいれば、悪質な者もいるのが、この世界なのでしょうから。


「地球と言う惑星は、多層次元が重なり合って出来ている。

従って、異なった次元に存在している者達と出会えると言う、稀有な惑星なのだ。」


「ネガティブな意思を持つ、異星人は、憑依と言う形で、地球人に干渉して来る。」


「そうした者達に利用されない為にも、地球人類には、揺らぐ事のない信念を、しっかりと持ってもらいたいと思う。」


ふむ、肝に銘じておきます。


「では、最後に、一つ助言をしておこう。

カルマを解消すると言う事は、その出来事から、ありとあらゆるものを余すところなく、学ぶと言う事だよ。」


それを良いとか悪いとか言わずに、と言う事ですよね?


「そうだ。学びが浅ければ、また同じような体験を引き寄せてしまうのだからね。」


そうですね。


そうならない為には、きっと、その原因を、外だけに求めては、いけないのでしょうね。


「そのカルマが昇華されているかどうかの見分け方は簡単だ。

その体験を思い出して、尚、感情がフラットであるなら、その体験を通しての学びは終了している。」


「そうした状態であるなら、その学びを他者に生かす事が出来る。」


「逆に、そうした状態でなければ、その時に得た能力は、まともな形では、発揮できないのだよ。」


確かに、言われてみれば、そうなのかも知れません。


いや、きっとそうなのでしょうね。


さて、残念ですが、時間となりました。


今回は、人類が共通して抱えている、潜在意識について、考えるきっかけになったのではないかと、思います。


如来ストリーム。


それでは、次回もお会いしましょう。

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