如来ストリーム 素戔嗚尊
やあ、皆さん、こんばんは。
素敵なゲストと楽しい時間をお送りする如来ストリーム。
今回は、ゲストに、日本力の象徴、素戔嗚尊さんを、お招き致しました。
よろしくお願いします。
「こちらこそ、よろしく頼むぞ。」
さて、素戔嗚尊さんと言えば、荒神であり、贖罪神であり、行疫神であり、文化神であり、農耕神であり、英雄神でもあると言う、まさに元祖、変幻自在のトリックスターと呼ぶに相応しいお方です。
その中でも、八岐大蛇を退治した英雄譚が、特に有名ですね。
そんな救世主としての側面も持つ素戔嗚尊さんに、今回は、救世主信仰について、伺ってみたいと思います。
よろしくお願いします。
「うむ…。」
「恐らく、殆どの者が思い違いをしていると思うのだが、救世主とは本来、地味なものだ。」
「派手に活躍をする者に対し、人々は喝采し、また、それを渇望するものだが、真の救世主とは、別である。」
「真の救世主とは陰で支え、あえて泥を被る者の事を言うからだ。」
ああ、確かにキリストも、人々の罪を背負い贖罪の為に、磔になったとありますからね。
「今まで通りの観念で、考えるならば、神の敵対者は、悪魔であろう?」
そうですね。
「ならば、神を神たらしめている者こそが、救世主ではないか?」
はあ。
つまり、悪魔こそが救世主だとでも仰りたいのですか?
昔の聖書には、キリストこそ、真のルシファーだと言う記載があるそうですね。
しかし、今は、そう言う、考え方は受け入れられるのかなぁ?
「無論、悪魔は悪魔であろう。」
「しかし、時代は常に、移ろいで行くと言うのに、神に対する観念は全く進歩せず、人々は、何千年も前の教義を使い続けていると言う事について、疑問を抱く事はないのか?」
う〜ん。だからと言って、悪魔が救世主になる事はないと思いますがね。
しかし、神に対する観念が変容しない理由は分かりますよ。
それは、神と言うものが絶対的な存在だからです。
だから、昔の偉い人が霊感で書いたものが絶対なんですよ。
そこを疑うなんて、とんでもない事ですからね。
「ならば、人類の基層的な精神は、何千年も前から、少しも進歩していないと言う事になるではないか。」
それは、そうかも知れませんが。
「そうした事に、少しも疑問を抱かない。
ならば、そうさせる事で、誰が得をするのか考えた事はあるのか?」
いや、余り考えたい事じゃないですね。
しかし、信仰の力によって、人々から、考える力を奪うと言うのは、とても有効な方法なんでしょうね。
それが、長い時間を経て、伝統にでもなれば、覆す事は益々困難になる訳ですからね。
あ!そう言えば、人類の扱いに対して敗北したグループが日本神界であると言うお話を、以前のゲストさんから、聞きましたよ。
そう考えれば、元々、全天使の長であった、堕天使ルシファーは、原初の人類であるアダムに対し、拝礼する事を拒み、天から追放され、神の敵対者となったとありますよね。
この逸話は、その事を示唆しているんですか?
「その通りだ。良く気が付いたではないか。
神の敵対者である、ルシファーとは、我ら、日本の神を示す。」
そうだったんですか?
それは、衝撃の事実ですが。
「地上の統治権を巡り、争った結果は、我らが敗北した。
そうして、人類は自ら思考する力を奪われ、彼らに支配される事となったのだ。」
しかし、ルシファーは、人類に拝礼する事を拒み、天から追放されたとありますよ。
逆じゃないんですか?
日本神界は、人類の自立の為に争ったのでしょう?
「無論そうだ。だから、結果はともかく、要因だけが、すり替えられている。
これは、権力者や勝者の常套手段でもある。」
そう言えば、日本神話にも、地上の統治権を巡り、天孫と出雲の神々が対立した記述がありますよね?
「この地球と言う惑星は、多層的な次元が重なり合っており、それは、この日本がもっとも色濃く投影されている。」
ああ、それも以前聞きましたよ。
日本は世界の縮図だと言うお話ですよね。
「世界どころか、宇宙の縮図でもあるのだ。
多次元で起きた事は、この日本でも起こるのだから。」
「多次元で起きた事を、この物理次元に落とし込んで説明するのは、非常に難しい。
だが、出雲神話の国譲りの物語は、多次元で起きた、この時の出来事が、日本に投影された結果である。」
国譲りの物語は、日本の建国に関わるお話ですよね。
事実だとすると、3世紀前後の時代に、この日本で起きた事になるんですかね。
「その戦いで、出雲神族は滅び、出雲や大和、そして諏訪などの縄文の神々は、封じられる事になった。」
ああ、それもまた、原初に起きた人類を巡る対立の投影だと仰るのですね。
「しかし、これからの時代は、多層的な次元が統合される事により、隠されていた事実が浮き彫りになる。
日本の古き神々も、復活を果たすだろう。」
それが、また世界に広がって行くと?
「そうだ。水面に波打つ波紋のように。」
素戔嗚尊さん、なかなか、興味深いお話を、ありがとうございました。
「まだまだ話し足りぬが、時間ならば、仕方あるまい。
次回のゲストに譲ろう。」
リスナーの皆さんは、この多層的な世界観を、イメージする事が出来ましたでしょうか?
私は、何となくですが、出来たような気がします。
それでは、DJアフロの如来ストリーム。
また、次回お会いしましょう。




