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如来ストリーム  作者: 古屋裕
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如来ストリーム ホルス

やあ、皆さん。


スタジオアガルタより、素敵なゲストと、楽しい時間をお送りする如来ストリーム。


楽しみに待っていてくれたかな?


毎回、マニアックな内容でお送りしています、この配信。


本日のゲストは、エジプト神話に登場する神々の中で、もっとも偉大で、もっとも有名な神と言われる、この方…。


有名な、古代エジプトのシンボル、ホルスの目とは、彼の象徴。


太陽神であり、天空神、ホルスさんを、お招き致しました。


それでは、ホルスさん、よろしくお願い致します。


「リスナーの皆さん、初めまして。

ホルスと申します。」


「さて、神殿が破壊されてしまえば、降りる場所もなくなってしまう為、その活動も大幅に制限されてしまいます。」


「いつしか奉ずる者もいなくなり、この惑星から立ち去る事を余儀なくされた、今は、その名すら忘れ去られてしまった古の神々も、地球の波動の上昇に拍車がかかる現在、再び、地球人類に手を差し伸べようとしています。」


「そうした神殿やピラミッドは、元来、この惑星と天空の星々とを繋ぐ、ポータルとして作られたものでした。」


そうだったんですね。


言われてみれば、ギザの三大ピラミッドは、オリオンの三つ星を模した説があると言うのを聞いた事がありますよ。


「古代の人々は、天文道を駆使して、然るべき場所に都市や神殿を築いたのです。」


「そうであるならば、例えば、エジプトのファラオと呼ばれるような者達は、どのような存在であったのか、容易に想像する事が出来るでしょう。」


「ファラオとは、神と対話する霊力を持つ、人を超越した者の称号ですが、底辺と頂点とは表裏一体です。」


「それ故に、霊的な王とは、その共同体の潜在意識の根底を支えている存在になります。」


ああ、そうか。

だから、その存在を亡き者にしてしまえば、その共同体は、バラバラになってしまうのですね。


「メシアと呼ばれるようなカリスマは、そうした存在です。」


「かつてのエジプトのような、多神教国家であり、しかも、その歴史の中で、神々が発端となって、起こった争いは、惑星間文明内の内部抗争か、或いは、代理戦争と言う側面を持っています。」


「従って、地球は、宇宙の縮図であると言うのは、嘘でも誇張でもないのです。」


「現在の地球に住む人々は、その殆どが、外宇宙からやって来た来訪者です。」


「この惑星に産まれると言う事は、とても価値がある事なのです。」


「しかし、この地球と言う惑星の余りに厳しい現実故に、多くの人々は、生きる意味を見失ってしまったように感じます。」


生きる意味ですか。


「そう。生きる意味とは、何故、この世に産まれ、そして生きるのかと言う、根源的な問いであり、答えなのです。」


確かに、生きる事や、命に意味なんてないって言うニヒルな人も、いますからね。


それでは、逆に、お尋ねしますが、そもそも、人は何故、この世に産まれてくるのでしょうか?」


「前回の配信でも、語られた事になりますが、全ては一体であり、一つもまた全体。

この考え方は、理解していると思います。」


はい。

何となくですが、分かります。


一人は皆の為に、皆は一人の為に、と言ったような意味合いですかね。


違いましたっけ?


まあ、それも、理想論に過ぎない気もしますが。


「理想ではありません、事実です。」


「全ての生命は、大いなる意識の一つの欠片であり、大いなる意識の一つの側面なのですから。」


大いなる意識ですか…?


「私の言う、大いなる意識とは、いわゆる根源的な意識の事です。」


「有史以来、人々が、考え続けてきた、絶対的かつ、全体的な意識の総称です。」


万物を見通す神の視点ですね。


「そう、この根源的な意識に関しての説明は、なかなかに、骨が折れる仕事です。」


「しかし、簡単に説明するのであれば、大いなる意識には、ありとあらゆる、全てのものが、同時に存在しています。」


「全てがあるのですから、何一つ存在しないと言う、矛盾すらも、同時に内包している事になります。」


そうした、自己矛盾を抱えている状態が、大いなる意識の基本的な理解なのです。」


「しかし、全てが存在しているのなら、体験そのものは、必要がありません。」


まあ、それはそうかも知れません。

お腹一杯なら、おかわりは求めないでしょうから。


「だからこそ、大いなる意識は、自らの、未だ知らない可能性に賭け、自らをバラバラに分解するのです。」


「そうやって、大いなる意識から分かれた、小さな意識は、この世界で、自らとは全く違うように見える、沢山の小さな意識と出会います。」


「そして、その出会いがもたらす体験を通して、自分自身に秘められた可能性を探り、そして未だ見ぬ自分自身を知るのです。」


ああ、そうか。


それが、魂であり、我々、生命なんですね?


「そうです。しかし、それは、たった一つの大いなる意識が、無数に分かれて、自らを体験をしているに過ぎません。」


つまり、それは、何処まで行っても、自分でしかないって事ですよね。


「だからこそ、自分が何者であるのかの、一切を忘れて、この世に誕生するのです。」


そうして、拙い足取りで、それでも一生懸命に、自分の人生を歩み始める。


「もっとも、どのような道を歩もうとも、最終的には、全ての意識が、大いなる意識に帰還を果たすようになっています。」


確かに、それは、世界には自分しかいないって話ですものね。


キリストが言った「私の兄弟である、これらの最も小さい者の一人にした事は、すなわち、私にしたのである」と言う、有名な言葉は、これを表してるのですね。


「生命には、大いなる意識に至る、それぞれ独自のプロセスが存在しますが、それは分かりますか?」


勿論、それは分かりますよ…。

何者であろうとも、同じ人生を歩む者はいないと言う意味ですよね。


「そうです。

ならば、様々な体験を通し、自らが、大いなる意識そのものだと言う事を理解し始めると、その意識は、どうなると思いますか?」


まさか…。

その意識も大いなる意識になるとか言いませんよね?


「ふふ。その、まさかですよ。

大いなる意識へと至った、その小さな意識こそが、大いなる意識が求めた、可能性そのものであり、未だ知らない自分自身です。」


「そうやって、意識は、収縮と膨張を繰り返し、最終的には、別の宇宙を構築し、無限に広がっていく。」


しかも、そうした意識の拡大は、この相対的な物理次元でしか、成し得ない。


何故なら、絶対的な世界には、体験が存在しないから。


ですよね?


「素晴らしいですね。

それが生命の仕組みであって、生きる意味の全てです。」


ああ…。


そう言えば、子供の頃、この世界の現実は、誰かの夢のようなものかも知れないって思った事がありますよ。


きっとこう言う事は、子供なら、一度は考えるんでしょうね。


「それは、とても面白い考え方ですが、そもそも、子供は、全ては一体であると言う根源の意識を覚えている可能性が高いのです。」


「大人になって社会性を獲得するに従い、代償として、その事を忘れてしまいますが、それでも、ふとした時に、思い出す。」


「意識が肉体に宿った意味を。」


「そして、自分自身を思い出した意識は、この世界で、自分にしか出来ない唯一無二の表現をするのです。」


「きっとそれは、誰の為でもない自分自身の喜びなのでしょう。」


いや、ホルスさん、今回は、遠い所からお越し頂き、そして素晴らしいお話を、ありがとうございました。


「こちらこそ。」


それでは、時間となりました。


また、次回、お会いしましょう。


如来ストリーム。

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