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如来ストリーム  作者: 古屋裕
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如来ストリーム 鬼子母神

皆さん、ご機嫌いかがですか?


素敵なゲストと、素敵な時間を、お届けするDJアフロの如来ストリーム。


さて、今回のゲストは、子育ての達人です。

悩めるママの頼れる味方。

だけど、昔は、ちょっと悪かった。


リスナーの皆さまは、もうお分かりになりましたでしょうか?


そう、今回のゲストは、この方。


訶梨帝母かりていもこと、 鬼子母神さんです。

宜しくお願いします。


「宜しく、お願い致します。」


さて、鬼子母神さんは、子育ての達人と言う事なので、特別企画をご用意致しました。


今回は、子育てに悩む、リスナーのママさん達から寄せられたお便りに、答えて頂きたいと思いますが、よろしいでしょうか?


「承知しました。力になれると良いのですが。」


いやいや、そんな、勿体ない事です。


それでは、早速、最初のお便りです。


東京都にお住まいの”プロジェクト@子”さん、三十五歳の主婦の方から。


鬼子母神さま、初めてお便りします。

私は、今年、三十五歳になる、パート勤めをしている、主婦なのですが、七歳になる、一人息子の事で悩んでおります。

イヤイヤ期も早かった息子なのですが、五歳の頃になると、わざと私を怒らせるような態度を取るようになってしまいました。

私が、本当に嫌だと思う事を、一番して欲しくないタイミングでするのです。

しかも、いくら、それを止めるように言い聞かせても、分かったと言うものの、一向に止めてくれません。

どうすれば、良いのでしょうか?


…と言う、お便りなのですが、鬼子母神さん、如何でしょうか?


「親が嫌がる事を、子供が行う場合、その親が抱えているカルマが、無意識に、その子供に影響を与えてしまっている可能性があります。」

 

それは、どう言う事ですか?


「子は親を選んで産まれて来ると言われていますが、これは、事実なのです。」


「何故かと言うと、誰しも人は、産まれる前の段階で、この世で、達成したい事の目標を立てるからです。」


「そして、その際に、目標に到達する為の青写真を描きます。」


「その青写真の中で、当然、家族は重要な役割を果たします。

更に、その関係が、親や子であれば、尚更であると言うのは、理解して頂けると思います。」


はい。


「親を選び、誕生すると言う事は、その子供は、家系や親が抱えているカルマを、大なり小なり、引き受けねばなりません。」


「しかし、自分が果たすべき目標の為には、その家系や、親のカルマは、邪魔になる場合があるのです。」


「実は、親にとっても、そのカルマは、成長を妨げている不必要なもの。」


「そうして、親と子で、その家系のカルマの解消に取り組まざる得ない状況を引き寄せるのです。」


はあ、なるほど。

何となくイメージする事が出来ました。


「その結果、親の心に隠された、精神的な偏りや、心の傷などのカルマが、その子に投影されるのです。」


「そして、その行為が、親がもっとも見たくないタイミングで起きるのは、その親が、もっとも見なくてはならないタイミングであるからなのです。」


「ですから、そうして子は、親に、自らの偏りを正し、心の傷を癒すよう促すのです。」


「それは、子が、したくてそうしているのではなく、親が無意識に、子にそうさせているのです。」


はあ…。


だとすると、ここで変わらないといけないのは、子供ではなく、親と言う事になりますね?


「あらゆる存在は、響きあっています。

そして、お互いが必要とするからこそ、引き寄せ合う力が生まれ、そうした事象が起こるのです。」


「従って、親か子の、どちらか一方だけが必要としてる経験など、あり得ません。」


「その経験は、親と子が互いに必要としている、共通した学びなのです。」


なるほど。


「夫婦を親にしてくれるのは、我が子に違いないですね。

従って、親も子から学ぶ姿勢は、忘れてはなりません。」


なるほど。

確かに、そうですね。


「宇宙のことわりとして、必要のない事は決して起こりません。

起こる事は、全て必要だからこそ、起こるものです。」


それも、遠い昔から、言われている事ですよね。


「その問題を、問題として捉えているのは、誰でもない、親でありましょう。

そうであるならば、それは一体、何処が問題なのかを今一度、熟考してみる事です。」


なるほど。

ありがとうございます。


親だけが、それを問題だと思っている場合もありますからね。


さて、次のお便りです。


埼玉県にお住まいの”パラダイス銀河”さん、40歳、専業主婦の方からです。


鬼子母神さん、初めまして。

ありがたい事に、この年齢になり、初めて子宝に恵まれました。

しかし、年齢的な事もあり、初めての育児に不安があります。

何かアドバイスを頂けたらと思います。


よろしくお願いします。


「はい。」


「あまり語られる事はありませんが、実は、その子の自意識が形成される前の、生後3ヶ月が、子育てでは、もっとも重要な期間になります。」


「その期間は、母親が常に子の傍にあり、その子が望む全ての要求に、応じてあげる事が望ましいのです。」


ふむ。

それについては、何か理由があるのでしょうか?


「この生後3ヶ月と言う期間は、人の潜在意識が形成される期間でもあります。

言うなれば、その子の無意識に、この世界は、自分に対して、優しくあるか否かが刷り込まれる、重要な期間となるのです。」


「よって、この時期に体験する事が、それ以降の人生にとって、大きな影響を及ぼす事となります。」


「その体験により、その子の無意識には、この世界は自分の味方であると言う確信と、自らが望んだもは、全て得られると言う、確信を持つのです。」


「望み方が悪ければ、欲しいものは得られないと言うのは、その先の教育の範疇です。

しかし、このタイミングで、そうした確信を獲得出来たのなら、その後の育児は、非常に楽なものとなるでしょう。」


なるほど。

確かに、分かりやすい説明でしたね。


「子育ては、それまで自分の人生を謳歌出来た者が、言うなれば、我が子のしもべになると言う事でもあり、思い通りにならない事の連続になります。」


「更に、思い通りにならず、役に立たない夫を見れば、ストレスも溜まる事でしょう。」


はは。まあ、男は基本的に、使えませんからね。


「夫が精神的に成熟していれば、そうした妻の苛立ちを受け止めてくれるでしょう。」


まあ、並の男性なら、それは望めないでしょうね。

私もそれは、無理です。


「しかし、育児は、一人で抱え込まない事が肝要なのです。

夫に期待出来ぬのであれば、然るべき機関や、年長者に助けを乞うべきでしょう。」


確かに、周りに迷惑をかけるよりも、優先する事があると思いますが、なかなか、そう言った声を上げるのに勇気が必要な社会でもありますからね。」


「我が子を守る為ならば、母は鬼になるものです。」


鬼には、なるべくなら、なって欲しくないですよ。


「ならば、子供は、親の所有物ではなく、社会の財産であると言う共通する認識を、社会全体で、持たねばなりませんね。」


ああ、確かに、今も、親の犠牲になってしまう子は、珍しくありませんからね。

社会から、犠牲者を出さないと言う考えは、素晴らしいものだと思います。


「元より、宇宙の根源的な意識と呼ばれるものは、全てで一つと言う認識なのです。」


「なので、少数を切り捨て、多数を助けると言う考え方は、一見すると合理的に見えるかも知れませんが、しかし、どんな者であれ、根源の一部なのです。」


「それ故に、一人が救われないのであれば、全ては救われないと言う道理になります。」


「リスナーの皆さんには、かつての私と同じような過ちを犯さぬようにと、切に願うばかりです。」


はい。肝に銘じておきます。


「今の時代に、この世に生を受ける子供らは、時代を変える宿命を背負った、親よりも高度な魂を持っている者も少なくありません。」


「そうした子は、常識や良識に囚われぬが故に、親の心労は、如何ばかりか、察するに余りあると言ったものでしょう。」


まあ、今の教育機関って、社会に出る為の訓練機関と言う側面が強いですからね。


それが悪いとは全く思いませんが、これからは、そうしたシステムに、馴染む事が出来ない子が沢山出てくるような気がします。


まあ、そうは言っても、日本は助けを求める声を上げれば、何らかの救済が入りますからね。


そうした機関に、相談してみたら意外と、すんなり解決しました、なんて話も聞きますからね。


「そうですね。改めて言いますが、何より、一人で抱え込まない事です。」


「そうした苦労も過ぎ去ってみれば、喜びが勝るのですから、愛しい我が子と、掛け替えのない時を、過ごして頂きたいと思います。」


ありがとうございました。


今回は、鬼子母神さんに、子育てのお話をして頂きました。


「こちらこそ、ありがとうございました。」


それでは、時間となりました。


DJアフロの如来ストリーム。


次回お会いしましょう。

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