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第四話 家を建てると付属品で人がもれなく付いてきます。

【山と川を作ろう、達成しました】

 ・500万ドス

 ・小屋作成可能


【神話時代が終了しました。先史時代に突入します】


 山と川を作成したら、なんか時代が先史に移った。

 先史時代って簡単に説明するとジャワ原人とか北京原人の時代だ。

 要するに、いよいよ人類の誕生が叶うわけだ。

 だが待ってほしい、人作成ボタンがないぞ?


「ホリ夫、先史時代に入ったんだが小屋しか作れないんだが」

「そうね、最初の方は作れるアイコンは少ないわね」

「いやいやいや、人間はどうすんの?」

「ん? 小屋に住んでるじゃない」

「ん?」

「え?」

「ちょっと何言ってるか分からない」


 ホリ夫の発言を要約するとだ。

 小屋を建てると人が付いてくるらしい。


 おまけか!


 そして地味に高い小屋作成、1つ50万ドスする。

 取り敢えずこうゆう時は海に近い場所に建てるのがいいな、先史時代の原人たちも海か川に近い場所に栄えた。

 ベストとしては潮目の近い場所にする、潮目とは塩分濃度の違いから生まれる境目の事だ。

 この場所は魚が豊富に取れる場所として認知されている、釣り好きの人なら潮目を知らない人はいない。

 魚が取れる事、真水を飲める事、そして平坦である事。

 これが人が住む立地として最高の場所。

 ヘリオスパドスの世界地図画面から良さそうな場所を選んで小屋を建てることにする。


「よし、取り敢えずここに設置っと」

「いいのそこで?」

「へ?」


 特に異常が見当たらないがどうゆう意味だろうか。

 最高の場所のはず、設置してからしばらく待つと人が出てきた。


「おお、出てきた出てきた」

「人類の誕生に立ち会えるなんて……」

「というか、何気なく俺たち見てるけど。俺たちバレないの?」

「その心配は無いわ、私の力で貴方この世界の人たちから見えなくしてあるから」

「すご! じゃあさっき指定した地図上にワープしたのも?」

「神の力ね」

「神ハンパないって! そんなんできひんやん普通」

「惚れた?」

「……ちょっと何言ってるか分かんない」


 ほんと何言ってるか分かんない、気持ち悪くなるからやめて。

 そして何故ホリ夫がそこで良いのかと聞いた意味が分かった。


 数日後。


「家、水没したね……」

「満潮って知ってる?」

「小学生で習ったわ」

「みんな、死んじゃったね」

「うん、人間の命って儚いな」

「今度は失敗しないようにしようね」

「うん、お前優しいな」

「惚れた?」

「ちょっと何言ってるか分からない」


 俺の500万ドス無事に海に散る。

 高い勉強代になった。

 ジョンソン、マリア、アルベルト、ベン、マイク、カステラ、キュウリ、トマト、ハナクソ。


 お前達のことは俺忘れねぇから!

 今度こそ俺立派な小屋建てるよ!


 今度は満潮や災害を加味して建てる場所を考えていく。

 結構真剣に考えた、どうせ誰もいないんだ。

 最高の場所にしてやろうと時間を気にしなかった。

 そんな感じで悠長にウンウンと悩んでいる最中、突然ホリ夫が急に叫び出した。


「来るわ!」

「うわ! ビックリした、どうしたいきなり?」

「あんたがちんたら遊んでるから時間になっちゃったの!」

「お前が言う!?」

「取り敢えず良いから、一番良さそうな所に小屋建てちゃって!」

「お、おう」

「それに世界地図の形覚えとくのよ! 良い!?」

「分かったよ、そんなに慌ててどうした?」


 感情が剣なので分からないが、とにかく焦っていることは分かる。

 ホリ夫がここまで焦るには理由があった。

 俺は勘違いしていたのだ。





 誰がこの世界に1人だと錯覚していた?





【時間になりました、これより七人の魔王が降臨いたします】


 は? 魔王?

 どうゆう事だよ、説明プリーズ。


【それぞれの移籍予算より初期予算を算出します、先行プレイの隼也様及び現惑星暫定神「Holy sword」様には先行ペナルティとして500万ドス引かれます】


 は? え? は?

 頭が追いつかないのだが、どうゆう事?

 暫定神って何?


「ホリ夫、この惑星の神だって言ったよな?」

「暫定ね」

「暫定って……正式な神じゃ無いのかよ!」

「あら言ってなかったっけ?」

「聞いてねぇ!」

「まぁ重要な事ではないわ」

「いやいやいや、どう聞いても重要案件だから!」

「大丈夫、全部ゴッ倒せばいいのよ」


 ゴッ倒すって、魔王七体とかレベルが違うんですが……。

 勇者の職業に疑問を持ってはいたが、この世界魔王多すぎませんか?


 この宣言を合図にヘリオスパドスにて熾烈な戦いが始まる。


【最後まで生き残った方には無条件で地球への帰還を保証いたします、参加者の加入により全人口が10万人に到達いたしました。おめでとうございますリーグの昇格がなされました】


【現シリウスリーグ より第四部マゼランリーグに昇格、次の昇格は100万人です頑張ってください】


 えぇ……リーグ昇格はやっ! 10万で次100万だと3部は1000万か。

 トップリーグのアンドロメダリーグに到達するには100億かよ確かに大変な数字だ。

 それに生き残った方には無条件で地球の帰還が叶うのか、これはちょっとやる気が出て来たかも。

 この調子だと意外と早く達成が叶うんじゃないのだろうか?

 そして機械音声の声は続く。


【現在の順位を発表いたします】

 一位 ??? 保有 1億3000万ドス

 二位 ??? 保有 5000万ドス

 三位 ??? 保有 4000万ドス

 四位 ??? 保有 2500万ドス

 五位 ??? 保有 2000万ドス

 六位 ??? 保有 1000万ドス

 七位 佐竹隼也&Holy swordペア 保有 752万ドス

 八位 ??? 保有 500万ドス


 以上です。


 あれ、見間違いかな? 俺八人中七位なんだけど。

 トップに関しては1億3000万ドスってなんだよ! チートがいんぞ!

 でも分かった、単純に所持ドスが順位に直結するんだな。

 ………やっぱドスめっさ重要じゃないか!


 500万の八位は……生きろ、人生いいことあるさ。


【全員が揃いましたので先行プレイの隼也様のマップを初期化、そして社会制度、宗教、テクノロジーの機能解放いたします】


 謎に包まれていた機能がここでやっと使えるようになるのか。

 そして最後にとんでもないことをブッ込んで来た。


【最後までの生存者以外は無事死亡致します、ですので頑張って下さい】


 やっぱり死ぬんかい!

 待て待て待て、俺だけ死ぬ条件厳しくない?

 最後の生き残りなおかつトップリーグ昇格しないといけないの?

 あ、でも無条件で日本への帰還が叶うならトップリーグ昇格しなくても大丈夫なのか?

 又は帰還した日本で予定通り飛び降り自殺して死んじゃうとか?

 無事死亡ってそうゆうこと?

 分かることはホリ夫がペテンだって事だ。

 文句言っていいよね?


「おい、ホリ夫」

「……」

「お前ガチで嵌めたな?」

「ホリ夫わかんな〜い♡」

「こっちは泣きた〜い♡ ってゴラァ!!」

「あ、やばい変身が解ける」

「は? 何言ってんの?」

「ごめんこの剣の姿仮の姿だったんだ」

「マジで?」

「マジで」


 俺の右手に装着されてたホリ夫が眩しい光に包まれていく。

 目も開けられないほどの光の後にそいつは俺の目の前にいた。


「あーあ、こっちの姿好きじゃないんだよね」

「……」

「あれ隼也どうしたの?」

「……お前その姿」

「え? へんかな?」

「いや変というかその……」

「まぁ、これも神の力封印の為だろうね。一緒に頑張って一位になろうね!」

「う、うん」


 目の前に現れたのは、ホリ夫の真の姿。

 なんでオカマ口調にしていたのか全くわからないが、少なくともコミュ障の俺にはホリ夫の姿はキツすぎた。

 腰まで伸びる鮮やかな翠の髪、整った人形のような容貌、女性特有の魅惑的なくびれ。


 俺の目の前に女神がいた。

 俺の好みどストライクの外見に何時もは言わない発言をポロッと零してしまった。



「ホリ夫……結婚しないか?」


 言ってから気がついた、この展開オチが読めた。

 目の前のホリ夫は一瞬キョトンとし、俺の心情を読んだのか挑発的な微笑みを向けてこう言い放った。


「ちょっと何言ってるか分かんない」



 異世界生活、案外悪くないかもしれない。


破天荒ストーリー爆誕。

簡単に説明すると、この話5つ以上のゲームを複合しています。

全部分かったら君は僕と同じおじさんだね。

ホリ夫が言ったUFOもあながち嘘でも無いんだよなぁ。

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