表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

~第七話~

俺がメイドってマジか?の第七話と第八話を繋げて、文を編集して

こちらでは、七話として投稿します。

姉貴の身代わりをする事になって、今日もメイド喫茶

「マイ・ドリーム」に行く事になった、俺。

ラララララ~、今日も姉貴の代役として、働くよ? 今日も元気だご飯がうまい!!

……すまん、取り乱した。精神が病んできたかもな?

まあ、病みたくもなるわな……なんせ、働き口が、普通の喫茶店とか、コンビニバイトとかならまあ、問題はない。だけど、姉貴のバイト先と言うのは、メイド服を着て、「ご主人様~」とか客に対して、媚を売る、メイド喫茶だからな……

姉貴の命令なので、とりあえず今日も頑張るぞ~おお~

はあ……そんな訳で、今日も俺は、姉貴の代役として、メイド喫茶「マイ・ドリーム」の店内に姉貴が使っていた「ユキ」として、入る事になった。

頼む……姉貴、マジで帰って来てくれ……

ちなみに今の状況、ガチ百合メイドの萌と金髪縦ロールツンデレメイドのカレンが、睨み合っていた。

何でこんな状況になってんだ? とツッコミたくなったが状況を簡単に説明すると、萌曰く「お姉様、今日は仕事終わったら、デートしましょう? キャ、言っちゃったw」

萌は、顔を赤らめてそう言ってるし。

カレン曰く「今日は、ユキを私の家に招待しようと思いましたの、ユキ、よろしいわよね? べ、別にユキが好きだからと言う訳じゃ、ありませんわよ?」とまあ、あきらかにツンデレ全快で、そう言っていた。こんな感じでお互いに、俺=ユキを誘い出そうとしてるみたいだった。

うん、男のままだったら、こんなにも嬉しい状況なのだが、今は、姉貴の格好をしているしな……

なんかお互い睨み合って、火花が見えそうないきおいなんだが……

つ~か……仕事をしなくていいのか?

この状況を何とかしてくれ……と思い、店長を見てみると

「うふふふ~モテモテね~」

とか、にやにや笑いをしているし、マネージャの志保さんを、見てみると

「はあ……とりあえず何とかして下さい」

そんな感じに言われてしまった。

うわ、使えねえ……しゃ~ない、ここは一つ……

「三人一緒と言うのは、駄目なの?」

俺は、姉貴の声で、妥協な提案を提示してみると

「嫌ですわ、私はユキと二人っきりがいいのです」

「私もお姉様と二人っきりがいいの!」

……俺にどうしろと?

だって、どっちかを選んでも、どうせ姉貴の代わりなんだからな?

意味が無い感じなんだが……

とりあえず俺は、こういう事にした。

「二人とも、真面目に仕事して、私、不真面目な人は好かないから」

俺がそう言うと、二人は、酷くがっかりした感じになり

「わ、解りましたわ、ユキがそう言うのでしたら」

「お姉様……解りました」

何とか、この場は収まったみたいだった。

とりあえず……争いは終わったので、俺は真面目に仕事に専念する事にしたのだった。

あれ? でも、後回しにしただけで、何も解決していないような……

まあ、とりあえず……思うのは、姉貴、早く帰ってきてくれ……と、願うのであった。

願っても帰って来るのは、数日後って解っているしな……

今日も仕事を終わらせるとするか……うん。

マイ・ドリームの店内にいるのは、やはりと言うか……

男だけしかいなかった。

この店、女性客が入店している所を未だに一度も見た事が無いのだけどな……?

俺がいない時に入店でもしているのだろうか? まあ……気にしても仕方が無いので、俺が姉貴の代役のユキとして、お仕事をする事にした。

しかし……相変わらず、俺を指名する客が何と言うか……凄く気持ち悪い。

男の猫なで声で「ユキちゅあーん」とか呼ばれてるしな?

ぶっちゃけすっごい寒気がする。

で、俺を指名したので

「ご注文は何に致しますか?」

俺がそう言うと

「ユキちゃん、今日、暇?」

そんな事を言っているのは、お店に入ってきて、いかにも女にもてそうなルックスと、顔もイケメンなので

絶対に彼女、二人以上いるだろ?って感じのチャラ男だった。暇と言われてもな「暇です」と言って、お前と二人っきりになりたくないんだが? 

この男の目的、男の俺だから何となく解る。

あれだろ? 体目的じゃないか? この男。

だから俺は、こう言う事にした。

「すいませんが、全く暇ではありませんので、そのお誘いはお断りとさせて頂きます」

「ええ? じゃ、じゃあ携帯の番号……」

「教える義理はないので、お客様、ご注文は?」

俺がそう言うと、チャラ男は、諦めたのか

「じゃあ、魅惑のフルーツパフェを一つ……」

「かしこまりました、少々お待ち下さい」

そう言って、客から離れて、厨房に向かう事にした。

厨房に向かう途中、金髪縦ロールのカレンが話しかけてきた。

「由紀、大丈夫でした?」

「大丈夫って?」

「何か、あの客にしつこく誘われていたようでしたので……」

なんだ? 心配してくれたのか?

結構可愛い所があるじゃないか。

とりあえず、俺は笑顔で

「大丈夫ですよ、デートに誘われましたが、軽く断わったので」

「デ、デート……そ、それはよかった……って、別に私は、貴方の事なんて心配してないですわよ!」

何で、ここでツンデレになるのか意味不明だがな?

ワザとやってんのか? この女?

「ありがとう、カレン」

そう言ってやると

「ゆ、由紀……」

カレンが顔を赤くしてしまった。

う、見た目がすげ~美少女なので、これは滅茶苦茶可愛いな……って、俺は何を考えてるんだ?

とりあえず、注文を受け取ったので、仕事に戻る事にした。

結局、今日は、たくさんの野郎に声をかけられた。

まあ、一番声をかけていたのは、金髪縦ロールのカレンだったが、この店で、めっちゃ人気あるんだな ?金髪縦ロール……まあ、見た目が可愛いし。しかも巨乳だしな? 男の目線はそっちに行き易いのだろう。

マネージャーの志保さんが「もう、あがっていいですよ」と言ったので、俺は、誰も入ってこないうちに、更衣室に入り、しっかりと施錠して着ているメイド服を脱ぐ。

鏡を見てみると、そこに移っているのは、見た目が姉貴なので

ちょっとかっこいい感じの美少女だった。

「……ここまで姉貴に似てるって、ある意味すげ~よな……」

そう呟いてから、ロッカーを開いて、私服に着替え終わった後。

店長の麻衣に「お疲れ様でした」と一言、挨拶してから、金髪縦ロールのカレンとガチ百合少女の萌に声をかけられると、かなり面倒な展開になるので、家に戻る事にした。

こうして、姉貴の代役としての一日が、終わりを告げたのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ