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コトノハナ

ナンテンは今年も赤く

作者: cheapie

庭にある南天が

今年もまた赤い実をつけた

その南天の周りには

小さな南天が芽吹いている


覚えてるかな

あなたがいたとき

こんな小さな苗はなかったよ


あれから過ぎた月日

実は芽吹き

いつか実を実らせるため

いまは小さな苗が根付こうとしてる


「機知に富む」あなたは

なんだって上手くやってみせていたね

どんなアクシデントも

平気な顔で乗り越えていた

今も思い出せる

あの悪戯顔


あなたが残したものは

きっと今もそっと存在しています

私にはまだ見えないけれど

あなたがいたら

もうそれが見えていたかもしれないよ


どうして南天は

こんなに赤い実をつけるのでしょう

こんなに多くの実をつけるのでしょう

「私の愛は増すばかり」

そんな事実を突きつけられるようで


あなたがいなくなってから

忘れようとどれだけしただろう


それでも

その色を忘れられずにいます

いつになったら忘れさせてくれるのかな

それとも忘れずにいてほしいのかな


どうしてほしいのか

あなたは一言も教えてくれませんでしたね


来年もまた

南天が実をつけるでしょう

難を転じる

私にはどうやっても信じられないけれど

この実がさらに増える頃には

いつか転じる日がくるのでしょうか

答えてくれないなんて

分かっていてもつい問いかけてしまいます


ねえ

あなたはどう思いますか

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