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Lv1の勇者はチートスキルで頂点を目指す!  作者: 青池遊里
1章、Lv1の勇者はチートスキルで頂点を目指す!
6/13

人間の壁

くっ!

魔物どもめ!もっとマシなのもってこーい!


洞窟に入って1時間がたっただろうか?

いくつも枝分かれする道をひたすらにら左側を歩き続けている。

魔物どもは俺の邪眼により駆逐されている。

そろそろつまらない。

俺が戦う!



巨大クモが現れた。

蹴り飛ばした。

砕け散った。

死んだ。

勝った。

………。



さあBOSSは何処だ?

ボス以外に興味はない!


そろそろ新しい魔法、スキルの実験体として魔物どもには頑張ってもらおう。


STEP1

▷絶邪眼。

視認した対象を断裂、または破裂させることができる。

これは非生物にも有効で魔法にも適用される。

魔法の場合は対抗魔法が発動し、魔法をうち消す。


▷発動条件

対象に殺意があること。

魔法は発動の瞬間を視認していること。

自分に意思があること。


これは何度か試してわかったことである。

まだ何か条件があるかもしれない。


STEP2

▷王神眼

視認した対象の一部の権限を一時的に借りる。

視認した対象の流れを読みとる。


▷発動条件

対象が生物であること。

対象が生物の権限を持っていること。


ここで言う権限とはステータスのことを言う。

え?何故権限なんてゆう言い方するかって?

ロマンだよ!それ以外に何があるって言うんだい?

あと、流れを読み取る、は動作の次の行動を予感できる感じかな?でも完璧じゃない。


STEP3

▷完全、写出、カウンター

視認した攻撃を全く同じように返す。

完全…武器スキルのコピー

写出…魔法スキルのコピー

カウンター…攻撃のコピー


▷発動条件

自分の俊敏値の1000分の1以下の対象しか発動できない。

視認しきれる大きさであること。


これに関してはそのまま。

コピー能力だが、魔法スキルに関しては発動しないものがほとんどであった。発動したっけ?あー一回あったな。

俊敏値3478以下にしか今は使えない。


STEP4

▷気配切断

読んで字のごとく


STEP5

▷気配察知

半径100mほどの生物を感知する。

ただし、生物は動物にし反応しない。(たぶん)


▷発動条件

集中する。


これがポンコツ。

なにせこれ、生き物ならなんでも感知するもんだから溢れかえるのなんの。

うぜぇ!

しかも集中したら自動発動する。

………


STEP6

▷威圧

なんか力強さをとばすやつ。


▷発動条件

なんか気合入れる。


ん?適当って?

いやそんなことはないよ、絶対ない。

飽きてないよ?

ほんとだよ?


STEP7

▷~術系


よくわかんねぇ。

パスで!


STEP8

▷対抗魔法

相手の魔法に対して振動を行う。

振動した魔法は統率を失い、霧散する。

魔法ランク20


▷発動条件

絶邪眼で視認する。

又は詠唱し、唱える。


こいつのおかげで結構助かった。

いやーマジ先輩リスペクトっす!


STEP9

▷破裂魔法、断裂魔法

生物、物に対して発動し、いくつかの細胞や分子に強制的に斥力を発生させる。

魔法ランク18


▷発動条件

人、物に魔法に連なる何かを宿している。

発動の瞬間を絶邪眼で視認している。

対象者が女ではないこと。

又は詠唱し、唱える。


この魔法は結構エグイ。

魔物が破裂して死んでいく。

まあ助かっているんだけどねっ!勘違いしないでよねっ!

ん?

あっ!このネタやった?

ワリワリワスレテタ。


…STEP10

▷反転魔法

意味不。


いや怒るな、マジだ。

マジでガチにマジガチに意味不。

まあ略してマガフね。

反転魔法、マガフ。

何しても何も起こらん。

マジで反転魔法、マガフ。


……STEP11

▷結合魔法

断裂魔法の逆、引力が働く。


▷発動条件

距離が1m未満であること。

絶邪眼で視認していること。

直接触れていること。


これはかなり役に立った。

怪我をしたときとかに強制的に傷を塞いでくれる。

便利スキルだ。

リセットの所為でほぼ使わんがな!


STEP12

▷状態耐性

毒、麻痺、睡眠、誘惑などの状態にならない。


常時発動


これいつ手に入ったっけ?ああ最近か。

いや、全部のスキル最近だわ…。


さて、そうこうしているうちに俺の目の前には世界の終わりと思えるような光景ができていた。

血でできた池が完成していた。

いわゆる血の海ってやつだな。

実物は見たことなかったけど…。

え?これは血の海じゃない?って?

いや、これこそ血の海だろ?だろ?


さて、そうこうしているうちにボス部屋と思われる場所に到着した。

坂を下っていくと門があった。


厳つい。


3mほどの両開きの扉で、鬼の顔が掘られいる。

黒と赤で彩られている。

いかにもといった感じである。


チョベリマ緊張してきたっしょ!

つーかマジヤバくね?チョーヤバイっしょ。


ギィィ。


扉を開くと、案の定魔物がいた。

しかし、

俺の予想していた結果と大幅に違う。

これはヤバい。

この感覚は前にもあった。


「やあ!ザラ君を倒した子かい?」


魔人・・がいた。

人型、白い肌。

爪が黒く、身長が低い。

12歳ぐらいの顔立ちで髪は青。

男か女か分からないような顔である。

とても優しそうににっこりとしている。

黒いマントを身に着け、手には体よりも大きなドス黒い鎌を持っている。

やはりこいつも両目が真っ赤である。

だが、ザランとは格が違うだろう。

今現在、左目は瞬きすらできていない。

おそらくいくつもの魔法を放っていることだろう。


しかし、破裂魔法が発動していない。

これは二つの可能性があるだろう。

この魔人は女であること。

この可能性も捨て切れない。

因みに何故女に破裂魔法が使えないか、だが。

何故であろうか?

なんとなくとしか言えないのだが、女には使えないとわかってしまっている。

まあおいおいわかることであろう。


そしてもう一つの可能性としては殺気を込めていないこと。

こっちの可能性の方が高い。

ザランのときも結局最後にしかザランを対象に発動しなかった。

多分殺気がなかったからだろう。


さて、答え合わせと行こう。

王神眼発動!


――――――――――――――――

名;ヘルナ

種族;魔神

Lv2

攻撃力 2 

防御力 2

俊敏力 2

魔力  2


スキル

邪魔法


称号

魔神軍一等兵


――――――――――――――――


あれ?

性別ってなかったっけ?

忘れたわ。


いやそんなことよりも!

魔神・・

嘘ん!

え!?

何?

あれ?ザランって魔人だよな?

あれ?

どうだったっけ?


これって妨害系のスキルってはね返せるのだろうか?

いや、まずステータスを見られるなんてことはこの世界にはないはずだ。

俺はこのスキルのおかげで見れているが、他のやつはないはずだ。

はずだ。


「僕に干渉しても無駄だ。僕には効かない」


あっばれた?

いや~これってばれるもんなんだな!

俺されたこと無いからさ!


「なあ?ザランは最後になんて言ってたの?」


少年の姿の所為であろう、とても無邪気で不気味に見える。

こわ。


「まあそんなことどうでもいいんだけどね。僕達魔神軍の邪魔になってる君を殺せば僕達はもういいんだ」


ヘルナはゆっくりとこちらに近づてきている。

どうするか、相手はもう臨戦態勢。

俺は剣が一本。

だがいける!


「にしても君すごいよね~。さっきからいろんな魔法を出してるのに僕の目の前で消えてなくなる。

その『邪眼』は僕たちにとっては最悪の脅威だ」


ヘルナが手を前にかざす。

何かぶつぶつとつぶやいている。


何か来る!


ヘルナの目の前に炎の塊のような物が現れた。

しかしそれはすぐに霧散する。


っ!


ように見えた。


な、なんだ?目が熱い。

焼けるように痛い。

ヘルナの目の前には炎の塊がずっと浮かんでいる。


「でもそのスキルも完璧じゃない」


目から血の涙が出てきた。

ヤバイ。しかし、目を閉じることはできない。


「何を…」


ヘルナはクスリと笑い口を開いた。


「そのスキルは発動中の魔法を視認すると消えるまで目を閉じることができない。つまり、『消えない魔法』を消し続けると目は閉じれず、自分の魔力、いや君のは『マイナスの魔力』か。それが減り続ける」


左目の視界が真っ赤に染まった。

前が見えない。

完全に左側が死角になった。

そこを不適な笑みを浮かべるヘルナがやってくる。


「『ブレイブ』」


▷発動の瞬間を視認する…失敗

放たれた魔法は俺の腹に直撃し、部屋の壁に激突した。

腹には螺旋状に殴られたような後が残った。


どうする!?

どうすればいい!?

なめてかかっていた。

俺強ぇぇぇぇの幻想に浸っていた。

迷宮の敵があっさりやられるものだから俺が強くなったんだと錯覚していた。

一人で、心の中で遊んでいる場合じゃなくなった。

俺の手札はなんだ!?

▷邪眼…使えない

▷神眼…使えない

▷完全、写出、カウンター…使えない

▷気配断裂…意味なし――


「もう終わりかい?この程度の相手にザラ君は負けたのかい?全く、相手が邪眼持ちかどうかぐらい目で判断できただろうに」


ヘルナはゆっくりとこちらに近づいている。

俺は動けない。

左足の感覚がない。

さっきの一撃で神経がやられてしまった。


もしかして俺、こんなあっさりやられて死ぬのか?

出会って数分でやられるなんてモブキャラ並だ。

俺は異世界で強いんじゃないのか?

異世界で俺TUEEEじゃないのか?


いや、俺はモブキャラか。

クラスでも適当に人と合わせていじめを見ても「自分はああはならないようにしよう」と思うだけ。標的にならないようにとにかく影に影に行き、目立たないようにしてきたモブだ。

そこで急に異世界にいって心の中で盛り上がって、城を逃げ出し、少し成長したら俺TUEEの幻想に浸った。よくあるような主人公の道を歩んでも結局はモブだ。モブは主人公にはなれない。


ああ。結構楽しかったな。

そういえばまだアリシャおばさんにお金返してないや。

クロリナもまだ見てないところばっかりだ。

ああ、冒険者になりたかったな。

そういえば声の主って誰だったんだろ?

まあそんなことはいいか。

俺はここで死ぬんだから。


「君のその目、僕達がその目を研究してあげよう」


ヘルナの手が俺の左目に伸びる。

ふっ、俺は苦しんで死ぬようだ。

気になっていたままのことが沢山ある。

クラスの奴らどうしてるんだろ?

アニメの続き見てないや。

『反転魔法』ってどうやって使うんだろ?


突然頭にノイズがかかる。

頭が割れそうだ。


(ざざざ……ざ…ざ……少……し……早い……が………君………に……´4´………を与……え………ざあああ)


また脳裏に声がよぎる。

´4´とは何だ?

この声のはなんだ?

前にもこんなことあった。

杖をとれ。だ。

なんなんだ一体。


考えていると体が急にズシリと重たくなる。

そして急に体があったかくなってきた。

とゆうか熱い。

熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い


【インフォの非表示機能が停止しました】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が――――


インフォが脳裏をよぎり続ける。

頭も痛い。

全身の皮膚がはがされるような感覚がずっと続く。

止まらない痛み。

そして体を突き破るような痛みが全身にくる。


時間にしては数秒だっただろう。

なにせヘルナが手を出していない。


左足の感覚が戻っている。

指が動く感覚がある。

しかし体が硬い。

まるで鋼のようだ。

指一本動かせない。

目の前に黒い腕が見えた。

なんだこれは?


「なんだお前は!?どうなっている!?人間が形態変化を持っている!?いや、そんなわけがない!」


形態変化とは何だ?

黒い腕は指が三本しかない。

爪がとがっていて、とても動かしにくい。

ん?動かしにくい?どうゆうことだ?

もしかして…もしかしなくても俺の腕?

体の筋に白の線が入っている。

まるで機械のような外装である。


「なんだ!なんなんだ!お前は!何故人間のお前が機械竜デウスドラゴンの姿になっている!答えろ!」


デウスドラゴン?

俺、今ドラゴンなのか?

やべぇ俺強ぇぇぇ!?

わけじゃないな。

体が鉛のように重い。


ギィギィギギィィィ


手首を回すだけで一苦労だ。

そして頭には


【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が――――


と流れ続ける。

集中できん。


「死ね!『ブレイブバースト』!」


明らかにさっきの上位魔法が来る。

体が重くて避けられない。

死んだ。


と思ったが、


パスッ


体に当たって消えた。

痛くも痒くもない。ぼりぼり。


「な!なぜ!?お前の魔力はマイナスのはずだ!?魔法防御力も比例してマイナスになる。なのになのに!」


ヘルナの表情は最初とはくらべものにならないくらいにひどい。

苛立ち、焦り、自信喪失が顔の表情からうかがえる。

マイナスの魔力とは分からんが全然痛くない。


――――――――――――――――

名:葉山優志

種族:人種 機械竜デウスドラゴン 勇者

Lv1

攻撃力 4057896

防御力 4257231

魔力    E

俊敏力 4089234


スキル

リセット 剥奪(×)  絶邪眼(×) 王神眼(×) 完全(×) 写出(×) カウンター(×) 気配切断 気配察知 威圧 真剣術Ⅹ(×) 真槍術Ⅱ(×) 弓術(×) 真盾術Ⅱ(×) 対抗魔法(×) 破裂魔法(×) 断裂魔法(×) 反転魔法 結合魔法(×) 状態耐性 (ブレス) (飛翔) (機械魔法) (機械眼)

称号

Lv1の誇り

――――――――――――――――


魔力の『-』が消えている。

そしていろんなスキルに×が付いている。

そして種族が機械竜デウスドラゴンになってる。

つまり、だ。

やはり、だ。

おれは、だ。

竜、だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。


はあ、はあ、はあ、はあ。

ちょっと落ち着こう。

まず状況の整理だ。

俺→死にかけ→声聞こえた→竜になった→動けない、だ。


【―――――――――が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】

【スキル『反転魔法』が発動しました!】


インフォがやっと鳴りやんだ。

おっ!

体が動く。

しっかりと動ける。

おお!

自分の腕であると認識できる。

よし!これで魔神も倒してやる!


とかなんとか考えている間にヘルナは俺に何度も魔法を放っている。


「『フラッシュリバイダ―』『ブラックアウト』『ブレイブ』『ブラックライトニング』『イビルホーリーソード』『ディバインダーブレイク』『トリップ―――」


絶え間なく魔法を放ってくるが全然効かない。

さっきまでの俺では死んでいただろう。

今なら楽勝だ。


今度はこっちの番だ!


「グウォォォォォ!」


翼を広げ、威圧を発動する。

ヘルナは一瞬ひるみ、発声ができない。

その隙を狙って移動。

ヘルナに近づく。


ヘルナは声がまだ戻らず、魔法がうてない。

すぐに諦め、空中から漆黒の剣を取り出した。


俺は爪を前に突き出し、攻撃。

ヘルナは大きくジャンプして避けた。

俺が攻撃した地面が大きくえぐれる。


強い!

体全体が武器になったような感覚だ。


などと考えていると剣が飛んできた。

それを翼で軽く跳ね返し、ヘルナを追う。

剣は遠くの地面に突き刺さった

ヘルナはまた剣をまた取り出し同じことをする。

軽く腕で流してかわす。

剣はまた遠くの地面に突き刺さった。


無駄なことよ。

今の俺は無敵だ。


俺はまたヘルナに向かって爪を振りかざす。

1撃目を避けられた、しかしまだだ。

もう一方の腕を振りかざす。


「ぐっ!」


爪の先がヘルナの体に当たった。

しかし浅い。

致命傷にはなりえない。


ヘルナはまた懲りずに剣を投げる。


掴むか?

いやいい。

これはいらない。


また腕で跳ね除ける。


またヘルナは剣を取り出し、目の前に突き刺した。

ヘルナの表情に笑みが見える。


「『顕現する光!門を開け!ゲートホール!』」


しかし何も発動しない。

もう消えたか?


「今の俺に魔法は効かない」


自分の声がかなり低音になっている。

自分の声じゃないみたいだ。


「ああ、わかっているよ。僕の魔力じゃこれを1つ放つのがやっとだ。できることなら君にはもう会いたくないね」


ヘルナは体を抑えながらもう一方の手で手を振っている。


なめやがって。

もう勝った気でいやがる。

目のもの言わせてやる。


「死ねぇぇぇ!」


俺がヘルナに近づこうと動いた瞬間、ヘルナの姿が消えた。


突然周りが明るくなる。

地面には砂、右側には水、いや、海がある。

これはもしやヘルナが移動したのではなく、俺が?

もしかして転移魔法とかあったりするの?

マジで?

やられた!

まんまと逃げられた。

いや、逃げられたというのは少しおかしい。

とばされた。

くっ!

クソォォ!

ここは何処だぁぁぁぁ!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「はあ、はあ、はあ、はあ、やっと消えたか」


ヘルナは迷宮のボスエリアで腰を下ろし疲れ切った顔で倒れた。


「なるほど。ザランはこれにやられたのか。はは!これは勝てんわ!」


笑みを浮かべながら立ち上がり、落ちた剣を拾っていく。


「ヘルナ様!ご無事でしたか!?」


ボスエリアの隅の方から老人の声が聞こえる。

老人は黒のタキシード、白いひげを伸ばし、頭髪の白く、目が赤い。


「ああ!無事だ。しかしこのざまだ!はっはっ!」


「もっと慎重に行動してください!貴方様は魔族・・の王になられるお方、ヘルナ・デ・ヴェルフェゴール様なのですから」


「おい!じい!魔神・・の王になるのだぞ!」


ヘルナは半ば笑いながらボスエリアを去る。


この迷宮のボスはもういなくなる。

迷宮にボスが消えればその迷宮は


「朽ちる」


ヘルナとじいが外に出た瞬間に迷宮は消え去り、山が残った。


「さて、次は何処に建てようか?そういえば最近、リンリで勇者が召喚されたそうだな。あの近くにするとしよう!じい飛ぶぞ!」


「御意に」


迷宮跡地から二人の魔族・・が消えた。

ステータスに機械眼を追加しています

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