ステータスは下がることを知らない
現在二徹中である。
太陽の角度からいって大体今は朝の六時頃であろうか?
何故だろう?全然眠たくない。昨日から毒リンゴもどきしか食っていないがなんだか腹が減らない。それどころかなんだかやる気に満ち溢れている。
さて、今日はもうちょっと先に行こうか。
三〇分ほどたっただろうか?そのぐらいだと思う。
そこには洞穴があった。
何だろうか?なんだかなんだかあっちに行けば俺を満たしてくれそうだ。
洞穴に行ってみるとしよう!
そこは洞穴と言うより洞窟といった方が正しいのではないか?とゆうほど広かった。
さらに奥に進む、すると音が聞こえてきた。どうやら何かいるらしい。
目に集中する。スキル発動のために。
――――――――――――――――
軍隊ウルフ Lv78
攻撃力 879
防御力 8045
俊敏力 13578
魔力 18329
スキル
夜目 回避 加速 超減速 闇魔法 コネクト
――――――――――――――――
鋼色の体毛で目が赤い。そして爪が長く牙がむき出しになっている。
ざっと三〇体ほどの軍隊ウルフが洞窟の中にいた。
思わず一歩後ろに引くと小石を蹴ってしまった。
一体のウルフがこっちを向く、するとそこにいた三〇体ほどのウルフ全員がこっちを向いた。
あっ!やっべえ!
牽制がてら槍を投げ、洞窟から猛ダッシュで外に出る。
【【レベルが10上がりました!】】
【【レベルが10上がりました!】】
【【レベルが10上がりました!】】
【【レベルが10上がりました!】】
【【レベルが10上がりました!】】
【【レベルが10上がりました!】】
【【レベルが10上がりました!】】
【【レベルが上がりました!】】
【【レベルが上がりました!】】
【スキル『リセット』が発動しました!】
インフォが重なって2つ同時に流れた。
どうやら今ので1,2体倒したようだ。どうやら弱いらしい。
しかし、数が多い!ここは逃げだ。
こうゆう時間もなんだか新鮮で楽しい。
洞窟を抜けると軍隊ウルフ5体が同時に俺にとびかかってきた。2体は槍で突き、2体の攻撃を盾で受け止めたが、残り一体が俺の左足にかぶりついた。
俺は右足がかまれていることなど忘れて、足についたウルフを左足で蹴り飛ばし、盾を他のウルフに投げつけ、剣でたたき切った。
インフォが流れる中、次々とくるウルフを切り刻んでいく。
一〇分も立たないうちに軍隊ウルフたちはいなくなった。
――――――――――――――――
名:葉山優志
種族:人種 勇者
Lv1
攻撃力 85632
防御力 98256
魔力 0
俊敏力 88345
スキル
リセット 剥奪 魔眼 気配切断 気配察知(new) 真剣術(new) 真槍術(new) 弓術 真盾術(new) 麻痺耐性 猛毒耐性 睡眠耐性(new) 即死耐性
称号
Lv1に挑みし者 世界一の猛毒を食らった愚か者(笑) 疲れを知らぬ者 常識を知らぬ者(new)
――――――――――――――――
あっさりすぎるって?いや、そんなことはないだろう。これでも結構苦戦したよ!足痛いし…あんま痛くないかも…。
しかし、今更だがここレベル高くないか?最初の草原にしてはレベルが高すぎるような気がする。
でもまあ多分これだけ強いとゆうことは他の魔物もこれほどに強いのだろう。つまり、俺はまだまだ弱いってことだ!もっともっと狩ろう!
自分が弱かろうが弱くなかろうが狩るつもりだったが…。(笑)
現在の時刻、12時頃。
今日、この洞窟でとりあえず睡眠をとろうと思う。
二日ぶりだがあまり寝むたくないがやはり寝ておこう。
優志はこのときはまだ気づいていなかったが、『リセット』にはLv戻り以外に色々な効果があった、体調を全開時に『リセット』などの効果があった。傷などは完全に治らないものの後遺症が残らないほどに『リセット』してくれるチートスキルであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「やったぞ成功だ!ようこそお越しくださいました勇者様方!」
目の前の男は突然何を言っているのだろう?
最初、そう思った。
「ささ勇者様方こちらへお越しください」
その男は最初俺たちのことを勇者と言った。
これはどうゆうことなのか?
先生を除く1ーAのクラスメイトが全員いる。
そしてみんなも状況が読み込めていないらしい。
俺はこの張りつめた空気の中切り出した。
「あの…ここは何処で貴方は誰ですか?」
そう、ここは何処なんだ?名前なんて聞くきもなかったが何故か声に出していた。
そして男は少し興奮気味に答える。
「おおっとこれは失礼!私はアルフ・コートと申します。そしてここはリンリ王国、つまり勇者様方から言うところの異世界に当たります。」
説明されてもなんのことだかさっぱりわからない。
異世界?そんなものあるはずがない。
「あの…帰りたいんですけど」
女の子が小さな声でつぶやく。静まり帰った広間ではその声が響いた。
そうだ!俺は家に帰りたい!
「大変申し訳ありませんが送還方法を私は知りません」
私は知らない、とゆうことは誰かが知っているのか?
クラスの皆が騒ぎ立てる中俺はアルフと名乗った男についていくことにした。
もし、これが誘拐ならばいつでも命がなくなる危険がある、ならばここはおとなしくついていく方がいいだろう。
「大変申し訳ありません。私ではお答えすることができませんのでどうぞこちらへ」
俺はクラスメイトたちを説得し話だけでも聞くことにした。
王室につくとそこには貫禄のあるおじいさんがいた。いや、ここでは王様とゆうべきであろうその人は黄金の冠をかぶり、偉そうに片ひじ立てて座っていた。
「アルフよ!よーやった。後で褒美をやろう」
「ありがとうございます国王様!」
アルフが俺たちをここにこさせたかったのはどうやら褒美…金のためであったらしい。やはり人間はそうゆうものなのだと実感させられる。しかし、何故俺たちを呼ぶ必要があった?
アルフはそそくさと王室を後にした。
「ぬしら名声が欲しいとは思わぬか?富が欲しいとは思わぬか?」
王は座ったままなんの脈絡なく話し出した。
王の威圧のようなものでみんな声が出ていない。
俺はこの質問が許せない。俺にとってこの質問ほどクソみたいなものはないのだから。俺の中でこの答えは一つしかない。
「思いません!」
そう、富も名声もいらない。
俺はこんなくだらないことを言う意味が分からない。
俺がそうゆうと王は鼻で笑った。
「そうかぬしはいらぬか、ならば何を望む?」
王の言葉にはなんの脈絡もなくなんの意図があるか分からない。
しかし、この質問の答えは俺の中に明確に存在する。きっとみんな思っている。
「帰ることです!」
切り詰めた緊張の糸が突然切れたように王が笑いだした。
王の威圧のようなものもなくなったような気がした。
「はっはっはっ!ほう!帰りたいか!いやー実に面白い!はっはっはっ!」
王が笑っている理由がわからないがどうやら俺の発言で笑わせてしまったらしい。顔が熱くなっている気がする。
一体なんの時間なんだ?
俺は何を聞かれている?
「いやな!わしに向かって富も名声もいらないっと言ったのはぬしも含めて3人しかおらんからな!久々に腹から笑うことが出来た気がするわ!」
王は笑い出したかと思うとまた真剣なものに変わった。
「おぬしらに頼みがある。無理は言わん。やりたくなければやらなくていい」
「国王よ!それはどうゆうことで――」
「黙っとれ!今わしは気分がいい、あれこれと言うでない!」
王の側にいた人物は俺を睨みつけたあと何事もなかったかのように静かに目をつぶった。
「おぬしらにわしの国を救ってほしい」
王は真剣な眼差しで俺たちを見ている。
「俺たちは一介の学生でしかありません」
俺たちはきっと何かの間違いでここに来たのだろう、そう思いたい。
「いや、それができるだけの才能が異世界人であるぬしらにはある!」
王は声を荒げている。
それにしても、やはりここが異世界であるかはわからない。
とゆうよりかはここは異世界ではないと思っている。
「ここは本当に異世界なのですか?証拠はあるのですか?」
俺がこの質問をすると周りの皆も声を出し始めた。どうやらみんなが思っていたらしい。
「そうだ!ここが異世界かなんかなんて証拠ないじゃないか!」
「そうよ!きっとなにかの間違いよ!」
「俺たちは知らない!もう帰してくれ!」
生徒たち全員(優志以外)が声を上げて抗議する。
「静まれ!王の御前であるぞ!」
王の近くにいる兵士が怒鳴り声を上げた。
「証拠?んー、証拠となー」
王は近くにいる老人にぶつぶつと話しかけている。
そして、老人は何処かに行ってしまった。
「しばし待たれよ」
数分立つと王の近くにいた老人が若い女生を連れて戻ってきた。
「アレスティア見せてやれ!」
女性は軽く頷き、何かを言い出した。何をいっているのかわからない。
「『クリエイトサンダー』」
女性がそうゆうと目の前に小さな雷が落ちた。
どうなってるんだ?手品か?
いや違う、何故か分かる。これは手品ではない!
「…魔法だ…」
クラスメイトの誰か、名前すら出てこないがその男が口もとに笑みを浮かべながら言っていた。
俺たちは口をぽかんとあけて固まってしまった。
どうやらみんながこれは手品ではないと直感的に感じたのだろう。
「これで信用できたかな?本題に入ろうと思うのだが…」
ゆっくりと頷いた。
「わしの国の近くに他種族の国がある。その国は魔族のみで構成された国、デリリと呼ばれる魔王国だ。その国にいる魔王を倒して欲しい」
唐突に倒してほしいとの依頼。だから俺たちただの高校生だって!
「何故魔王を倒さないといけないのでしょうか?それに俺たちにはそんな力はありません」
「魔王はわしの国にある村や町、都に襲い掛かってきている。今、三つの町に魔王の呪いがかかっている。これを解くには魔法者を殺さなければならない!この呪いを受けると人は魔物に変わり、魔王の手下にされてしまう。だから倒してほしい。すでに名だたる冒険者、剣聖、賢者が敗れた。もう異世界の人間に頼るほかにこの国を守るすべはないのだ。
昔の文献に異性人について書かれていた!おぬしたちには力がある!なにせ元の世界の加護とこの世界の加護の二つを受け取ることができる人間なのだから!
そして、おぬしたちが帰る方法はわしが知る限り一つ!魔王の持つ邪水晶をもって送還できる!」
なるほど、魔王を倒さなければ呪いとやらで人が魔物?に変わってしまう。それを防ぐには魔王を倒さなければならない。そして魔王を倒せれば帰れる!そして俺たちには力がある!
これは当然やるしかないでしょ!(水月)
やるわけないでしょ!(優志)
「わかりました!俺に力があるかはわかりませんが、できることはします!」
「みんな!おれは魔王を倒そうと思う!俺はみんなと帰りたい!一緒に来たいやつだけでいい!俺ときてくれ!」
できるだけ強制はしたくない。しかし俺一人ではきっとできないだろう。勝手はわかっているが皆助けて欲しい。
全員が了承してくれた。
そして王の側近の一人が話し出した。どうやら強さを測るものがあるらしく
、それを見せてほしいとのことだった。
――――――――――――――――
名;御堂水月
種族;人種、勇者
Lv1
攻撃力 879
防御力 1023
俊敏力 1723
魔力 68930
スキル
ドレインキル アンバランス 火魔法 水魔法 土魔法 風魔法 光魔法 聖魔法 付与魔法 融合 超鑑定
称号
神の加護を受けしもの 人外なる魔力の持ち主
――――――――――――――――
この世界の平均的なパラメーターは大体Lv10で100前後といったところであるらしい。そう見れば俺は相当に強いのであろう。なんだかやる気がみなぎってくる気がする。
「国王様!俺、弱いんで魔王諦めていいですか?」
一人の男が王様に話しかけていた。
誰だったかな?すまん忘れてしまった。たしか名前に優しいが入っていた気がする。よし優とゆうことにしておこう。
優は悲しい顔をしながら逃げるように王国を後にした。
「王様よろしいのですか!?」
「よいのだ、わしにこの者達を縛ることはできん。しかし、死なしてはならん!誰かばれぬよう後を追え!そして王宮に来るように説得しろ!」
「はっ!」
王はどうやら優を追ってくれるらしい。よかった少なくともクラスメイトが死ぬなんてことを聞かなくて済むだろう。
「あいつなんか嫌なやつね!みんな帰ろうと頑張るって時にそそくさとにげだすなんて、ねえ?」
「ほんとむかつく!」
「嫌な奴ー!」
女子三人組が優の陰口をしゃべっていた。
いや、三人だけではなかったそれ以外にもどこかしこから声が聞こえる。
しかし、やりたくないやつに無理やりやらせるのは俺は嫌だ!だから別にここで全員がやらないっと言っても俺だけでもやる。そして必ず家に帰るんだ!
俺たちの異世界ライフが始まった。
俺たちは今、リンリ王国の訓練場にいる。
俺たちが王室から出た後はそれぞれの客室…個室に連れていかれた。
そして、次の日の朝、みんなそろって訓練所に行くことになった。
男どもはなかなかに気合が入った雰囲気で…というよりかは遊び感覚と言ってもいいかもしれない。
俺たちはそれぞれ、前衛型、後衛型、バランス型に分かれ訓練をしていた。前衛と後衛はそれぞれ15人前後である。しかし、前衛は男子が多く、後衛は女子が多く、バランスは3人であった。ちなみにクラスメイトは36人である、優も含めて。
俺はバランス型である。
「すごいです!ありえないです!なんですかこの魔力量!」
俺たちの教官とゆうべき人は俺に目を向けたと思うと突然騒ぎ出した。
やはり魔力が多いようだ。称号にも『人外なる魔力の持ち主』と書いてあるし当然であろう。
しかし、あの教官…先生としておこう、先生は何故俺をみてあんなに驚いていたのだろうか?プレートを見たとゆうわけではなさそうだ。異世界はわからないことが多い。
これから数日間は訓練し、鍛えていくそうだ。
みんなのためにも頑張らなくては!
――――――――――――――――――――――――――――――――
目を覚ます。
俺は何してたんだっけ?……そうだ!ウルフ狩ってそして洞窟で寝たんだ!いやー襲われなくてよかったー。案外爆睡してたから危なかったわー。てへっ!
…俺気持ち悪!…
…さ、さて、今日はどうしようか?もう少し先に行ってみようかな?
洞窟を抜けるとまだ太陽が登っていなかった。今は午前3時から4時といったところであろうか?
【規定の条件を達成しました!スキル『夜目』を獲得しました!】
どうやら何かの条件をクリアしたらしい。暗がりでも昼間とはいかないまでも見えやすくなった。
これ、昼夜逆転しそうだな…もうしてるか…。
俺の装備は今、ゴブリンから貰った(奪った)鉄の槍が2本、ワイバーンの剣1本、鋼の剣が2本である。盾は捨ててきた。
これ以上は持ち運べない。素材なども鞄がないから無理…。
昨日と明らかに違うことがある。それは『気配』だ。いたるところに『気配』を感じる。おそらくとゆうよりは確実に『気配察知』の賜物だろう。こいつらを端から狩っていくことにしようかな?
2時間ほどたっただろうか?太陽が昇り始めている。
周りにいる気配がなくなった。何故だろうか?察知した気配はすぐに範囲外に行ってしまう。因みに『気配察知』の範囲は半径100mといったところだと思う。正確にはわからない、盛ってるかもしれん、すまん。
狩ったのはさっきのウルフやゴブリン、恐竜みたいな亀なんかもいた。
つまらん!実につまらん!あいつらもう弱すぎる!遅いし、痛くないし、柔い。
――――――――――――――――
名:葉山優志
種族:人種 勇者
Lv1
攻撃力 114356
防御力 134529
魔力 0
俊敏力 120034
スキル
リセット 剥奪 魔眼 夜目(new) 気配切断 気配察知 威圧(new) 真剣術 真槍術 弓術 真盾術 麻痺耐性 猛毒耐性 睡眠耐性 即死耐性
称号
Lv1に挑みし者 世界一の猛毒を食らった愚か者(笑) 疲れを知らぬ者 常識を知らぬ者
――――――――――――――――
もう高いか低いかよくわからん!別に強かろうが弱かろうがどうでもいいんだけどねっ!勘違いしないでよねっ!
………。
ここら辺の敵が弱いのか?いや、きっとそうであろう!そうでなくては困る!
もう少し狩ろう!
逃げるやつー!待ってー!何もしないからー!
――――――――――――――――
逃げ足ウサギ Lv96
攻撃力 345
防御力 9002
俊敏力 83786
魔力 3024
スキル
俊足 テレポート 超加速 逃げ足 気力
――――――――――――――――
普通のウサギの足がムキムキ版。目が青い。
サクッと追いついてウサギ型の獣?に槍を突き刺す。
あっ!ごーめーん、手が滑っちゃったぁ!てへっ!
手を頭にやり、舌を出してウィンク。
【レベルが10上がりました!】
【レベルが10上がりました!】
【レベルが10上がりました!】
【レベルが10上がりました!】
【レベルが10上がりました!】
【レベルが10上がりました!】
【レベルが上がりました!】
【レベルが上がりました!】
【レベルが上がりました!】
【レベルが上がりました!】
【レベルが上がりました!】
【スキル『リセット』が発動しました!】
インフォは優志の行動のそれらを無視し鳴り響く。
本当に今更だが、このインフォって50上がったっとかないんだな。10ごとに変わるんだな。
何事もなかったように思考は明後日を向いた。
俺は逃げ足ウサギを狩りながら移動していると『気配察知』の中に大きな生物が入りこんだ。かなり強そうなきがする。
もちろん俺はそっちに行く。当たり前だ!
足に力をため到着!3秒で着いたそこにはトロルがいた。
ぼろい布切れを下半身に着、手には3mはある棍棒をもっている。舌を出し、目が大きい。唾液が地面に落ちていた。
しかしそのトロル、とんでもなくでかい!大体5メートルぐらいの大きさである。
そして、肌の色が青かった。
――――――――――――――――
ボストロル亜種 Lv873
攻撃力 157893
防御力 283456
俊敏力 98345
魔力 100345
スキル
超威圧Ⅱ 夜目 真棒術Ⅱ 弓術 火魔法 土魔法 全属性耐性 全状態耐性
――――――――――――――――
とんでもなく強い!いいねー!最高だよ!
俺はもっていた槍をトロルの目のあたりに投げる。トロルは棒でそれを弾き飛ばした。
俺はトロルの周りを走りながら移動する。
トロルはこっちに目を向け、大きく振りかぶった棒を俺の方にたたきつけた。
攻撃は遅かったため簡単によけれた。しかし、棒が地面についた瞬間、地面が軽く揺れ、少しぐらついて体制を崩してしまった。
トロルは地面に押し付けた棒を俺の方にスライドさせて来る。石つぶてがたくさん来た。それを避けるように上にジャンプしたが棍棒の端が右足が当たった。勢いが少なかったため、大きな怪我にはならなかったようだ。
危ない危ない。
振りまわされた棒に乗り、肩まで登っていく。
トロルは登っている俺に向かってもう一方の手で殴ってきた。
俺は少し足に力を入れ前にジャンプで避けた。
トロルは自分で自分の腕を殴った形になった。
どうやらこいつは頭が悪いらしい。
俺が肩まで着くともっていた槍を首元に思いっきり刺してやった。槍はしっかりと肉にくこみ、トロルの首元には血が流れている。
トロルは声上げ、もがいている。
俺は追撃しようと槍を抜ことするが槍を抜くことができない。肉に引っかかって抜け出せない。もう槍はない。仕方ない。
俺は刺さった槍を蹴りで押し込んだ。
トロルはまた声をあげ、俺の方に威圧を飛ばしてきた。
そして、トロルはまたしても俺(トロルの肩)に向かって今度は棍棒をたたきつけた。
俺はそこから華麗にジャンプして華麗に避けた。
トロルは自分の放った棍棒で、俺がさした槍を首に押しこんだ。
そして、もだえ苦しみながらトロルは動かなくなった。
どうやらやっと死んだらしい。
楽しかった、が、こっちはくらっていないからなんだが楽勝?だった気がする。まあでも最近はなかったから結構楽しかったといえるだろう。
最後の自爆を差し引いて…だが…。
【レベルが100上がりました!】
【レベルが100上がりました!】
【レベルが100上がりました!】
【レベルが100上がりました!】
【レベルが100上がりました!】
【レベルが10上がりました!】
【レベルが10上がりました!】
【レベルが上がりました!】
【レベルが上がりました!】
【レベルが上がりました!】
【レベルが上がりました!】
【レベルが上がりました!】
【レベルが上がりました!】
【スキル『リセット』が発動しました!】
【魔力が規定数以下に達しました!スキル『魔眼』が解体されます!】
【スキル『魔眼』が解体され、『超鑑定』を獲得しました!】
【魔力が規定数以下に達しました!スキル『邪眼』を獲得しました!】
【スキル『超鑑定』が『心眼』になりました!】
【魔力が規定数以下に達しました!スキル『対抗魔法』を獲得しました!】
【魔力が規定数以下に達しました!スキル『破裂魔法』を獲得しました!】
【魔力が規定数以下に達しました!スキル『断裂魔法』を獲得しました!】
【スキル『邪眼』が発動しました!】
すさまじいほどのインフォの後、俺は左目が焼けるに熱くなっていた。目が飛び出そうになるほどに痛い!
「目がぁ!目がぁぁぁぁ!」
ム○カ大佐もきっとこんな気持ちだったのだろう。
と思いながら痛みと戦うこと一〇分。
長い!長すぎるよー!てか辛い!
この原因は間違いなく『邪眼』だろう。
名前からして絶対だ!
ステータスは、っと
――――――――――――――――
名:葉山優志
種族:勇者
Lv1
攻撃力 387639
防御力 431487
魔力 -E
俊敏力 400378
スキル
リセット 剥奪 邪眼(new) 心眼(new) 夜目 気配切断 気配察知 威圧 真剣術 真槍術Ⅱ(new) 弓術 真盾術 対抗魔法(new) 破裂魔法(new) 断裂魔法(new) 麻痺耐性 猛毒耐性 睡眠耐性 即死耐性
称号
Lv1に挑みし者
――――――――――――――――
おかしいところがいっぱいある。
一つずつ整理していこう。
まず、魔力。
これはどうゆうことだろうか?E?エラーか?でも『-』が付いてる。『-』ってなんだ?んー…分からん!
次だ!
称号が減ってる!まあ称号なんてどうでもいいんだけど減るなんてあるのか?まあ実際あったからあるんだろうけど。まあ俺はこのテンプレ異世界のことはよく知らないからわかないけど…。
次!
魔法、だな。
王室でも見たけど魔法ってあるんだな。でもなんか物騒な名前なんですけど…。まあいっか!でも使い方わかんねぇ…。
最後!
これが一番重要!
みんな気づいた?種族見て!これどうゆうこと?
あれ?俺、前まで『人種』って書かれてた気がするんですけど!どうなんですか!ありましたよね!
ちょっと運営(神様)に文句言って来るわ!おおーい!バグってまーす。俺の種族書かれてないでーす!書き直してくださーい!
………。