約束と神の失敗
投稿遅くてすいません。
俺はとんでもないこと言ってしまった。
街でエルフの女の子に恋をしたのだ。
しかも、少し頭がパニックを起こし一目惚れしたと言ってしまった。
エルフの女の子は、エクセラと言うらしく、
長い金色の髪に青い瞳がとても綺麗だった。
彼女は少し買い物しにこの街までやって来たらしく、すぐにエルフの里に帰らなくてはならなかった。
「すいません。貴方のお気持ちにお答えする事が出来ません。もし、その気持ちが今度会うまで変わっていなければ、私も少し考えておきます。」
「約束だから」
「えぇ、もちろんです」
エクセラはそう言って去って言ってしまった。
俺は、若干の寂しさを覚えエクセラの背中を見送った。
それから数日がたったある日のこと。
俺は一人で家の横にある森に足を運んでいた。
二日前、森を探索していると少し開けた場所に出た。
そこに広がる大きく、太陽の光を反射してキラキラと光る水面はとても綺麗だった。
ここ最近はこの湖に足を運んで、木の根元で昼寝をするのがマイブームである。
「はぁー、ここは癒し場所だな。
そうだ、エクセラと再開したらここにこよう。
・・・寝よう」
寝息を立てていると声が聞こえた。
「だ・・・・・・・た・・・・たす・・て・・・
誰か助けて~」
俺は飛び起き辺りを見渡した。
しかし人は見えない、けれど声がする。
そして空を見上げると人が一人落ちてきた。
その人は、そのまま湖の中に落ちていった。
「・・・・・・あっ、助けなきゃ!」
俺はそのまま湖に落ちた人を助けて岸に上がった。
「うーーん、この顔どっかで見たことあるなぁ、どこだっけ?」
「うっ・・・・けほっけほっ」
「おっ、気がついたか?」
「あー!快斗さん」
「えっ!・・・・・・・あ」
いきなり前世の名前を言われてびっくりしたが、
よく見ると、俺を転生させた神様、アレクトラだった。
「何ですか?今の間は?忘れてたんですか?」
アレクトラがジト目で俺を見てくる。
「悪い悪い、で?何でここにいる?」
「そうでしたそうでした!実はですね、十年前の時間軸に飛ばす予定だったのですが、私のミスで、そのぉ~あのぉ~」
「なんだ?はっきり言え」
「はい、実はですね、十年前ではなく、百年前の時間軸に飛ばしてしまったのです。」
俺は空いた口が塞がらなかった。
この神が言っていることが本当なら後、九十四年間待たなければいけないからだ。
「おい、クソ神?今から時間移動は可能か?」
「ひっ!ごめんなさい。」
アレクトラは責任を感じているのかシュンとなっている。
「わかった、一つ聞きたい、この体は生きているのか?」
「はい、竜人族は約五百年から千年は生きる事が出来ます。」
「わかった。わざわざありがとな」
「いえ、それでは」
「あぁ」
アレクトラは目の前から消えた。
俺も家に帰り、少しこれからの事を考える事にした。