成長記録【六歳】街・一目惚れ
この間事故で足の骨を折っちゃいました。
今だって投稿ペースが遅いのに余計に遅くなりそうです。
読んでくださる皆様、本当にすいません。
「んっんんっ~」
リックは朝日の光に目が覚めた。
何故かこの世界に来てからリックは早起きになっていたのだ。
異世界の影響かとか、こっちに来てから早く起きるようにしているからなのかは、分からないが、多分後の方だろう。
しかし、今日はいろいろと目的がある。
今いる街を見ること。
それと、勇者召喚についての情報を聞く事だ。
いくら十年後にあると、神様から聞いても正確な日時までは、分からない。
しかし、召喚までは、後四年はあるだろうからそこまで期待はしていない。
なので、今日の主な目的は、街の探索になるだろう。
「ふぁ~あっ、朝ごはん食べて街に出るか」
リックは朝食を食べに下に行くと、フィーリが朝食の準備をしていた。
グランはクレア達に、庭で剣術を教えている。
(はぁ、俺も早く剣術や魔法をやりたいなぁ)
「おはよう~、ママ」
「あらっ、もう起きたのねリック」
「ママ、僕も早く剣術や魔法をやりたいよ~」
「リック、それは、八歳からって前にも言ったでしょう」
「は~い。ママ、今日街に行ってきていい?」
「いいわよ。でも、お姉ちゃんも一緒に行くならね。」
「はーい。クレア姉ちゃんに頼んで見る」
「ならいいわ。それと、もうすぐご飯が出来るからパパ達を読んできてね」
「うん」
その後、クレアはリックの頼みを引き受けてくれた。
そして、リックとクレアは街を見て回る。
「姉ちゃん姉ちゃん、早く早く」
「ちょっとリック、待って」
リックはがらにもなく街を見てはしゃいでいる。
もちろん、心の底から。
「おっちゃん、こんにちは。」
「おう、坊主」
「はぁはぁ、リック、知り合い?」
「うんうん」
リックは大きく顔を横に振って否定する。
ちなみに、リックが話しかけたおっちゃんは果物屋の店主です。
「わはははぁ、いい根性してるな坊主。
知らんおっさんに挨拶するたぁなっ」
リックはおっちゃんに、笑顔を向ける
「こいつぁ気に入った。坊主、これをやるよ」
「坊主じゃないよ!リックって名前があるのっ。
でも、ありがとう」
「すまなかったなぁ、リック。」
そう言って、リックはおっちゃんのくれたリンゴを食べながら店を後にした。
リックはリンゴをかじりながら街を歩いていると、細い路地から誰かが走って出てきた。
リックは、そこまで注意していなかったためその人とぶつかってしまった。
「ん?」
「えっ!」
「大丈夫?」
リックがぶつかって来た相手に手を伸ばす
「あっありがとう」
フード被った人はリックの出した手を握り起きようとする。
リックが引っ張り起こそうとして、力を入れて引っ張ると、被っていたフードが取れてしまった。
そして、フードの人には、人間にはない耳を持っていた。それは長い耳でいわゆるエルフだ。
「エル・・フ?」
クレアが一言発したのが合図のように、エルフの女の子はリックの手を振りほどこうと暴れる。
しかしリックはエルフの手を強く握っていたため、いくら振りほどこうとしても逃れることが出来ない。
「綺麗だ」
「「え?」」
リックがそう呟くと、クレアとエルフの女の子がびっくりした顔でリックの方を向く。
「えっ!あっと、その~」
リックは、慌てて弁解を図ろうとするが、時すでに遅し。
「リック?この子はエルフよ?」
「うん」
「ちょっと来て。貴方も」
「えっ、あっはい」
クレアはリック引っ張って家まで来た。
もちろん、エルフの女の子も。
「お父さん、お母さん」
クレアが、フィーリとグランを呼ぶ。
「どうしたの?」
「なんだ?」
「リックが、エルフ」
「ん?エルフ?」
「この子!」
クレアがグランの前にエルフの女の子を突き出す。
「エルフ!」
「どうしてこの子と一緒なの?」
「リックがこの子に一目惚れした。」
「え?」
「なに?」
「はい?」
「「「えぇぇぇ!!」」」
グランとフィーリとエルフの女の子が同時に叫ぶ。
「リックっ!それは本当か?」
「えっえぇ~っと・・・・・・はい」
「あらあらまぁまぁ」
グランは困惑して、フィーリは手のひらを頬に当ててこっちを見てニコニコしている。
リックとエルフの女の子は、顔を真っ赤にして俯いている。
(ヤバい!いくら一目惚れでも、正直に言っちゃダメだろう。俺)
リックは、乾いた笑みを浮かべどうしょうか考えるのだった。
皆さんどうでしょうか?
誤字脱字等がありましたら。メッセージの方で教えてください。
よろしくお願いします。




