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冒険デイズ!! ~永遠のなぞ~  作者: ミルキー
1章 動き始めた運命
9/12

第9話 wishesの過去Ⅰ

天の塔の近くにある、カフェき着いた一行。そこは迷宮の近くにあるとは思えないほど別世界だった。

「何飲みたい?僕らがおごるよ。君たちの旅立ちを祝して。」

本当(マジ)で!?」「おい。本来なら僕らが払わなきゃいけないのに。本当にすみません。」

カインドはアルスを叱りつつ、お礼を言った。

「いえいえ。まだ稼ぎがないと思ったからさ。アリシスさんがお金をくれたし。」

「皆さんはどんなスキルですか。」シントが興味ありげに聞いた。

「僕はアルス君と同じ、魔法を使うよ。」「何か分かるーーー。」

ナタリアの服装から推測できる。ロープを着ていて、いかにも魔法使いらしい。

「おれは回復係(ヒーラー)さ。」「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。」

ナタリアとビレッザ以外は意外すぎて、叫んでしまった。

「そんなに驚かなくても。で、あいつは剣術だ。言わなくても分かるか。他にも2人居たんがな。」

そういい、ビレッザは飲み物を飲み干した。

「店員さーん、もう一杯。」グラスを差し出した。

「…ビレッザ。何でお酒を頼んだの。あんなにダメって言われたのにー。アリシスさんに何て言えばいいんだ。」ナタリアは呆れて何も出来ない。

「ヒュー。やっぱサイコォー。酔っぱらったついでに冷血剣士の過去でも話しますか。ついでに今いない2人のことも。」

「2人ってどんな人でしたか?」フレンシアが質問した。

「1人は弓矢を使っていたな。そいつ、誰だと思う?」

質問されて、皆考えた。「今は事務所で働いている。知っている人だと思う。」

事務所で知っている人はストラッタ所長しか…。まさか。

「そう。サラハ・ストラッタ。あいつこそ伝説の狙撃者(スナイパー)と呼ばれたんだ。事務所を引き継ぐからやめたんだ。一般人と接するの大変だったと思う。」

「なぜですか?」フレンシアが聞くと、シントが当然のように答える。

「昔、セントラルで冒険者との間で領地争いがあったんだ。そこで、冒険者が住民を殺した。それを許さなかった住民は境界線を作った。事務所の隣は一般人なのに…。」

「サラハさんは元冒険者だと隠して暮らしているんだ。苦労しているよ。」

「ただ者ではないと思っていたけど…凄いわね。」フレンシアは感嘆した。

「ミスティル(あいつ)は知っているだろうか。」シントが心配していることは誰も知らない。

「もう1人は…」カインドが次に質問した。

「…おれらが有名になる前に…。」急に黙り込む。


しばらくして話し出す。「あいつは防御担当だったなー…。」

テンションをだんだん下げていく。悲しい表情をし、今すぐ泣きそうだ。

「……………」ビレッザの代わりにナタリアが話した。

「…僕が加入するまで誰もwishesに入れようとしなかった。理由は5年前…ラターナルさん、その人が亡くなったからなんだ。」

ラターナルさんは当時のリーダーで、サラハさんは13歳、アリシスさんは14歳、ビレッザは15歳、ラターナルさんは16歳。メンバーの中で唯一の女子だった。パーティーの信頼は厚く、ギルドを有名にしようと考えていたそうだ。毎日ハードな鍛錬をし、強くなろうと一番努力していたんだ。

天の塔の頂上に向けて、順調に進んでいた。…だが、90階で先に進む道が封鎖されていた。何とかして開けようとしたけれど、固かったらしい。いつの間にかモンスターが集まってきて、追い込まれた。何回倒しても復活してくる。ラターナルさんは皆を逃がすために…。


「皆逃げて!!これ以上無理よ!!」ラターナルは叫んだ。

90階にある町にワープしようとした。サラハ、ビレッザはワープしたが、アリシスが残っていた。

「ラターナルさん、一緒に逃げましょう。危ないです。」アリシスは叫んだ。

「時間稼ぎするためよ。…もういいか。」「さぁ早く!!」

アリシスはラターナルにワープ石を渡した。その時、

「ギャーギャー!!」モンスターが一斉に町に向かおうとしている。

「このままだと町に流れ込む。」ラターナルはダッシュした。

「どこに行くんですか。」アリシスは驚いた。

「アリシス…君に全部任せたよ。wishes…これにこめたのはね…願いが叶いますようにって…」息切れしながら由来を語った。様子がおかしい。

「我の防御を力に…パワーチャージ!!」呪文を唱えた。

すると、盾がボロボロに崩れ、その力が剣に込められた。

「ありがとう。こんなリーダーでごめんね。」地面に涙の粒がこぼれた。

再びダッシュし、敵を斬りつけた。斬りつけたら、体から光が出た。

「…っ。これはキツイ。全部消し去るまで持つかな…。」

アリシスは何が起こったか分からない。そんなアリシスに一言、言った。

「90階の異常を事務所に報告しなさい。これが最初の…リーダーの仕事。」

ずっと斬りつけ、全てのモンスターをやっつけた。ラターナルの体はもう無かった。

「わーーーーーーーーーーーーん!!」アリシスは泣き叫んでいた。

ただひたすら…ずっととどまっていた。





ナタリア・ラビッカ

年齢:17歳 wishesの中で最年少。カインドと同い年なので気が合う。

お互い厄介者を抱えている。アルs…、ビレッz…。

愛称:ナタリー

趣味:ドMいじり[ビレッザが主]

基本的に敬語だが、ビレッザは例外。彼は敬語が嫌いらしい。なぜか、彼に対して

冷たい。当の本人は後悔している。

武器:魔法の本、杖[本は道具ですね。]


ⅠがあるのでⅡもあります。Ⅰはアリシスの過去、視点でしたが、Ⅱではナタリアの過去が主な話です。関係があるかも…?

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