第7話 チーム結成
しばらく歩いていたら、事務所に着いた。「いよいよ分かるわね。」
「理由次第で所長を…。」
ミスティルが何か物騒な事を呟いているが、そっとしておこう。
所長室に入れられた5人。所長が早速話し出す。
「この事務所は冒険者カードを発行するだけでなく、他の役目もあるんだ。それは何か。」
「いろいろな人の依頼を受け、その依頼を冒険者たちに知らせること。」
当然のように、ミスティルが答える。
「その通り。君たちにその依頼を受けて欲しい。というよりミッション系かな。」
「誰からの依頼ですか。」カインドが聞くと、予想外の依頼者だった。
「冒険攻略協会からだよ。天の塔の謎を解いてほしいそうだ。各地域にある迷宮の調査をしていて、迷宮の近くにある事務所に頼んでいるんだ。」
シントが質問をする。
「どうして急に調査するように言い出したんだ。それならもっと前に言うはずだろう。」
一瞬だけ沈黙があり、所長が口を開いた。
「どうやら最近、あちこちで悪いこと事が起こるみたいで、その原因は数々の迷宮ではないかとささやかれている。うちの事務所にも報告が入っているくらいだからな。」
「…所長どうして私に教えてくれなかったのですか。」ミスティルが不満を言う。
「ミスティル。君はまだ若い。こういう事は大抵大人の仕事だ。1人で調べさせる訳にはいかない。」
所長はかっこいい言葉をいい、4人は感動していたが、ミスティルは「所長はまだ18歳なのに…」と密かに呟いていた。
「とにかくこの依頼を受けたいけど、今空きの人がいなくてね。そこでなんだけど…。君たちこの依頼を引き受けてくれない?」
5人は顔を見合わせ、「そういう事なら受けましょ。」フレンシアがまとめた。
所長は再び笑顔になり、「ありがとう。助かるよ。」
「ギルド登録いつするんだ。」シントは言った。
「さっきまであんなに入るの嫌がっていたのに。急にどうしたの。」
フレンシアがからかい気味に言った。
「依頼を受けたからな。どうせ用があるし。」
「ふーん…。」
「何だよ。ニヤニヤしてて気持ち悪い。」
「別にぃーー?」
「2人とも。ギルド名どうしますかー?」ミスティルが聞いてきた。
「オレは天才アルス様がいいと思うんだけど。」
「1つも出ていないんだ。」
カインドはアルスを無視し、困っていることを伝えた。
「チーム初心者でいいんじゃない。」
「初心者じゃなくなったときどうする。」
カインドがフレンシアに突っ込む。
「このチームまともな人誰もいないの。」ミスティルはため息をつく。
「…eternal mysteryでいいんじゃない?」
「うん賛成。」
「まだマシなほうですね。」
「じゃー決まり。」
「オレをスルーするな。」
「それで登録するよ。行ってらっしゃい。」所長は手を振ってくれた。
「行ってきまーす。」5人は旅立った。
カインド・リフレイサ
年齢:17歳 メンバーの中で最年長
趣味:写真を撮る
一人称:僕
武器:杖 杖に回復する力がある。
最近の悩み事:アルスとフレンシアのケンカ
ストレスが溜まっている。唯一の常識人?
チーム名の由来はタイトルの永遠の謎です。