第5話 初めての戦い
彷徨いのオオカミは引っ掻いてくるから腕を拘束しよう。
「ふぅー…よし!!」
シントは気合いを入れ、矢を放つのに集中した。
「…いけ。腕拘束の矢!!」
ピューンと飛んでった矢は、オオカミにヒットした。すると、矢が変形し、オオカミの腕を拘束した。
「す…すごい。」一同は攻撃を忘れて立ちつくしてしまった。
それを見たシントは「早く攻撃しないと。拘束が解けちゃう。」
慌てて攻撃体制になった。ミスティルが剣を構えてダッシュし、アルスは札を持って待機し、フレンシアとカインドは敵の様子を伺う。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ミスティルはオオカミに何回も斬りつけ、アルスは呪文を唱えて炎を出した。
オオカミはそれらの攻撃に耐えられるはずもなく倒れた。そして、アイテムへと変わった。
「な…何とか倒せたね」「やば…口が回らねぇ。」ミスティルとアルスは座り込んだ。
「お疲れさん。はい薬。」2人はあっという間に傷が治った。
「それにしてもすごいチームワークだったわね。」「言われてみれば。」「やっぱオレのおかげ?」
「それはない。」アルスに一斉に突っ込む。
「皆ひでー!」それで笑ってしまった。
「これはシントのおかげだわ。」フレンシアが言ったことに頷く4人。
それに対して、「そんな事はない。」と言い返す。
「そう言えばさー。」ミスティルは言った。目が邪悪だ。やな予感がするとシントは思った。
「このギルドにリーダーがいないよねー。」とチラッとこちらを見る。あーやばい。
「言われてみればそうね。」とフレンシアがかえす。
「私は…シントがリーダーになるべきだとおもう。」
「あたしも賛成よ。」
「僕も異論はないな。」
「皆が言うなら俺も。」
「……はぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー?????」
フレンシア・セシリッタ
年齢:16歳
趣味:料理(味は保障できない)
一人称:あたし
身分:財閥令嬢
武器:盾と剣
この人は姉御肌です。
アルスに対していつもお子様扱いなお嬢様。
案外好きです。