第4話 3人の正体
なぜか、ミスティルまで追い出されてしまった。
「なぜ、私まで…。」「ミスティルさん、早く行きましょう。ここにいても、仕方ないし。」
少女がきっぱり言うと、ミスティルは考えるのを諦めた。
「ところで…」
ふと、足を止めてこちらを振り返ると、ミスティルはこう言った。
「まだ、みんなのこと知らないのですが。」この場で、みんな硬直してしまった。
「そうね…名前を呼ぶときどうしたらいいか、分からないもの。」そういい、盾を持ち直した。
「あたしはフレンシア・セシリッタよ。よろしく。」
「オレはアルス・シェイロットだ。」
「僕はカインド・リフレイサだ。」
フレンシアは防御、アルスは陰陽術と魔法を使え、カインドは回復が出来るらしい。
「改めて私はミスティル・フルシアンです。剣を使えます。」カチャっと、メガネをかけなおし、こちらを向いた。
「あのさー。自己紹介みんなしたから、あなたもやって。」
行こうとした俺を引き止めた。正直言って早く終わらせたかった。
「俺は睦月新人。苗字が睦月、名前が新人だ。」
「へぇー。先に、苗字が来るなんて珍しいわ。」
自己紹介で盛り上がってたとき、突然、遠吠えが聞こえた。
「うぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「な…何だ。嫌な予感がするぜ。」アルスがさけんだ。
「前を見て!!」フレンシアが指した先にいたのは、オオカミのモンスターだった。
「あれは、彷徨いのオオカミ…。あれに噛まれると…痛い。」
「当たり前でしょ。」シントはフレンシアに突っ込まれた。
「こっちに気がついたみたい!!」ミスティルは叫んだ。
「俺たちの戦闘スタート!!」シントが号令をかける。
5人の初めての戦いがこうして、始まった。
睦月新人以下シント
年齢:14歳
趣味:読書
武器:弓矢
「俺たちの戦闘スタート!!」がたびたびでてきます。
一応主人公です。
シントの愚痴が少々入りますがほとんどツッコミですね。
どうか見守ってください。