第2話 不思議な3人組
少年がしばらく歩いていると、この世界の中心の町と呼ばれるセントラルに着いた。
セントラルには「天の塔」と呼ばれるその名の通り天に続く塔がある。中には迷宮が広がっている。階数は100階もある。
天の塔に行こうとしたら、見張りの兵士に引き止められた。
「入りたいなら、ストラッタ事務所に行って冒険者カードを作ってもらってこい。」
警備は結構厳しかった。不満があったが、何も始まらないと思いストラッタ事務所へとむかった。
すると、前方に人がいた。何か言い争いをしているようだ。
「だーかーらーこっちだってば!」「いーや。こっちだね。」「…いい加減にしろ。」
そこにいたのは、防具を身につけた少女、杖を持っている少年、言い争いを眺めている青年がいた。スルーしようとしたら、青年に話しかけられた。
「ストラッタ事務所の場所を知っている?」向こうをさしたら、「ありがとう。」と言い青年は優しく微笑んだ。
言い争っている二人を睨み付け「さっさといくぞ。」と声をかける。
しばらくして、再び出発した。セントラルの中心に着き、武器などを見ていた。店主に「弓使いの君にはこの矢がいいよ。」と勧められたので、買ってストラッタ事務所に向かった。
扉をあけてみたら、「私が代わりに承りますから!!」という声がした。何があったのか気になってそっと入っていった。
「この用件は所長にしかいわなきゃいけないのよ。」
そこには、さっきの三人組と一人の事務員がいた。
「あの事務員どこかでみたような…」聞き耳を立てるのに夢中で勢いよく転んでしまった。
「痛た…」音に気がつき振り向いた。皆驚いていたが、一人だけすぐに表情を変えた。
「あなた…もしかして!!」