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冒険デイズ!! ~永遠のなぞ~  作者: ミルキー
1章 動き始めた運命
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第10話 wishesの過去Ⅱ

「…といった感じかな。」ナタリアが話し終えた頃、皆泣いていた。

「アリシスさん、苦しいのに。今まで我慢してきたんだね。」フレンシアが呟いた。

「…これだけじゃないぜ。」ビレッザが久しぶりに口を開いた。皆が振り向いた。

「そもそも、どうやってナタリアが入ったと思う?そんな事があった後に。」突然質問した。

4人が考えていると、ナタリアが険しい表情をした。

「ビレッザ、今話すこと?少し空気読んでほしいんだけど。」話し方が怖かった。

「まだ鍛錬しているみたいだし、いいんじゃね。」ビレッザが適当に言った。

「結局これも言わなきゃいけないのか…。」ため息をついて再び4人に向き直る。

「今から話すことはwishesのもう一つの…いや、僕の過去について話すよ。」

「それって、さっきの話と関係があるのですか。」シントが質問した。

「まぁね…。後からだんだんと…。」話すごとに元気がなくなってきた。

すると、ビレッザがナタリアの背中を叩いた。

「…勇気を出せ。これは未来の冒険者のためになるんだぞ。」

そう言われ、ナタリアは頷いた。

「じゃあ、まずは…。皆、剣士の一族と言ったらどこ?」

「ワタイ家、カタロス家、ズイスイ家とか…。」フレンシアが名を挙げていく。

「そっか…。やっぱり無理か。」頭を抱えて話し出す。

「あれは、7歳のとき…。」


7歳のとき、僕は両親によって、剣術を鍛えられた。学校から帰ってきて、すぐ稽古をつけ僕を一流の剣士に育て上げようとした。ある日、僕は町を出て、隣町の冒険者の塾を見学した。その時に僕は魔法を使ってモンスターを倒していた。それに感動して、僕は体験授業を受けた。初めて杖から魔法を出した感動は今でも忘れられない。僕が杖を振ったら、炎がだんだん大きくなり、モンスターを包んでしまった。

「あなた、初めてにしてはすごいじゃない。来週から来てちょうだい。」

先生…のちに師匠と出会ったんだ。だけど、(うち)は魔法専門ではないので、反対されてしまった。

両親の反対を押し切って、週に1回先生に魔法を教えてもらった。ここから、僕と親戚たちの間に溝ができ始めた。そんな事を当時はまだ考えていなかったので気にせず行ってしまった。

あれから3年後…僕は冒険できる年になっていた。いざ行こうとしたら、両親が信じられない事を口にした。「ナタリアには、冒険者連盟に行ってもらう。」

冒険者連盟とは、引退した熟練の冒険者が今の冒険者を助けるために活動するする組織である。

「僕まだ引退してないよ。どうしてなの?」僕はおかしいと思った。まだ冒険してないのに。

「そこでお前の精神を鍛えるんだ。技術は完璧だからな。」

父さんはそういったが、本当は魔法を使ってほしくないからだと思う。

「そこに入ったら、もう家に帰って来れないんだね。」母さんは泣いていた。

一度組織に所属したら、二度と家に帰れない。魔法を使った僕を追い出したいんだと思う。一族の誇りを傷つけられたから。委員になったら、冒険者にはなれない。なぜなら、冒険者を辞めた人たちが入るのだから。僕はただ悔しかった。1人になって僕は泣いた。ずっと泣き続けた。


連盟に所属してから忙しかった。入る前の悔しさなんかもう忘れていた。仲間がいたからなかなか楽しい。仕事に慣れてきた僕に委員長が新しい仕事をくれた。

「ナタリア、これからは冒険者取り締まりもしてほしい。」

「それは一体…。」僕にはまだ分からないことだった。

「この国の法律に基づいて、法を犯した冒険者を捕まえる仕事だ。この道具は拘束カード。逮捕するとき

に縛るものだ。指名手配者リストは後で。」

「…ってことは迷宮に行けるんですね。」「あぁ。」

僕は嬉しすぎてリストを貰った後、すぐに行った。



あれから、さらに3年後…僕は変わってしまった。ある事件をきっかけに。


そして、彼ら…アリシスさん、サラハ所長、ビレッザに出会った。

僕が見たとき、丁度モンスターに苦労してた所だった。いつもだったらスルーしていたが、出来なかった。僕はモンスターを魔法で動きを封じ、剣で攻撃した。

「すごい…。」「二刀流だ。」「バランスもいい。」それぞれ感想を述べた。

全てのモンスターを倒すと、僕は去ろうとした。ビレッザが話しかけた。

「もしかして1人?だったら俺らと一緒に…」

「君らに用はない。」僕はバッサリと言い張った。

「どうしてそんな態度をとるの。」サラハ所長が言った。



「僕はこう言った。」言おうとしたら、誰かが声を重ねてきた。

「「あなた方に関係があるのですか?もう僕に話しかけないようにしてください。でないと…どうなるか分かりませんよ。」」もう1人の声に驚き、6人が振り返ったら、1人の青年がいた。

5人は誰か分からなかったが、1人だけ違う態度をしている。

「久しぶりだね。ナタリア・ラビッカ。5年振りかな。」

この言葉を聞いて、ナタリアが身震いした。







ビレッザ・イルシア

年齢:20歳 新wishesの中で最年長。

趣味:人間観察

一人称:俺

武器:杖

皆持っているよー。

人間観察のおかげで、人の心の変化に敏感らしい。だが、ミスティルだけは例外。


最後の人誰でしょう?想像してください。

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