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マイフレンド  作者: Seabolt
どうしよう・・・お礼
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1

いつものようにジョギングへ出ためぐみ・・・


いつもの場所で島内を探した。


しかし、今日に限って、島内を見ない。


お礼の電話をすべきかどうか相談したかったのにと思っていたが・・・


まぁ、こんな日もあるか・・・と思い


その場を去った。




会社に着いためぐみ


昨日の今日ということもあり、心中穏やかではなかった。


そこへ奥山が挨拶をしてめぐみの横をすれ違った。


「飯塚さん、おはよう。」


「おはようございます。」


返事を返すめぐみ・・・


すると、奥山は振り返り


「どう?慣れた?」


「まだ2日目だし・・・」


その恵みの言葉を聞いて、奥山は小さくガッツポーズを見せ


「そうね。がんばってね。」


それに合せてめぐみも小さくガッツポーズをして、


「はい。」


そこへ、奥山を呼ぶ声が壁の向こうからした。


「奥山さん・・・ちょっと」


その声を聞いて、ため息をつく奥山


めぐみがよく見ると


壁のところから手が出ていた。


その手は手招きしている。


そして、


「奥山さん・・・ちょっと」


もう一度、かすかな声で奥山を呼んだ。


「どうぞ」


めぐみが言うと


「もう・・」と言いつつ、


ため息をついて、


奥山は壁の向うへ行った。


そーっと覗くめぐみ


そこには


野本がいた。


「今晩、もし・・・」


野本がおどおどした様子で奥山に話しかけていた。


「もし?ねぇ~なんなの?」


「あっ・・いや・・」


奥山の突っ込みに言葉がつまる野本、


「もし・・よければ・・今晩食事でも?」


「今晩?」としばらく考える奥山・・


そして


「むり・・」


奥山が言うと野本は、


「そうですか・・・」


肩を落としてその場を去って行った。


その姿を見て、


また、


ため息をつく奥山、ふと見るとめぐみの姿が・・・


「見たわねぇ~」とめぐみの方に近づく


「あ・・いや・・わたしは・・・」


奥山は逃げようとするめぐみを捕まえ


「内緒よ・・・いいわね。」と耳元で言う。


「はい。」


「わかったわね。」


「はい。」


めぐみが2度目の返事をした時、


奥山の手がめぐみから離れた


そして、


「ところで・・飯塚さん。勘違いしないで・・・」


そう耳打ちをした。


「はい?」




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