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マイフレンド  作者: Seabolt
出会い
7/68

3

会社からの帰るめぐみ・・・


今日はついていなかったなぁ・・・と思いつつ近所のコンビニに入った。


そこで島内を見つけた。


そして、


思わず声をかけた。


「島内さん」


買い物を終わらせた二人は、一緒に歩いていた


めぐみは今日の出来事をつい話してしまった。


その話を聞いて島内は思わず吹き出した。


「もうっ・・・」


めぐみがそう言ったが


しばらく笑いをこらえている島内


そして、


「ごめん、ごめん、あまりに面白かったもんで・・・」


「わたし、おもしろくないんですけど・・・」


めぐみは、腕を組んで少しむくれた


「ごめん、ごめん・・・」


そう言って、しばらく、めぐみをジーッと見る島内


「どうしたんですか?」


その様子に戸惑うめぐみ・・・


「今の君を見て、


男と・・・ 


う~む・・・


確かに、男っぽいけど・・・」


島内がそうつぶやいた。


「ひどーい」と言いつつもめぐみは笑顔になっていた。


ある交差点で足を止めるめぐみ・・・


そのことに気づき、振り返る島内


めぐみは、自分が行くほうを指差し、


「島内さん、今日はありがとうございました。愚痴を聞いて


いただいて、わたし、こっちのほうなんで・・・」


ペコリと頭を下げた。


「そうか・・じゃぁ」


「はい・・」


二人は、別々の道へ分かれて行った。






めぐみの足取りは、軽やかだった。


家に着くまでは・・・


玄関の電気というか、家の全部の電気が消えていた。


ドアノブに手をかけると


鍵も閉まっている。


「もう・・」


めぐみは、仕方なく鍵を開け家に入る。


「ただいま~」


電気をつけつつ、家の中を歩く


「誰もいないの~?」


居間もキッチンにも誰もいない。


ふと弟の部屋を空けると


真っ暗な中・・・


泣き声がする・・・


弟は部屋で泣いていたのだ・・・


めぐみは、天を仰いだ。また、いつものことか・・・


弟の部屋の電気をつけ、泣いている弟の姿を見て、


ため息をついた。


そして


両手を腰にあて


「勇気ぃ~いるなら電気ぐらいつけなさいよ。」


めぐみの言葉を無視する勇気。


「ったく・・・また、ふられたの・・・」


「ほっといてくれ!!」


「ところで、お父さんは?」


「お母さんを探しに行ったみたい。」


「また、いつものところ?」


「多分」


その頃、めぐみの父は、ある街角でボーと立っていた。


弟に近づくめぐみ、にんまりと笑って


「本当に、ところで今度は、どんな人だったの?お姉さんが聞いてあげる」


「そういって、傷口をひろげるんだろう・・・自分は、彼氏もいないくせに」


「なによ・・・」


そう言って、勇気の首を後ろからしめた。


「うっ・・やめろ・・いたい・・」

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