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マイフレンド  作者: Seabolt
わたし、飯塚めぐみです
65/68

6

「海浜公園でも行くか・・・」と誘ったのは、山下だった。


二人はならんであるいていた。


「山下さんと最初にデートしたところだよね・・」


「ああ・・・」


そういうと山下は立ち止まった。


「どうしたんです?」


「ひとつだけ、聞いてもいいか?」


「はい。・・・」


「なぜ、黙ってたんだ。・・・」


「なにをですか?」


「なぜ、同じ職場だと、いわなかったんだ。」


「この間のときも、いつも、あなたに正直にはなした・・・


けど、信じなかったのは、山下さん、あなたでしょう?・・・」


めぐみは少しなみだ目になっていった。


「じゃぁ、なぜ、いまになって・・・・」


「わたしを知ってほしかったの、毎日、近くで見ているもう一人の私を・・・


ずっと、ずっと・・・あの日から・・・あなたのそばで・・・


ずっと、見ていたの・・・でも、あなたは、もう一人の私しか見てくれなかった。」


「それは・・」


「でも、両方とも本当の私なんです。・・・」


泣きながらめぐみは 山下の胸に寄りかかった。


山下の胸の中から小さな声で


「好きです。・・・・本当に好きなんです。・・・・」


しかし、山下は、困惑していた。好きなめぐみが胸の中にいる。


そして、自分を好きといってくれている・・・でも、なにか・・・


山下は、めぐみの両肩をもちめぐみから離れた。


そして、「ごめん・・・」と走り出した。


めぐみは、山下を追いかけようとしたが、悲しみで立ち止まり、しばらく、泣いていた。


山下は、ひとり家に帰って、ぼーっと今までのことを考えた。


めぐみにあってから・・・・


優香と光兄ぃが仲直りした時・・・


初めてのデート・・・


めぐみが襲われたとき・・・


そして、優香が病気とわかったとき・・


いつも、めぐみがいた・・・・


そして、今日の行動を悔やんだ・・・

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