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「山下さん・・・」
めぐみは、山下の前に立っていた。
手には、休暇願いをもって。
「め・・・飯塚さん、何でしょうか・・・」
「これに、印鑑ください。」と休暇願いを渡された。
「これって、え~2週間!?・・・・飯塚さん、気は確かか?」
「はい。」とにこやかに答える。
「このままだと、室長には、だせないよ・・・」
と言いつつ、山下は理由を付け加えて、印鑑を押した。
しばらくして、山下の携帯にめぐみからメールが入ってきた。
”19時にポンドで待っています。”
山下は、仕事をおえると、ポンドへ向かった。
そこには、同僚のめぐみが、男っぽい服装をして待っていた。
「こんばんわ・・・山下さん」
「ああ・・・」
めぐみの姿を見て声が出ない山下。
「こうでもしないと、山下さん、信じないかなと思って。」
「本当に、めぐみなのか?」
「はい。証拠でもみせましょうか。」といい
おもむろにウィッグをはずした。すこし髪をととのえると。
いつものめぐみの髪型があらわれた。
「もういいよ・・」
「そうですか?でも・・・今日は、すこし付き合ってほしいから・・・」
席をたった。しばらくして、いつものめぐみがあらわれた。
「ごめん。またせた・・・」