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マイフレンド  作者: Seabolt
出会い
6/68

2

なんとか一日を終えためぐみ・・・


会社でめぐみはあのエロハゲ部長と何度か顔をあわした。


その度にエロハゲ部長は恵みのことを睨みつけてきた。


なんなのよ?あのエロハゲ部長・・・


このままじゃ~・・・うう~・・憂鬱・・・・


この先が思いやられる。


そう考えるとめぐみは、朝と同じ格好で会社から出ることにした。


今日は、何とかなったなぁ~


めぐみがそう思い駅に向かっているとある女性が酔っ払いに絡まれているのが見えた。


「やめてください」


「いいじゃないか。どっかのスナックの姉ちゃんだろ」


彼女の手を無理やりひっぱる酔っ払い・・・


それを見ためぐみは、思わず酔っ払いの手をつかんで、


「いいかげんにしな!!!」


酔っ払いの手をひねり、そいつの顔を見た。


「いたた・・悪かった・・やめてくれ~」


情けなく叫ぶ酔っ払い。


その顔を見てめぐみは驚いた。




そう・・・




その酔っ払いは・・・


あのセクハラ部長だった。


「見逃してくれ~」


情けなく叫ぶセクハラ部長・・・


その光景を見ためぐみ・・・・


その情けなさに、あきれた。


そして、つかんでいた手が少し弱くなった。


セクハラ部長は、その隙にめぐみをの上を振り払い、体当たりして突き飛ばし、


「いたた・・覚えてろ!!」


そう叫んで逃げって行った。


「あっ」


飛ばされためぐみは、少しよろめいた。


その時だった。


「なんで、手を離すんだ」


めぐみの後ろから声がした。


ふと後ろを振り向くとそこには、山下が立っていた。


「えっ」


めぐみと息を呑んだ。なんで?ここに山下さんがと驚いていると


「ありがとうございました。」


目の前の女性が例を言ってきた・・・


「あ・・どうも・・・」


言葉が出ないめぐみをよそに、山下は、その女性の手をとって


その女性へ声を掛けた。


「大丈夫?」


「この人が助けてくれたの」


その女性が言うと山下は、めぐみの顔をみた。


そして、


何かに気づいたようだった。


めぐみが「山下さん」と言おうとした時だった。


「あ~今朝、痴漢にあった!」


山下は笑いだし、めぐみの肩を叩いた。


そして、


「お礼は、後でします。ここへ連絡してください」


山下はめぐみに名刺を渡し、そこに、携帯番号を書き、その女性と去って行った。





二人は、近くのレストランで食事をしていた。


山下は、手を休め、その女性の方を見て


「優香さぁ、いつ戻ってきたんだ?」


優香も山下言葉に手を止め、山下のほうを向いた。そして、にこやかに


「一週間ほど前、日本に帰ってきたの」


「ふ~ん・・じゃぁ、和食の方がよかったかな?」


「結構、おいしわよ。ここも、てっきり居酒屋へ連れて行かれるかと思ってたから。」


「それって、どういう意味だ?」


「だって、いつも同じ居酒屋ばっかりだったじゃない。」


「そうだったかなぁ~」


「そうよ、確かこの近くだったわよね。」


「そうだよ。よく覚えているね。」


「何回行ったのよ。」


そう突っ込まれた山下は、少し頭をかいた。


「そうかな~。ところで、光兄ぃとは、会ったの?」


その言葉を聞いた時、彼女の動きが止まった。しばらくして、


「まだ、・・・連絡はしてみたんだけど、出てくれなくって・・それに、わたしから・・・一方的に別れたから・・・」


「だいじょうぶだって、優香が行ってからも、光兄ぃは、彼女も作らずまだ一人だから」


「でも・・・」


「がんばって、行っておいでよ」


そして、二人は店を出て、光兄ぃの家に向かった。


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